「今夜は、サイズのほうを測っておきましょうね」
 ミサトはベッドの下から、手提げのコスメボックスを引き出した。
 中にはミサトの快楽の虜になった奴隷を、意のままに操る小道具の数々が収まっていた。
 このコスメボックスは、浩一の父を奴隷に堕すときに使用したものではない。
 浩一の為に、新たに用意されていたものだ。このボックスに、浩一の父を快楽の拷問にかけたディルドはない。
 綿密に調べ上げた浩一の嗜好にあわせた、開発に必要な道具が入っている。
 ミサトは、堕とす標的に合わせて道具、シュチエーションをチョイスしてきた。
 
 「さてと・・・」ミサトは、ある器具を手にした。
 それは、ティー型レンチに似ていたが、何かをねじる先端は、柔らかい樹脂粘土でできていた。
 工具のような、その奇妙な器具は、浩一を不安にした。

 薄暗がりの中で、漆黒の瞳が、浩一をじっと見据える。
 「安心して?、キモチイイことしかしないから・・・」ミサトはそんな浩一に笑顔をくれたが、その笑みは冷たかった。 工具はカチカチと、ラチェットスパナのような音がする。

  浩一は苦しそうに、肩で息をしていた。
 ミサトの匂いと、全身を拘束する組み紐の食い込みが、浩一を自我を失ったミサトの操り人形としていた。
 ミサトにとってそれは、ますます仕事がやりやすくなってゆく。

 「いい子にしていれば、うんと気持ちよくなるわよ」
 ミサトの指が、潤滑剤をたっぷりと、すぼまりにまぶしてゆくと、浩一の股間の怒張は卑猥に痙攣し下腹部をうつ。
 「アァァ〜、(イカセテよっ!)」浩一が腰をくねらせる。
! 「あらあら、フフフッ」その様は、ミサトにとって楽しい光景だった。
 
 「はい、力を抜いて〜、フフフ・・・」 中指がスルスルと内部の粘膜に、冷たい刺激を与える。

 「リラックスして・・・わたしの指に意識を集中して・・・」催眠術師のようにゆっくりと話しかける。
 指の冷たい感覚は、内部の熱い体温ですぐさま感じなくなる。 かわって、指の淫靡な動きによる刺激が内側いっぱいに拡がる。
 「フフッ、おわかりでしょうか? わたしの指の動きが?」クネクネとメイドの長い指が、肉体の中で快楽のうねりを起こす。
 「アアアッ!」浩一は身をよじって快感に悶えだした。

 「フフ、まず一本・・・ ま、でも、これだと物足りなくなってきたんじゃありません?」ミサトがブルブルと指をバイブさせると、浩一の顔がだらしなく歪む。

 「は・わわわ・・・」射精とは違う、力が抜けてゆくような快楽だった。
 射精のようなはじける快感ではない。ミサト次第でいつまでも続く、浩一には病みつきの刺激だった。
 「フフフ、ゆるくなってきたわね、ここ。 そうやって、だんだん、食いしん坊のだらしないケツマンコになるのよ」
 淫靡な穴をうがつ肛門を指二本でよくほぐす。 ネットリとした音色が、ミサトの指と浩一の穴で生まれる。
 「ハァァ〜」ミサトは人差し指を中指に沿えると、ゆっくりとすぼまりを拡げにかかる。

 「どう?今のぼっちゃま、ガバガバよ・・・」チリチリとすぼまりが拡げられる痛みすら甘い。

 「ガバガバ、フフフ・・・」一呼吸おくと、完全に没した二本を、束のままで、グリグリと捻ってやる。
 「ああぅ!ああっ!」ミサトの指は、斜めの角度をつけて浩一のしこりをいたぶった。
 「アアアッ!イグッ!」浩一は突然絶頂を迎えそうになった。
 ミサトはそれを阻止した。

 「イカせませんから・・・」ミサトはクスクス笑って、加減した刺激で浩一を翻弄した。
 「ハァァ〜」浩一は、あられもない腰つきで身をくねらせた。

 「ホラ?ホラ?」 軽く前後にピストンさせる、指先で堅いしこりの位置を探ると、一端引き抜く。
 「オオッ!」ズッポリ、と聞くに堪えない音がした。
 ミサトは器具の先端を、指でこねてがら、すぐさま浩一の内に戻した。
 「ハァッ!」器具は改良が加えられていた。それは、浩一の内に合わせて形を調整できるようになっている。

