承 挑発
深夜の淫らな奉仕
メイドは自分の太股にに浩一の足をのせてやると、くるぶしからかかと、つま先へと手の平全体を使って愛撫してきた。
足の裏に触れるメイドの太股はくすぐったくなるほど、スベスベで柔らかだった。
載せているだけで足の裏から神経を伝って股間にムズムズと快感が上ってくる。
それだけでなく、メイドの指が巧みに、靴屋で淫靡な女店員が客の足をいたずらするように性感帯を探ってくる。
魔法の赤い靴を履かされたようにじっとしていられない快感だった。
アキレス腱と土踏まずを強く抓られると足が軽くなってゆく。
うっとりと目を閉じたかったがメイドがそれを許さなかった。
メイドが浩一の前にしゃがんで、太股をすこしずつ、少しずつ開いてゆく・・・
黒いミニスリップの裾が開かれてゆく太股によって焦らすように腰の方へとまくれあがってゆく。
長いウェーブをもたせた髪の束がメイドの表情を半分覆い、目元は隠れてしまっている。浩一が見て取れるのは淫靡な笑みを含んだメイドの濡れた唇だけである。浩一に話しかけるときはこの唇から白い宝石のような歯がキラリと覗く。
「何をごらんに? 」
(見たいんでしょう? 変態坊や)
宝石がキラリと光る。
「・・・」
「フフッ」メイドは楽しそうに笑いながら、クイッと太股を大きく一気に開いた。
(ほぉ〜らご開帳よ、たっぷりその目に焼き付けるがいいわ! )
きつくメイドの腰を包んでいたミニのスリップの裾はクルンと巻き上がり、メイドの白い肌がパッと浩一を照らした。
メイドのパンティは前が複雑な草花の黒いレース地になっており、サイドは紐で結ばれている。
それは白い磁器のようなメイドの下半身に黒い花園を描いたように淫靡で強烈なインパクトを突きつけてくる。
照明を落とした浴室内においては、より一層の、艶めかしさを醸し出していた。
今やメイドは、太股をむきだしにして浩一の瞳に開いた股間を突きつけていた。
濡れている。メイドの股間に貼りついたレースが濡れている。
薄暗くてよくはみえないが、微かに透けて見えるメイドの花びらは、押しつけたように淫らにゆがんでいた。陰毛が薄いのか花びらは明かりの陰になっていても濡れて艶をはなっているのがわかった。
メイドが軽く太股に力を入れるとその花びらは浩一に微笑むようにゆがんだ。聞こえるはずなどないが、粘りのある粘膜の離れる音が幻聴のように浩一の聴覚を惑わした。
目の前にピンク色の霧がかかり、全身の毛穴から欲情に染まった体液が噴き出しそうな光景だった。
下半身全体が疼きに包まれてきた。足の指をメイドの指先が、丁寧に洗っている。ボディソープで滑りの良くなった指は複数の舌先のように浩一の足の指の間をねぶる。目を閉じて感じたいのだが、目の前の暗がりに浮かぶメイドの股間がそれを許さない。
拷問のような奉仕に浩一は身悶えた。
暗い浴室に浩一の激しい息づかいと、メイドの指先が足を嬲る粘ついた音が響く。
メイドは土踏まずをグイグイと押しもみ始めた。
やはり力は強い。柔らかい指先が痛い程ツボに食い込んでくる。
ビクリ、と、浩一が反応すると
「痛い? 」メイドがチラリと浩一の表情を伺う。
「少し・・・」とても痛かった。
(フフフッ)
メイドは更に力を込めてツボを押してきた。足を突き抜けんばかりの力である。
「痛っ」思わず浩一はメイドの指から逃れようとしたが、メイドの手は石になったように堅く掴んで離さない。
「ごめんなさい、そんなに痛いですか? 」面白そうに笑みを浮かべながら、メイドはツボを優しく撫でてやる。
「お酒の飲めすぎかもしれませんね 」
確かに聞いた話によれば、内臓の調子が悪いと、痛いツボがあるらしい。しかし、メイドの指の力は強すぎる。
メイドはクスクス笑いながら痛がるツボを指先でさすってやる。
すると、痛みはスーッと抜けてゆき足が軽くなった。
「フフッ、効いたみたいですね」
(勃起に効くのよ)メイドは浩一のシンボルが、今も堅くそそり立っているのを見逃さなかった。
