人間は、自分が限界と思っている時点から更に一段一歩踏み出すことで未知の境地を体験する。
そして新たな価値観を得る。この一歩の繰り返しで想像もしなかった限界の遙か先に到達することができる。
浩一がミサトの迷路を奥深く進むたび、ミサトの洗脳は強固なものとなる。
「このチンポめが、御自身の自由にならなくなります。これは・・・、」吸い上げられるような不思議な感覚でしごかれていた。
「あは、あ、あ、」その魔法のような技巧に、男はは酔い痴れ、痴呆化してゆく。
ミサトの手に吸い取られているような、何か自分自身の中の何かが抜けてゆくような感覚。
それは、浩一にとって初めて味わう不思議な快楽だった。
「あ、あ、あ、(す、吸い上げられる!吸わ、吸われる〜)」
失って得られる快楽。浩一からさかのぼって幾多の犠牲者は、みなこの不思議な快楽の虜になった。
この失う快楽は、いったん高まると、とどまるところを知らない。暴走を始め、最後は崩壊する。
「あ、あ、あ、あ、」
「この、」ミサトは無表情に浩一の肉棒を嬲りながら、一つ一つ、語尾を区切りながら言葉を、浩一に刻み込むように唱えている。
「メイドめの、意の、ままです」その一語一句が浩一の魂に刻まれてゆく。
「あ〜、あぁ〜、あぁぁぁ〜」みだらな快楽に溺れるものに、理性的な意志など必要ないのだ。ミサトは最初に浩一の理性を奪ったのだ。
「ぼっちゃまは、私にすべてをゆだねられたので、御自身のボッキすら、私の支配にあります」ミサトは思い出し笑いをするように、満足げにほくそ笑んでいた。。
「あ、あ、あっ!」ミサトが笑った。その意味するところはどうであれ、浩一には至福の笑みだった。
「勃起、ですよ?」ミサトは繰り返した。ミサトが繰り返すと、言葉は、ポーンと、ゴムまりが跳ねるように浩一の中で跳ね返ってくる。
(勃起〜)ポン、ポンと、言葉のボールが頭の中をはね回る。
「勃起・・・」浩一にではなく、破裂せんばかりにいきり立った浩一自身に語りかけているようだった。メイドは浩一自身をしごきあげながら、繰り返した。
「勃起・・・ですよ?」
(そ、そんなこと)浩一はそう訴えたつもりだったが、麻酔をかけられたように言葉を発することができない。
その有様をせせら笑いながらミサトは続けた。
(あふぅ・・・)また笑った、浩一はミサトのあざけりに、疼きを撫でられている気分だった。
「いけませんよ? 覚えていないのですか? 昨晩、ぼっちゃまが私に何をゆだねたのか」
唇に人差し指をつきつけられ、ミサトに「いけません」と言われただけで、ほとばしりそうになり、同時に否定された気分だった。
「ク・・・」(い、イキタイ・・・)いきたいのに、イカされない焦れったさで、快楽の袋が破裂寸前だった。
「いやらしい・・・」ミサトから発散される、いい匂いが強くなった。浩一の五感のうち、視覚、嗅覚はミサトの股間に釘付けだった。
「ほら、ごらんになれます?」上半身は滝のような汗でぬめるメイドが、下半身の覆う、スカートの一部をめくっている。
ミサトは、自身の股間に食い込んだショーツを思わせぶりになぞって示した。
のろのろと浩一の顔が歪んだ。昨晩の行為は浩一の心に深い傷を刻んだに違いない。
「ぼっちゃまはとぉーっても破廉恥な罪を犯し、メイドはそれを許してあげる代わりに、ぼっちゃまを自由にできるはずです」 ミサトはアイがほどこしたリングをなぞりながら流し目を送った。
リングは、ミサトが指を絡めると、カチりと小さく閃いた。
「あう・・・」
「違ったかしら?」浩一はかろうじて頷かずにいることができた。
ミサトの指が、ミサトのつけたマーキングをなぞりだした。
(あああ、もっと・・・)たちまち、ヒクヒクと浩一のシンボルは反応し、もっと強い刺激を求めて訴えるようにひくついた。
「ぼっちゃまは、女の人の下着をオカズにオナニーするんでしょ?」ミサトは浩一をじっと見据えながら、手の平を、シンボルにゆっくりとかざした。
手から発せられるオーラのようなものが、浩一の肉柱を包み込んでゆくようだった。
(ああ・・・)
「オナニー・・・」その言葉は特別なキーワードとなる。
ミサトは片方の手で筒を作ると、それを前後に動かし、ペニスをしごく動作をまねた。
(あ・・・)
「オナニー、しないのですか?」浩一に迫るように、手で作った筒でしごく動作を繰り返す。
(あああっ?ああっ?)