 「ん?」ストン、ストンと、前後に振ってみる。
 「おおおおっ!」ミサトは様々なポイントを探っていた。 今度は、クィクィと、ひねってみる。
 浩一は、ミサトの器具を操る手つきに、完全に弄ばれていた。
「おぉ〜〜〜〜ッ!」絶好のポイントをミサトに探られていた。

 「フーン?」ミサトは楽しそうに、浩一の反応を見ながら、器具を調整していた。
 「ああぅ!」すぐに抜き出して、形を整え、再び挿入した。

 「んん?これならどう?」ミサトにとって、結果はわかりきっていたが、じわじわとたどってゆく過程が、このうえない楽しみだった。
 「はぁうう!」もっと気持ちよくなりそうなところがあるようだが、浩一はミサトに知られたくなかった。これ以上自分の快楽を意のままにされてはたまらない。 きっと、困ったことになる。知られてはならないことを、本能が告げていた。
 だが、快楽の誘惑にはあらがえない。本能以外は、全てが快楽に屈しつつあった。

 「ふん?」メイドは抜き出しては形を整えるのを繰り返した。
 「はぁっ!」ミサトはどんどん核心に迫る。器具は浩一の最大のウィークポイントを探り当てつつあった。
 浩一は、探り当てられたい気持ちと、その反対の真ん中で引き裂かれそうだった。

 「じゃ、これは? ほら・・・」 浩一の反応をみながら、形を整形してゆく。
 「はっぅ、あ、ハァ、はぁぁあ・あ・あ!」どんどん迫る。
 その形がどんどんはっきりしてくる。もう、時間の問題だった。
 
 「フフフ・・・これ? これがよろしいんすか?」ミサトは浩一の反応をおもしろがるように、器具に指をひっかけてクイクイと動かした。
 「おおおぁあああああ・ああ・あああ・あ・ああ!」ビーンとむち打つような激しい衝撃が、後ろをから体を貫いた。

 「フフン、いいのね? たまらない? イッちゃいそう? 駄目よ? まだよ?」
 ミサトは巧みに器具をつついて、浩一を弄んだ。

 「おおっ〜〜ぉぉ! あぁぁぁぁ・アアアッ!アアアアッ!」
やがて、浩一が激しく震え出す形を完成させると、そのまま、浩一の中で熟成させた。

 「フフフ・・・」ゆっくりとひねりを加えてやる。
 「あわわっ!」ズリズリと、浩一の中で器具が回転する。 浩一の内側は、器具の表面の質感まで感じ取っていた。
 媚薬とミサトの言葉の魔法が、浩一の性感を極限まで高めていた。

 「アワアッ!アァァハァァァッ!イ、イイグッ!」体の拘束がなければ、浩一は七転八倒、ベッドの上で暴れていただろう。 
 浩一はふるえが止まらず、四肢の肉は、ブルブルと波打っていた。

 「さ、歌って頂きましょう〜」ミサトは、挿入した器具の端をカチンと弾いた。
 「ああっ!」頭の中で、パチッ、とフラッシュが焚かれた。

 「何を黙ってるンでしょう?」カチン、と、宝石のようなミサトの爪が、器具の端をはじく。
 「オオオゥ!」背中の筋肉が、感電したように、反応した。 組紐がキリキリと肉を分かつ。

 「苦しくない? 秘密をかかえるのは?」カチン、ミサトは、楽しそうに、おはじきするように人差し指ではじいた。

 「出してスッキリしたくないの〜?」カチッ、カチッ、その振動は、確実に快感のスイッチにヒットする。

 「いったらスッキリ、気持ちよくなれるのよ?」カチン、ひょっとしたら、このままイカされるかもしれない。浩一はそんな予感がした。

 「ほら、もう、そこまで気持ちよくなっている」カチン、このままイカされる。

 「後もう少し、ほら、ほら、ほーらぁ?」カチン、カチン、カチン、ミサトの言葉通り、絶頂のきっかけになるような快感が気前よく与えられた。
 
 「わたしに聞いて欲しい話しがあるんでしょ?」カチッ、ミサトが憎らしかった。こんな時に難しい話しをされても何もわからないのだ。

 「わたしは、さっき話しましたよ。気持ちよかったでしょ? もっと気持ちよくなりたければ、今度は、ね?」
 快感を台無しにされるような話し。ミサトは快感のリズムを一拍はずしては浩一を狂わせた。