(この先、痛みも快感に変えてあげるわ。フフフフ)
メイドは浩一の力も試したのだ。これから先のことを考えた上で、どうしても確かめておきたかったのだ。強行な手段にでるときに備えて。
(力はわたしのほうが強いみたいね。フフッ、この程度なら組みしやすいわ・・・そのときは暴れても逃げられないわよ)
(だんだん抵抗できなくなってくるし・・・)
メイドはニコニコしながら、立ち上がると、
「髪はどおなされますか? 」
汗を含んだうなじを撫でながら、シャンプーに手を伸ばす。
洗ったばかりだが、お願いすることにした。
メイドは浩一をいったんお辞儀させるように頭を下げさせ、髪にに軽くシャワーを浴びせた。全身を包むボディソープは、最後に一気に流してしまうのだろうか。
そのままにして、優しく頭を起こしてやると、
「目をつむっていてくださいね 」
そう言って、浩一に一声浴びせ、シャンプーを手にたらし、浩一の髪の毛に指を潜らせてきた。
「痒いところはありませんか? 」カットサロンの洗髪で聞かれるような台詞を楽しそうにかけてくる。
メイドは父にもこんな事をしているのだろうか。
とても手慣れた感じがした。父は体の具合が悪いようだが、男としてメイドの世話になることがあるのだろうか。さっきメイドは、ぼっちゃまも、と言った。
父は、この女にたらし込まれてしまったに違いない。
興奮冷めやらずでメイドの指先を頭に感じながら、浩一はぼんやりと考え始めていた。
シャンプーの香りとメイドの女の匂いが混ざり、綺麗な花畑にいるような空気が浩一の嗅覚を刺激する。
なぜか眠くなるようないい気持ちになってきた。メイドの指先に、脳を愛撫されているようないい気分だ。
白いしなやかな指先が脳みそをかきまぜているような。
メイドは指先を巧みに使って、浩一の頭のツボを刺激していた。
洗っているように思わせておきながら、時々ツボに堅い爪をたてて刺激した。
(いつになったらご褒美がもらえるんだろう)
(このあとかな・・・)
いつのまにか浩一の考えは、迸りのことばかり考えるようになった。
だんだん考えが混ぜこぜにされて、頭の中が綿をつめたように霧がかかってきた。
(とてもいい気分・・・)
浩一の頭がグラグラと首が据わらなくなり、それはメイドの指先にも充分伝わってきた。メイドは淫靡な笑みを浮かべ、浩一の頭を優しく揺らしてやった。
黙々と泡を立てて髪を洗うメイドが、つと、手を休めた。
「? 」不思議に思って、何気に振り向こうとした浩一に
「目にはいると、滲みますよ〜 」
そう言って浩一を制した。
「目はつむっていてくださいね〜 」
なにか悪戯を始めようとしている子供ぽいアクセントでおかしそうに笑う。
頭を泡まみれにされ、目をつむったままの浩一の背中にヌルリとした感触があった。
指ではない。もっと広い範囲で触覚を刺激してくる。手の平でもないそれはまぎれもなく、メイドの乳房に相違なかった。
あ。
メイドの豊満な乳房がヌルヌルと浩一の肌をすべってゆく。
全身で浩一に密着してくるメイドの悩ましい息づかいが浩一の肩からうなじにかかる。
浩一の胸に回り込んできたメイドの指先が乳首を嬲り出すと、浩一は座ったまま、女のように全身をくねらせて、悶えた。
「今何をしているか・・・」メイドは低い声で囁いた。
メイドの乳首が堅くなっているのが感じられた。
コリコリとした乳首が舌先でも、指先でもない、妖しい感触で背筋をクルリ、クルリとなぞってゆく。
「わかります? 」浩一の反応がおかしくて仕方がないと、クスクスと忍び笑いを続けながら話しかけてくる。
浩一は振り返ってみたいところだが、メイドはシャンプーを殊更に泡立てていた。泡は浩一の目まで垂れてきているので、それがかなわない。
せめて正面の鏡を見てみたいところだが、少し開けたところで、目がしみて涙でぼやけてしまった。手を使って拭おうと思ったが、自分の全身が泡まみれにされているのを改めて想い出した。手も先程のボディソープに包まれたままだったのだ。一瞬ではあるが、自分がメイドに後ろから抱きしめられているような格好であることだけがわかった。