それだけのことなのだが、浩一には意味が理解できた。ミサトがしごく動作を見せるだけで、浩一自身にしごき上げられる感覚がビリビリと鮮明によみがえるのだ。 股間の奥でとぐろを巻いていた白い蛇が、再びのたくりだした。
(あああ〜た、タマンナイヨォ・・・)
「あんなエッチな下着、普通は履きませんわ。 ぼっちゃまが我慢できなくなると思って・・・」
ミサトはスカートの中に手を入れ、ゆっくりと裾をまくり上げて、ひらひらと仰いだ。
「特別に。大好きな匂いをつけて・・・」 うっとりするような匂いが波のように押し寄せてくる。
ミサトは、浩一が匂いに酔っているのを面白そうにみていた。
「目につくように仕掛けたんです」今さら浩一に隠す必要もないと判断した。
今の浩一の感情も理性も全て自分の支配下にあるのだ。あとで思い出し逆らおうとしても、これならすぐ操れる。
「こんな透ける生地が好きで、こんな匂いに弱いんですよね〜?」 ベッドライトにうっすらと透けるスカートを、再度ヒラヒラと仰いで、浩一にその匂いを嗅がせる。そよそよと、とろけるような淫靡な臭いが浩一の嗅覚を絶頂へと誘う。
「はぁ〜〜〜、」(やはり罠だった。ああ、でも、なんて甘い甘美な匂いだろう)媚薬は、気分がよくなり、抵抗をなくさせる魔力があった。
ある意味、とらえた獲物を動けなくする毒だった
ミサトはズシリ、ズシリと浩一の顔に膝立ちで迫った。 浩一を上から見下ろしてくる。
じっと浩一を見据えたまま、スカートに手を入れると、浩一を堕落させる小さな薄衣の下着をクルクルとずりおろした。
薄暗がりにミサトの股間が見えた。毛を剃り、ツルツルに手入れされたソコは、ヌメヌメと光る、ナメクジが二匹が合わさってできているように閉じられていた。いや、下から覗くことがあれば それは、淫靡な笑みをに歪んで、男の肉欲の塊を吸い込んでゆくのだ。
ミサトの表情同様に、ニヤニヤと淫靡な笑みを浮かべながら、魂すら誑し込んでしまうに違いない。
父がうらやましくさえあった。次は自分があの中でとろける番なのだ。
食虫植物のように甘い毒の蜜で誘い込み、壺にはまったら最後、どろどろに溶かされるのだ。
どろどろに溶かされてもいい。浩一はその場面を妄想し上の空になっていた。
「知らない? 覚えておられない?フフフ、それはわたくしにはどうでもいいこと」
ミサトは浩一の視線を弄ぶように、指で自分の肉びらをなぞっていた。
指先を、幾度も上下に往復させていると、トロリと、肉花から蜜があふれてきた。
その蜜を口にする妄想で、浩一は舌なめずりする。
「フフフ・・・」
ミサトは中指で蜜をすくうと、浩一の目の前に、ゆっくりとかざした。
指先を下に向けると、ミサトの蜜が指をつたい、爪の先で滴をこしらえた。
それは、浩一を魅了する妖しさを放っていた。
たちまち浩一の目は見開かれ、くちびるがワナワナと震え、舌先はその滴を求めていた。
「いかか?」ミサトは指先から落ちそうになる滴を、指先を操って、浩一の前で焦らした。
「どうなさったの?」浩一の目玉の前で、滴はふるふると揺れる。浩一の目には懇願の涙があふれ出している。
「フン?」ミサトがにやりと笑うと、その滴は、ぽたりと浩一のくちびるに落ちた。
「う」蜜を浩一のくちびるになすりつけ、ミサトの指先は、ずぶりと、口の中に押し入ってきた。
「うぶ」浩一はなすがままだった。 ミサトの蜜がくちびるに触れる行為よりも、指一本に口の中を犯されるその行為に、自分の中にミサトへの隷属を植え付けられたような、自分がミサトの下僕に堕とされた気分だった。
顔が火のようにほてる。涙腺がゆるみ、視界がゆがむ。
それは、逆らえないミサトの魔力がなせる技だった。
ミサトが手に小さな生地を丸めてキュッと握りしめた。
(弱ミ・・・)
「エッチな、エッチな罪。」ミサトは浩一の目を見据えながら、その視界に、自分の陰部がさらされるように、身をかがめて、浩一を見下ろしていた。
