「フフフッ、もう一度上向きに・・・」浩一は再び仰向けにされた。
ミサトは浩一の両足を割って、その間に正座した。
「あああ〜、み、ミサトさん!」浩一は、汗を吸った寝間着を腕に通したまま、胸一面に玉の汗を浮かべていた。
「そろそろ、本題に入らせて頂きすね?」ガクガクと腰をふるわせる浩一に、ミサトはゲームを仕掛けた。
「ぼっちゃまは、看護婦と何か話されましたか?」浩一は、苦しそうにうなずいた。
「何を?」浩一は口をパクパクさせるだけだった。
「あら?まだ?」ミサトは媚薬に手を伸ばした。
ミサトの術中に完全にはまれば、言葉がスラスラでてくるようでなくてはならない。
媚薬は秘密をあぶり出す役目も果たしてくれる。
不充分を補う為、ミサトはたっぷりと媚薬を使ってやることにした。
ミサトの快楽が誘う桃源郷は、どんな小さな秘密さえも重荷になるのだ。
心を奪われる過程で、ミサトが優しく促してやれば、みな、こらえられず、全てをはきだしてゆく。
「ぼっちゃま?」
浩一は苦しそうだ。痺れる口を必死に結ぼうとしている。
ミサトは確信した。浩一は看護婦と密約を交わしたのだ。
(ふ〜〜ん、けなげにまぁ、)
ミサトには、アイの浅知恵など取るに足らない懸念事だが、今浩一と遊んでやるには、格好の詰問材料になるだろう。
ミサトは媚薬の入った小瓶を手に取り、逆さに振った。
「フ・・・」ミサトは小さく鼻で笑った
薄暗がりに、キラキラと、練り薬のような媚薬を指に絡める。
クチュ・・・クチュ・・・媚薬を、指の間でねばり気を確かめるように鳴らした。
「そうですか・・・お返事はなし、ですか?・・・」手になじませた水飴のような媚薬を、たっぷりと指になじませる。
クチュ・・・クチュ・・・
指の間からはみ出してくるそれを、再び手のひらに受けて繰り返す。
エアコンが止められた締め切った部屋は、二人の息、汗に、濃厚な媚薬の艶めかしさが色濃く立ちこめていた。
「ぼっちゃま?」
浩一はミサトを見た。
首をかしげていたメイドは、長い髪がしどけなく半面を覆っていた。 軽いウェーブが、快楽の手管に長けたメイドに、謎めいた妖艶な雰囲気をかもし出していた。
身を包んでいる裏地のない黒レースの制服は、悩ましい色香を放つ肌を白く透かしあげ、豊満な胸のふくらみには、つぼみのような突起が透けていた。
小さな突起が、理性を大いに悩ませる。
ミサトの姦計にハマル以前なら、浩一は迷わず、その感触を確かめていただろう。
ところが、今の浩一には、その突起が自分を絶頂に至らしめるスイッチに思えた。
触るとミサトがどうなるのではなく、自分がイッテしまう。そう思えた。
更に、その突起で転がされたいと願っていた。 その突起が自分の肌に触れた瞬間、臨んでいた絶頂が自分を押し上げてくれる。快楽の回廊を転がされてゆく。そんな自分を想像していた。
汗で光る頬が、陶磁器のように美しい。
ミサトの双眼の瞳に写った者の魂は、その奥に拡がる快楽地獄に吸い込まれてゆく。
細めたまぶたが、薄明かりをうけ、睫毛がキラキラと瞬いている。
その眼差しが、手になじませている媚薬をチラリとみやる。
視線の先は、浩一の分身だ。看護婦に傷つけられたソレは、既に先走りを溢れさせていた。
「ごらんになれます?」
浩一はミサトの手を見た。
ミサトの指の間を、媚薬は粘液の糸を幾十にも渡していた。
指を順番に曲げ、雄をたぐりよせるような妖しい動きだった。
ミサトの目に魅入られたまま、浩一は下半身に妖しげな気配を感じた。
「こうされたいのでしょう?」
ミサトの両手がゆっくりと男根を包囲してゆく。
「あ・・・」
感じられたのは、ミサトの手のひらから発散されるオーラだった。
その手がヌラヌラと光沢を放ちながら肉柱をなぞり出した。
「あああl」ときおり、指で帽子をつくると、大きく張り出した傘の部分にかぶせてやる。
親指がリングに触れると、浩一は激しく反応した。
その粘っこい半透明の粘液は、普通の潤滑剤とは違い、乾燥しにくく、滑らかさが、長時間続く。
それは媚薬効果と相まって、驚くほど性感を高めてくれる。
「気持ちいいでしょう・・・」ミサトは人差し指の方から指の帽子をかぶせてゆく。
その中は熱かった。媚薬が性器の粘膜に浸透し、温感を刺激する。
「い・か・が?」
刺激は皮膚の下を走る血管を広げ、快感は血液にのって、下半身に拡がってゆく。