薄暗いうえ、両目にシャンプーの泡が滲みた状態では、みれるものも見えない。
心憎いまでの巧みな戦略だった。
浩一の視力を奪ったうえで、背後から浩一を嬲りまわしているのだ。
見ることの出来ないメイドの責めは浩一の残された感覚を更に鋭敏に研ぎ澄ましてゆく。泡をかぶったシンボルの先からは、苦し紛れに透明の先走りがトロトロと噴き出していることだろう。
メイドの乳首は堅くなっていた。
コリコリとした丸い先が、背筋をクルクルと円を描いていたかと思うと、たっぷりと量感を蓄えた弾力のある乳房がベットリと撫で回してくる。
柔らかすぎる。舌の上で蜂蜜を堪能しているように、浩一の背中は、甘く熟した桃のようなご馳走を堪能した。
ここまで責められても浩一は動けなかった。
同意の上での行為とわかっていても、何も反撃できないのだ。
メイドの責めはどんどんエスカレートし、激しい欲情に煽られているのに、手も足もでない。
メイドに差し出した誓いがこれ程の効力を発揮するとは・・・
背後でメイドの悩ましい鼻息がフ〜ン、フ〜ンとかけられる。
泡をフ〜ッと吹き飛ばしたりやりたい放題に嬲る。
前を這い回るメイドの指先が、浩一の乳首を弄ぶ。
よく滑る指がパラパラと弦楽器を奏でるように一本づつ乳首をなでてゆく。
「あ、はあぁぁぁ」背中にあたる、堅い乳首と自分の乳首が同時に快感を放つ。
キュッとつままれると、ピリリ、と感電したように浩一はのけぞった。背中からの奇襲は浩一に背後から嬲られる喜びを植え付けていく。メイドはこうして男を変えてゆく。
女に背後から攻められる喜びを。
(こうやって、だんだん慣らしていってあげているのよ)
快感に悶える浩一にパンティ一枚になって密着し、メイドは蛇のように体をくねらせる。
(そのうち、犯される喜びをおしえてあげる。フフフフ)
冷ややかな嘲笑にもとれる笑みを浮かべながら、メイドは浩一の痙攣する尻をなぞってやる。
全てがメイドに対して受け身で、浩一はメイドの意のままに、弄ばれているのだ。
「ぼっちゃま、ここ、ちゃんと洗えました? 」
いつのまにかメイドは両方の手を浩一の股間に滑らせ、陰毛を鋤くように指先で掻いた。
クスクスと笑って、勃起したシンボルに軽く挨拶をくれてやる。
「さっきの今だっていうのに・・・」
ゆっくり一回だけしごく。
「わたしのぼっちゃまはとってもエッチです」
(フフッ、今に変態になるのよ)
したたる泡を両手にすくって、浩一のシンボルにかぶせるように盛り上げ、メイドの爪の先がカリカリと浩一の陰毛を引っ掻くように洗う。
「かゆくないですか? 」からかうようにおどけてメイドは笑う。
メイドが爪を立てて掻くようにされると、犬になって洗ってもらっている気分になった。
メイドは掻かれるとウットリとするポイントをしっかり把握している。
文字通り、痒いところに手が届く洗い方だった。
堅く勃起したシンボルは、すぐ側で動く指先に焦れてヒクヒクと泣いていた。
初めて背中を流してもらったときに、ここまで欲情を煽られていれば、暴力をもって、メイドは蹂躙されていただろう。
メイドはそのぎりぎりを巧みに見極め、計算づくの狡猾な罠を仕掛けたのだ。 挑発して行動させたあげく、大失態をに追い込む。メイドの得意とする導入の一つである。
女体は濡れて、潤えば、潤うほどにその女の匂いを強めている。 頭の中は霧がかかったように霞み、体は立っているのか座っているのかも分からなくなってきた。
「ここもピカピカにしておきましょうね」
(さあ〜たっぷり磨いてあげる。フフッ)
クスクスと忍び笑いを漏らしながらメイドがシャンプーをたっぷりと手に取る。クチュッと手の平で握り、指の間からドロリと液体をしたたらせた手をシンボルに絡みつけてきた。
「あう、本上さん? 」