 「ぼっちゃまが、話しをするしかないでしょ?」ミサトの唇が意地悪く歪む。
 「ア・・・(うぐぐぐ・・・)」もっともだが、さきにご褒美の前渡しを受けたかった。

 「何か話すことがあるんでしょ?」ミサトは浩一の亀頭を責め始めた。
 (ああ、ヒ! き、気持ちいい!)宙を漂っているような浮遊感に目をあけていられない。

 「ほら、ほら ほ〜〜〜ら」ミサトは、亀頭にも指を絡ませ、シュルシュルと摩擦する。
 (あ〜、あ〜、い、いく、イキそう!)しかし、いつまでたってもイケない。
 ミサトの亀頭への責めは、生かさず、殺さずの、きわどい刺激しか与えなかった。
 
 「あ、あ、あ」(ンフフ・・・)ミサトのきれいな乳首は、ツンと上に突き出しており、その突起が、アンテナのように浩一の皮膚から刺激を拾っていた。 浩一の快感曲線を、乳首で味わっているのだ。

 「今なら聞いてあげる」ミサトは浩一に挿した器具ひとつで、浩一の快楽を操作できた。
 「アアーッ!」肉に食い込む組紐がきしむ音は、上機嫌のミサトの含み嗤いのようだった。
 「アアッ!アアッ!」絶頂は、もう、すぐそこだった。 浩一は、精神が肉体から引き剥がされる感覚が始まっていた。

 「さあ! わたし、眠くなってきましたわッ!」メイドはオーバーにあくびをしてみせた。

 まただ。浩一は焦った。またミサトは疲れたとか言って、浩一を焦らして嬲るつもりだ。
 また昔話など始められてはたまらない。

 「フフフッ、そう、またよ。ごめんなさいね?」ミサトは浩一の心中を当ててみせた。
今度こそ絶対イカされたい。浩一の頭脳は、そのことだけを考えることを許されていた。

 「ほら〜、早く、早く、早くスッキリしなさいな〜」クイッ、クイッ、と器具を操り、ミサトは浩一を追い詰めてゆく。
 「アアアッ!アアアアッ!」浩一は頭の中で、散らばった言葉をかき集めた。 

 「ほ〜ら、看護婦と何をしゃべったのか! ね?」カチン、カチン、と、弾かれるその瞬間、視界が真っ白にされた。

 「全て吐き出してしまいなさい!」ミサトは器具を、キリキリとゼンマイを巻き上げるように回して見せる。
 「おおおおっ!」そんな仕掛けになっていたように、鈴口が燃えるように熱くなる。

 「スッキリしましょう」ミサトはせせら笑っている。
 「おおおっ!イゥグ!」ヒリヒリと痛みをともなった快感が後頭部を熱くする。

 「ほ〜ら? ぼっちゃまはしゃべるわっ!」ヌルリ、と、器具が前後に動き出す。
 「おお〜ォッ、おおっ!」(死ぬっ!)浩一は大声をあげて、悶絶した。 先端は、中、外、中、外、と、コリコリと、粘膜ごしに快楽のしこりを刺激した。
 
 「アッハハハッ!」メイドの高笑いが浩一の喘ぎをかき乱す。 (ダメヨ、みんなスラスラと喋るわ。例外はないの、残念ながらね!)

 「ほらっ!楽になれるわよ!」ミサトはシンボルを、スゥッ、スゥッ、と軽くしごきながら、後ろに挿した器具は、細かくふるわせてやった。
 「クァァッ!」激しく強い刺激よりも、適切なリズムで、軽い刺激を繰り返してやるほうが、効果的だった。

 「ああ、あ!」浩一は、しゃべったら最期、頭の中が空っぽにされるような不安があった。
 「あわ、わに、に、逃げるよっ!」自分の中の何もかもがなくなるような恐怖。しかし、浩一は堪えられなかった。
 肉体が、この快楽の果てに決着をつけたがっていた。