クチュ・・・
淫らな音ともに、ミサトの指が男根を口に含むように咀嚼する。
「ああっ!」
クチュウ、たっぷりとぬめりをたたえた指のヒダが敏感な雁首を嫐る。
「フフフ・・・いかが?」
中は、ミサトの指が複雑に絡み合わされた魔法の壷だった。
「アアア・・・き、キモチィィ・・・」
その中で骨抜きにされた男根は、ドロドロに溶かされてゆく。
クチュウ・・・クチュウ・・・空気の絞り出される音が大きくなる。
「アッアアッ!」クチュウ・・・クチュウ・・・クチュクチュクチュ・・・
クックックッ、ミサトは可笑しそうに笑いながら、浩一を手の中で弄んだ。
「ああっ、ヒッ、ヒッ、アアアゥ!」
まだ片手先で遊ばれているだけなのに、その快感は、女性の膣に入った感触の比ではなかった。
幾本もの白魚の指が織りなす、魔法の筒だった。自在に男の泣き所を嫐る魔法の筒に入った男は、生かされるも殺されるも、ミサトのなすがままだった。
「ああっ、イイ!イイイ!イクゥ!アアアッ!」ギュッ、と根本を締められた。
「い・か・が? ぼっちゃま?」メイドがクスクスとあざ笑う。
「ああ・・・」メイドは、浩一のほとばしりが、近いのを見透かすと、巧みに責めを変え幾度も絶頂を焦らした。
「何を話したか、おっしゃってくださいな」
媚薬を絡めたミサトの手は、浩一のすぼまりにものびてきた。
ゆっくりと、尻全体にまぶすように割れ目にそって、何度も指を這わす。
粘液はよく拡がり、甘い香りが拡がった。乾燥に強い潤滑液は、ミサトの手が何度も滑る内に、その部分が暖かくほてる。
「言えませんか・・・」
火照りは、やがて、皮膚の下深く浸透し、痺れに近い、うずきをもたらした。
「フフン・・・わたくしを焦らしてるのでしょうか?」ミサトは鼻先でせせら笑った。
ミサトの両手は巧みに浩一の前を後ろを、滑る。確信を焦らすように、何度も、近づいては離れ、浩一の期待を膨らませる。
「んん!ンフゥゥ!」浩一は首を振って否定した。が、ミサトの責めは容赦なかった。
「では、それはそれで結構です。そのほうが・・・」浩一の見えない下のほうで、指二本が束ねられ、ゴリゴリとすぼまりに突き立ててゆく。
「楽しめ・ます・か・ラァ〜?」ミサトは笑いながら、さえずった。
「フフフ・・・」メリメリと美しい指が、すぼまりを陵辱してくる。
「はわわ・・・」指二本はきつい。浩一は後ろに熱く鋭い痛みを感じていたが、ミサトの方は、これならイケルと確信していた。
「ぼっちゃまもお戯れになられたいのでしょう?」指先がすぼまりを拡げてゆくと、一端進行をストップさせた。
軽く先制のジャブを打つように、浩一のすぼまりをピストンする。
「あふ・・・」
ミサトは、後ろに軽いノックをくれながら、前に回した手で下腹部の腫れ上がったリンパ腺を、羽根のような軽いタッチでくすぐった。
ただ、くすぐったいのではなく、快感だった。くすぐられると、腰の奥で、快楽の白い蛇がのたくっているようだった。
ときおり、ツツッと指先が、先端をねぶるように触れると、白い蛇は大暴れにのたくった。浩一にその蛇を抑え込む術はない。
「くぅ〜〜」浩一のきつく張りつめた男根が大きく跳ねた。
「ああ、とても、気持ちよさげですね。で、看護婦と何を話されたんです?」
亀頭冠を軽くなぞられると、全身の穴という穴が痺れた。
「あああっ!ヒッヒ〜〜〜!」
「フフ、ぼっちゃま?」
だらしなく緩んだ唇、、更に太い挿入を待つすぼまり、ほとばしりをはき出す管の先から、鼻の穴に至るまで、透明な汁が、垂れている。
ヌルヌルと下品な感触をまきちらし、浩一の精神を更に追いつめる。
浩一のすぼまりは、ミサトの指をきつく締め付けるが、ミサトにとっては、どうすれば、容易に受け入れるようになるか、しまりのいい、だらしない穴になるのか、よく心得ていた。
前を羽根のように、軽く、触れるか触れないかのきわどいタッチでリンパをくすぐってやればいい。
そのときばかりは、締め付けが途切れ、穴という穴が、ゆるむ。
その機に乗じて、浩一の後ろから、ミサトの指二本が、冷たいかんぬきのように進んでゆく。
「あああっ!」後ろの穴も内側がどんどん熱くなる。改めて挿入されるミサトの指が冷たくて、浩一は身震いをした。
「ハァァァ〜〜」ミサトが教えなくても、浩一は息を大きく吐き出した。そうこうしているうちに、ミサトの指二本は、完全に深いところまで収まってしまった。