「ミサトでいいわ」
「ミサトさんって呼んで・・・」
「ミ、ミサトさん! 」
「もう感じているのね・・・」
そういい、ミサトはヌルヌルと指を絡ませ、思わず声が漏れるような巧みな指使いで後ろと前を洗ってゆく。
クチュクチュと音をたてて、激しく扱いてやったかと思えば、今度はゆっくりと指先を蠢かし、シンボルを弄ぶ。
「いやらしい音ね・・・」ボソリとメイドがつぶやく。
浩一は前を嬲られると腰をくねらせて逃れようとした。
しかし、腰を後ろに引くと、後ろに回したメイドの片方の魔手が待ちかまえたように後ろの割れ目を指先で舐めるように嬲り出す。
浩一は後ろに引くことも、前に逃れることも出来ず、淫らな指使いに翻弄され、無意識に膝をガクガクとさせ、メイドの懐で体をくねらせた。
浩一は目が見えないまま、闇のなかでメイド指先にきりきり舞いの状態だった。
ミサトは浩一の頬から舌を這わせ、耳をねぶり熱い吐息を吹き込んでやる。浩一はボオゥッと意識が霞む。
一定の間隔で浩一のシンボルはクチュクチュと卑猥な音色を奏でる。
「ああぁ、あふ、あ・・・フ 」
「すごく気持ちよさそうですね。フフッ」
(憎らしい子・・・もっと苛めたくなるじゃない。フフっ)
クチュクチュ、クチュクチュクチュクチュとメイドの指がシンボルを滑る。
耳元にメイドが低く、甘く囁いてくる。
「ぼっちゃま、とてもいやらしい音・・・クチュクチュ言ってますよ・・・」
「聞こえますか? ぼっちゃま、ほら、この音が・・・」
クチュクチュクチュクチュ、クチュクチュクチュクチュ、と激しく手を動かしてやる。
(ほら、ほら、ほらほら〜お返事わぁ? )
浩一は目をきつく閉じたまま大きくウンウンと、頷いた。
(フフフ、そうでしょうとも )
「ここはよ〜く洗っておきましょう。ンフフフフ・・・ 」
ミサトは浩一の耳元で微かにハミングし、吐息を浩一の耳に吹き込みながら男嬲りを楽しんだ。
「さっきよりも・・・」
キチキチに勃起したシンボルを二本の白魚のような指でつまみ、その堅さを測るように力を加えてくる。
「・・・一段と堅くなっていますよ 」低く、重みのある声で耳元に囁いてきた。
「気持ちよくなってきました? 」
「は、ハイ・・・」
フフッと声を漏らすと浩一の耳にキスをした。
「カワイイ・・・」
小さくミサトが囁く。
「ビンビンですよ。ほら、ビィ〜ンビン・・・ 」内緒話を耳打ちするように囁きながら、堅くなったシンボルを、人差し指の爪で下からツツッとなぞり亀頭まであがったところでピンと軽く弾いた。
泡にまみれた亀頭の先からジーンとした疼きが拡がり尿管を通って先走りの汁が噴き出した。
「あ・・・」
(ダメダメ、ダぁ〜メ、まだイカせないわよ〜、フフッ )
ミサトはギュッと根元を掴んで射精を阻止した。
「ぼっちゃま、イキそうになっていませんか? 」
ミサトは決してスピードを上げず、ゆっくり、ゆっくりと刺激し続けた。浩一の分身を優しくなだめるように、ゆっくりとすりあげる。
「ここで出しちゃうとこの後、楽しめなくなりますよ 」
(このあと? )浩一はドキリとした。
「かまいませんか? 」(そうよ。このア・ト)
そう言ってミサトはいきなり、手首のスナップを利かせて速く扱きだした。
クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・・・・と羞恥心を煽るような猥褻な音をさせながら浩一を追いつめにかかった。
「あ、あああ・・・」 痺れるような快感が下半身を包み、イク寸前でパッ、とスローなテンポに変わる。
にんまりとしながらミサトは言葉を接いだ。
「メイドがお勧めするスッキリっていうのはぁ、こんなもんじゃありませんよ。もっと、もっと気持ちよくなるんですから 」
そして、また、クチュ、クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・
「うぐぅぅぅ、 」パッとテンポが落ちる。