浩一からはミサトの女陰、その先のなだらかなカーブを描く腹部、大きくふくらんだ二つの乳房。その先の乳首は硬くとがり、その先にきらきらと妖しい闇をたたえた二つの瞳があった。
(サカラエナイ・・・)
浩一は導かれるようにその二つの双眼に釘付けにされた。
その瞳は、昼間の太陽の下で魅せられた優しい鳶色はなく、ドス黒い、闇の入り口、魔性の快楽地獄への入り口だった。
その奥から、今にもほとばしりの快楽の合図が送られてきそうだった。
ミサトの瞳は、またたきでさへ、張り裂けそうになった男根を一撃でほとばしらせる破壊力を秘めている。
浩一が身をもってそれを知ることになるのは、そう遠くない未来だ。
「これ・・・」ミサトが浩一の目の前に握り拳を突き出した。
ミサトが思わせぶりに手を開いてゆくと、小さな薄絹が、淫靡な花びらをゆっくりと拡げてゆくところだった。
浩一の媚薬に惚けた視覚には、ミサトのオーラのようなものが、立ちのぼるのが見える。
敏感になった嗅覚を、ミサトのフェロモンがピリピリと刺激しだす。
「わたしのなぁにを、ぼっちゃまは、探していたんでしょう?」うっとりと夢に誘うような眼差し、歌うような口調で、ミサトは浩一に問いかけた。
「これが欲しかったんですものね〜」ミサトは、浩一の返答など必要としていない。 フワリ、フワリと、ショーツで浩一のほほをくすぐった。ほほをくすぐる薄絹の感触はゾクゾクするほど刺激的だった。
「大好きなんですよね〜?」そういってミサトはクルクルとレースのショーツを浩一の前でまわしてみせた。
浩一はミサトの魔法で、胸に穴でも開けられたようになりながら臭いを嗅ぎ続けた。
浩一の目には、薄絹の切れ端が、ブラックライトに浮かび上がるように、輝いて見えた。クルクルとミサトの指先でまわり、その軌跡が幾筋ものサークラインのように目に焼き付いてゆく。
「わかります?」理解できないが、雄の本能を刺激するどうにも抑えがたい感情が浩一を一匹の従順な獣に貶めてゆく。
「匂い。ぼっちゃまのだ〜いすきなきなメイドさんの匂い・・・」匂いだ。浩一もその匂いが自分を支配していることはわかった。
その匂いの源は、ミサトがスカートをおろしてしまったので、視線は薄暗闇をさまようばかりだ。
しかし、脳裏には、何度もかいま見た、生々しい成獣の淫器が焼き付けられていいた。
「そ〜うぅ、オマンコね〜」ミサトは遠い目で見下ろしながら、浩一の瞳の奥深くに焼き付けられた映像を言い当てた。
浩一は、言い当てられたことよりも、メイドの口から発せられた卑猥な言葉に、心臓をグッサリと貫かれた。
「だーいすきなオマンコの匂い〜」リーン、とミサトの声が鼓膜を通じて脳膜を心地よく震わせる。
「じゃ・・・その大好きな・・・」ミサトはニッコリと笑った。
「オマンコの匂い。たっぷりと、かがせてさしあげま〜す。フフフ・・・」
ミサトはスカートをひらひら揺らしながらずりあげ、浩一の視線を引きつけた。
「フフフ・・・」膝立ちでミサトは、浩一をまたぐと、浩一の胸まで進んだ。
浩一を上から見下ろしながら、焦らす。
「して欲しい?」ミサトはニヤニヤと嘲笑いながら、浩一の鼻先で、スカートの裾をひらひらと揺らす。
今の浩一の思考力には言葉足らずだったに違いない。ミサトは言い直してやることにした。
「直にぃ・・・」猫が甘えるような声だった。
「オマンコ・・・嗅ぎたい?」低く、繰り返した。
「オ・マ・・・」(あ、あ、あ、)唇の動きがわかるように、ゆっくりとその言葉を口にした。
「ン・コ・・・」メイドの唇が、その言葉を発するとき、浩一は背中を貫く甘い倒錯感に、ジーンとしびれた。
「メイドさんにお顔、跨って欲しい?」浩一は犬のように口から歯をむき出してうなっていた。