擦るように、指が前後する。
「ぼっちゃまは私のことも全て知ってしまったのですか?」ズキン、と指の関節が、浩一のスイッチにつっかえた。
「あ?ああ?」冷たい指がみるみる熱くなる。
ミサトは指二本に、たっぷりと媚薬を絡ませて挿入してきたのだ。
「ひゃっ、い、イグ!」熱くなると性感が劇的に良くなった。後ろから熱い波に包まれてゆくようだった。
「ん?」
ビュッ、とほとばしりが管を押し拡げるのを、ミサトの手は万力のように、締め付けた。
「ぐわうおぅ!」
「イケましたか? フフッ、イケませんよ!」まるで、雪を固めるような音を、浩一は耳にした。
「そら・・・」ミサトは、浩一に乳首のリングをねじって罰を与えた。
「イギッ!」一瞬にして、下半身から快感が失せた。
しかし、甘い痛みに、男根は萎えない。
目の前が暗くなる。
クスクスと笑いながら、ミサトは再び亀頭から、亀頭冠を責める。
「ウワッ!ァン、ハァ、ハ・ァ・アア! 」
同時に後ろに指二本をゆっくりと呑ませる。
スゥ、ススス、となめらかだが、若い締め付けの抵抗を手応えを感じながら、ミサトは指二本を挿入してゆく。
「ああっ! ああっ!」パッ、と視界が真っ白に光った。
「あの子から何か吹き込まれたんじゃないかしら?」頭の中で、ミサトの声がこだまする。
「どうなの?」 ミサトは、差し込んだ指で、パチンと、スイッチ操作する刺激を送った。
まるで、その操作の根っこに泣き所を捕らえられたように、浩一は歌い出した。
「ひぁっ!ああぅ!アアアゥイイイ!」
「言えない?」
「いッ、イカセテッ!」
「そぉ・ら? あら、いえないの?」 ミサトはスイッチをパチパチと切った。キィキィとさえずる浩一の中で白い快楽の蛇がうねりだした。
「ヒッヒゥ!イカヒテッ!イカセテッ!」
そのうねり方は、電池で動くオモチャには到底実現できない巧みなうねりを生み出していた。
「んん?フフフッイケマセンヨ・・・」
「い、イグ、イグイグギィ〜〜〜ァァアアア!」
指先がツルリと深い所に食い込んだ。
「メイドさんには秘密というわけね」
スパ、とメイドは指を抜いてしまった。
「これは、楽しめそうね・・・」残虐な笑みを浮かべた。薄明かりの中、きれいに並んだ歯がキラリと光った。
「あっ!あああぅ・・・」まるで、空気栓を抜かれたように、浩一はしぼんでゆく。
張りつめていた絶頂が、後ろの広がりから、スゥスゥと抜けてゆくようだ。
ヒクヒクとすぼまりがミサトの責めを名残惜しんでいるようにひくついている。
「フフ、わかりました。では、もう聞きません」シュッシュッとミサトは浩一の男根を軽くしごく。
「かわりに、メイドが、お休み前のお話を聞かせてあげましょう」シュッシュッ、だんだん早くしかし、どんどん軽くしごいた。
「ヒィッ!フゥッ!ヒィヒィ!」ミサトは話しながら、浩一を絶頂寸前で焦らした。
「夜眠れないときは、お話を聞かせてあげると、それは、もう・・・」ミサトのストロークが滑らかに男根を嫐り尽くす。
「っ!つ!ふ!ふぅ!」
悪寒のような快感が背中を駆け抜ける。
「イッ、イィィウ!イッゥクゥ!」ギュ、と雪を固める音。クックックッ、とミサトが喉を鳴らしながら笑う。
「どなたでも、まどろんで・・・」強烈な握力だった。
「ひっひぃ〜〜!」尿道を進んできた絶頂にメリメリとミサトの指が食い込んでゆく。
「ぐっすり眠れます、うけおいますよ。が、その前に・・・」せき止められた絶頂は、ズッシリと鉛のように、股間にぶら下がったままである。
「まずメイドが予告します」ミサトは可笑しそうに笑いながら宣言した。
「まもなく、ぼっちゃまは、御自分の話をしたくなります、聞いてくれと懇願することになります」
「え 痛っ!」浩一に、ミサトの宣告の意味が理解できなかった。
「ぼっちゃまには、メイドさんには逆らえないことをわからせてあげましょう」ギュッ、と更に握力を強める。
「ウウウッ!」握りつぶされる痛みに、浩一は逆らえなかった。汗の臭いは恐怖を醸し出していた。
「それがすんだら、ぼっちゃまは、深い、ふか〜い、夢の世界へと沈んでゆくことでしょう、朝までぐぅっすりです」
そういってミサトはウィンクした。
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