(こうやって焦らせば、焦らすほど男は従順になっていくのよ))
「で、でも・・・」浩一が何か言おうとした、また、クチュ、クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・
(口ごたえするの? やってみなさい! )
「あ!」パッとミサトはスローなテンポに落とす。
(フフン、どう? 苦しい? フフフッ )
(もう、イキそう、イっちゃうよ! ) 浩一は気も狂わんばかりに焦らされ、発狂しそうになった。
お願いだから焦らさないで! 浩一はちれぢれになった心の中でそう叫んでいた。
泡に目を覆われた浩一の頬を透明な涙が、つと垂れた。
シャンプーの泡が目に滲みたのかもしれない、しかし、ミサトは見抜いていた。浩一の心の内は間違いなく、泣きが入っている、と・・・
「どうします? 」クチュッ、クチュッ、とゆっくりと指を蠢かしながら浩一に選択を迫る。
ミサトの愛撫は、急にペースを落としてきた。
「イキタイ・・・」ポツリと浩一はつぶやいた。
「ここでイキたい? 」ミサトの声が耳元に囁く。
「もう我慢できない? 」
「お部屋までもう我慢できない? 」浩一はメイドの問いかけに指人形のようにコクコクと何度も頷いた。
「お部屋に戻ったら、もっといいことをしてあげられたんですけど・・・」いかにも残念そうにミサトはため息をついた。
浩一も悔いではあるが、これ以上は耐えられそうもなかった。
今はメイドの指先が早くイカせてくれることを心底望んでいた。
ミサトはため息をついている間も浩一のシンボルを嬲っている。
「仕方がありませんねぇ 」ゆっくりゆっくりと扱きながらだんだんテンポを上げ始めた。
速く、もっと、もっと浩一は射精に備えて激しく焦れた。
「ぼっちゃま?」ピタッとミサトの指の動きが止まった。
(あああ、まただ。 どうして? )何でもするからイカせて欲しい、そう心の中で絶叫していた。
「ここで出しても、もう一度出ますか? 」ミサトの指が再び動きを再開した。ゆっくりとしたテンポで最初から・・・
早くイキたい一心で、ウンウンと浩一は唸るように頷いた。
「大丈夫ですよね? 」ミサトの指の動きがどんどん速くなる。
クチュ、クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・
「約束できます? わたしの言うこときける? 」更に速くなる。
浩一は気がふれたように頭をガクガクとさせる。
「できるんだったら、いいわ」満足そうな声でミサトは 「もう一度イカせてあげます」と浩一に許しを口にした。
浩一はどうにもこうにもイキたくてメイドの申し出を受けた。
約束をとりつけたミサトはニッコリ微笑んで、迸らせる為の指使いを開始した。
「さぁ、おとなしく、いい子にしていたからご褒美よ」メイドは浩一のシンボルに唇を寄せて優しく言葉を掛けてやり、浩一を見上げて蠱惑的な瞳を輝かせてニッコリ笑った。
「イクときは言ってくださいね 」
ミサトは後ろから前から、手のひら全体を使って浩一の股間を舐め上げるように刺激していたが、前に回した手をシンボルに絡みつかせると、目を見張るようなテクニックを披露した。
ボディソープで滑りの良くなったシンボルの表面をミサトの指が高速に摩擦する。摩擦が熱病のような快楽を生み、快楽の炎がシンボルを覆い尽くしてゆく。
後ろ側の手は肛門から、蟻の戸渡り、袋の端を割れ目にそって、しつこく撫で上さする。指先が肛門の入り口にプツッと引っ掛かると、シンボルに感じる快感とは異質の、単独の快感が脳に伝わってくる。
更に、その先から袋の端を爪先の硬い感触で撫でられると股間全体が快感に震えた。
浩一の全身の大きな筋肉が、快楽のノイズに犯され、ブルブルと不随意の痙攣を起こす。どんな遅漏の男でもあっという間に弾けてしまうテクニックを繰り出してくる。
滑りのよくなったミサトの指先が目にも止まらない早業で巧みに指先を操ってくる。