「生のオマンコ・・・味わいたいのね?」昆虫は食虫植物の罠にかかるのは、その甘い蜜に魅せられるだけではない。その妖しい罠そのものに、引きつけられるのだ。
毒に犯されたい、浩一もそうだった。
「きっとエッチな匂いで射精しちゃうかしらね」それこそ浩一が望むところだった。
「舌で味わったら・・・もう、全身がしびれちゃうわよ・・・」
浩一の父がそうだった。強烈な暗示をかけられ、毒にあたったように動けなくなった。
「わたしは毒よ。それでもいいのね?」
選択を許されたとしても、みな毒に犯される選択をする。
「メイドさんの毒に犯されたいのね?」
その質問にゾクゾクするような妖しい興奮を覚えた。
「一度味わったら・・・」ミサトは言い直した。
「いいえ、一度ではすまなくなるわ・・・」
「一度味わったら最後、やみつきになる毒よ。」
浩一はミサトの毒が欲しくて欲しくて、たまらなくなっていた。
「一度味わったら・・・」ミサトは繰り返した。
「一度ではすまなくなるわ・・・」ミサトが目を細めると、浩一はまぶたが重くなった。
ミサトにもわかっていた。すでに毒に犯されていることが。
「中毒になりたいのね?」
ずっと早い時期に中毒になっていることを。
浩一はミサトの毒をもっと味わいたいと、心の底から願っていた。
この毒に染まりたい。父のように中毒になりたい。
浩一は懇願した。 懇願を訴えたくとも、今の浩一は自分の意志で身体を動かすこともままならなくなっていた。 ミサトの意のままである。
ミサトはその哀れな姿を、もっと哀れにしてやることにした。
「まだダメよ・・・」低い声でミサトはスカートをおろしてしまった。
失望する浩一の表情に、ミサトは突然、薄絹の布きれを押しつけた。
それは、意表をつかれた上に、「はい、どうぞ」と、鼻にそっとかぶせられた。
浩一は狂ったように匂いを貪った。
「くっ・・・ウハッ、フワッ!フワッ!」口をぱくぱくさせて、薄布をくわえ、味までも堪能しようとしていた。
(おまえは、まだまだいたぶりつくしてあげる。)
「いやらしい、こんないやらしい人は初めてよフフフ、アッハハハ」
ショーツで包んだ浩一の鼻の先をつまんでやると、浩一は犬のようにうなった。
「なぜか、みんなわたしと出会ってから、変態に目覚めるようね〜」ぎゅっ、と、鼻を捻りあげてやる。
鼻の中の軟骨が、ポキポキと堅い音を頭に響かせる。
「あなたも」ミサトはうっとりと目を細める。
ミサトに芝居っけたっぷりに人差し指で差されると、魔法にかけられたように男根の芯がジーンと快感にしびれた。
浩一は夢見心地で、ショーツを吸っていた。浩一の父と同じく、ミサトに淫らな魔法をかけられてしまったようだった。
「ぼっちゃまもお父様のように、私の前ではただの変態になるの」催眠術をかけるように、指の先をグルグルと回した。 妖しい指先の動きが、頭の中をしびれさせる。
「私の匂いをかぎ、私のつばを飲みたがり、足で踏みにじられ、手でしごかれて、言葉でさげすまされ、墜ちてゆく喜びに歓喜のほとばしりをぶちまけるのよ」
早くそうされたくてたまらなかった。早くぶちまけたくて、気が狂いそうだった。
ミサトは妖しく微笑んだ。
「ほら、たくさん持ってきてあげましたよ、フフフ」ミサトはポケットから手品のように小さく丸められたショーツを次々と浩一の目の前で拡げ、ヒラヒラと振っては匂いを嗅がせ、顔の上に降らせた。
「ああっ!ああっ!」浩一の喜びようは、理性の片鱗など微塵も残っていなかった。
「イイ子になれば、これから先ずっと、こ〜んないいことが続くんですよ」
「あああっ!」浩一は歓喜の表情でミサトの下着を頬に額に感じ、病みつきにされた淫靡な匂いを、夢中で肺に取り込んだ。
強く吸いこむと、その匂いは、浩一を恍惚とさせ。ヒクヒクと下半身に甘いうずきが瞬く。
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