蟹ばさみ、逆手絞り、順手、亀頭責め、尿道責め、裏筋責め、
くすぐり、かきまぜ、スクリュー、手の平撫で、錐もみ、かりねじり、男殺しのテクニックのオンパレードだった。
浩一の目は技の一つ一つ、のほんの一瞬だけを捉えるのが精一杯だった。
頭の中にその一瞬、一瞬がピンぼけのモノクロ写真のように次々と焼き付けられてゆく。
溺れそうな快楽が洪水となって脳内に溢れてくる。
快感でドロドロに熔けた熱い液体がグングンと管を進んでくる。
たまらない。気の狂いそうな、頭の中が真っ白になる快楽だった。
浩一は弛緩した口元からよだれを垂らし、目は空をさまよった。
「逝って! 」
「逝くときは逝ってください! 」
「メイドにイクッて!逝ってくださいまし! 」
「おああ、あぁあぁぁ、い、いぐ! 」
薄暗い浴室内で恥ずかしい雄叫びがあがる。
浩一は気のふれたように、頭をガクガクと振った。
「逝ってください! 」
ズキンと尿管を津波のような勢いで迸りが飛び出してきた。
何度もつっかえながら、断続的に体外に放出される。
「アン! 」メイドが少女のような黄色い声をあげる。
魂が肉体の束縛を離れ、大空を舞うような快感だった。
快感はおおきな放物線を描いて浩一の魂を肉体に戻してくれた。
(あふ・・・)今までにない快楽に浩一はとろけてしまった。
「大丈夫ですか? 」
ミサトが上から覗き込んでいた。
目の前のミサトも少し息を乱しているようだ。浩一は床にへたり込んでいたのだ。泡まみれで股間に自分の熱い迸りが感じられた。
ミサトは面白そうに浩一の迸りを垂らして見せてシャワーで流した。
「さっきよりも感じていたようですよ。」そう言って浩一を立たせてやると、そのまま全身にシャワーを浴びせ、泡をきれいに流してやった。
「まだまだイケそうです」 そういってミサトは浩一のシンボルを優しく愛撫してやる。
ミサトはミニスリップを脱いで、パンティ一枚の半裸だった。汗か水滴で体は濡れており、艶めかしい光沢を放っている。
浩一の想像していた通り、ミサトの乳房は豊かなボリュームを備えていた。
柔らかそうで、形も垂れておらず、小さめの尖った乳首。
その乳首が先程まで、自分の背中に触れていたことを想い出すと、ムラムラと性的な枯渇感が浩一の奥底から沸き上がってきた。
柔らかかったそれは、ミサトの指使いで再び変化の兆しを見せ始めた。
「あら、もう? 」ミサトはクスクスと笑いながら、そのまま更に扱いてやると、浩一のシンボルは再び堅くそそり立ってしまった。
「きりがないのかしらぁ〜? 」ミサトは浩一を脱衣室に手を引いてやりながら始終笑っていた。
浴室を出て、明るい脱衣室の照明の下で明らかになった、メイドの裸は、ビーナスの彫刻のように均整がとれており、光り輝いていた。ろうそくのように透き通った白い肌に豊かなヒップが淫靡であった。20代の女性にはない、脂ののった肉体が男を虜にするオーラを放っていた。
メイドは浩一に背中を向け、パンティを脱ぎ、濡れたスリップとパンティを脱衣かごに丸めて入れた。
浩一はミサトの濡れた下着が小さなクシャクシャの塊になって、あのバスケットに加えられるのを見ているとムラムラと欲しくなった。
ミサトは軽くタオルで滴を拭うと、ローブをそのまま羽織り、口を半開きにして見とれている浩一にニッコリ笑った。
浩一の体をバスタオルで拭いてやり、新しい寝間着を着せてやる。
「さ、お部屋でもっと気持ちいいことしてあげます」
浩一はいよいよ、ミサトと男と女の関係になるのだ、と思っていた。
しかし、冷たい笑みで浩一の後ろに立つメイドの思惑はまったく違う次元にあった。
ミサトは浩一を獲物として見ていたのだ。
ミサトは獲物を前にした猫のように舌なめずりをしていた。
みごとに自分の手にはまった。
一匹は既に確保した。
この若い獲物はミサトにたっぷりといたぶられ、楽しませてくれることだろう。
ミサトの唇が笑みを押さえられず、淫靡に歪んだ。