 「ほ〜ら喋りだした、喋りだした。フフッ、もう止まらな〜い、ぼっちゃまはとまらな〜い」
 「あ、あ、あ〜あわ、ワァワワワワッ!」ついに決壊が始まった。

「ね? それでいいのよ。フフフ、ホラホラ、止まらないわよ! 喋りだしたら止まらない!」 
 ミサトが煽ってやると、浩一は暗示にかかったように、その通りに喋りだした。

 「ににににぃ、にっ、逃げるアイと!」今はもう、一刻も早く絶頂を迎え、この地獄を終わらせて欲しかった。
 それは、浩一自身の意志ではなく、ミサトの指先から紡ぎ出される。快感にわななくように、口が独りでに喋りだした。

 「はぁ? ぼっちゃま?」ミサトが浩一の内をかき回す。
 「おおおっ!」浩一の背中に鳥肌が浮かぶ。
 「に、逃げようと約束したっ!」浩一の意志ではない。浩一の中にいる、もう一人の自分が、前に出て勝手に行動するのだ。
 浩一はなんとかミサトの手で爆ぜようと必死にもがいたが、ミサトは許さなかった。

 「イ、イキャセテ!イキャッ!イッキャッ!」肌の表面にプツプツと油汗が滲みだしてくる。
 「あぐぅ!」 どうしてもイケなかった。何度も同じ繰り返しだ。調教が執拗に繰り返されているのだ。ミサトがイイと言うまでイケないのだ。

 「何を言っているのかわからないわ!」ケラケラと笑いながらミサトは乳首を弄んだ。
 「アヒッ、と、に、ひ、に・にゲルッ!」浩一は涙を流しながら喋った。
 
 「い、み、ミサオさん、全て、とっ、とられる、前に、逃げようって〜」ミサトの妖しい指使いに煽られるように言葉があふれ出す。
 「フフフ・・・気持ちいい?」メイドの指が、看護婦に施されたリングをキリキリとつねりあげてゆく。

 「ふ、ふたりでっ」必死に言葉を組み立てようとしたが、浩一の頭の中はめちゃくちゃだった。
 「いいいいっ!」ミサトの指は、脳内をかき回していた。
「ふたりで〜? なぁに?」浩一に巻き付いたミサトの指は、あらゆる性感帯をクルクルと弄んでゆく。
 「あああっあ、あああっ!」全身の内も外も、ミサトの指で嬲られていた。

 「そう、逃げるのね?」ミサトは浩一が喋ると、快楽を与え、自分に従うことが正しいと、教えてやった。

 「逃げられるかしら、ぼっちゃまは!」スチャッ、スチャッ、とミサトはシンボルをしごきだした。
 軽く筒状に丸めた手の中で、浩一のシンボルは、媚薬ローションの滑りによって気も狂わんばかりの刺激を感じていた。 

 「ああっふ! ひ、イイイい、だ!、い、逃げません!」逃げたらイケないのだ。浩一はとにかくミサトによってイカされたいのだ。
 「ああっ、も、いぅく!」ピタ、とミサトは手を止め、開いている方の手で、絶頂を遮るツボを強く押さえた。
 「ウグググッ!」ドクッ、と、縛られたシンボルの鈴口から、汁がわずかに漏れていた。

 「あ〜ら〜?、逃げないの? いいんですよ〜?、逃げたいのでしたら? だ〜い好きな看護婦さんと?」
 歌うようにミサトは促した。妖しい指使いを前後に再開した。

 「どこまでイケるかしらね〜?」ミサトの指は魔法の旋律を奏でる。
 「ヒィアアァ〜〜!」犠牲者はその旋律に踊らされるのだ。
 

 「ふふふ、どこまで、」浩一が感じている快感は、手に取るようにわかっていた。
 浩一の顔は、誰にも見せたことのない苦悶に歪んでいた。ミサトの指は袋の脇を執拗に擽っていた。
 
 「イケる、かしら?」ミサトは、この快楽の拷問に崩壊寸前の顔が好きだった。
 「イッ! イキャッ! イケヤセテッ!」浩一は金切り声だった。

 「気持ちいい場所から逃げるの?」魔法の指は焦らした。
 「イヒ〜!イキェセテッ!」ミサトの爪が、敏感な竿を執拗になぞりあげてくる。

 「痛い場所へ行くんですか・・・」片手は、アイのマーキングを、キリキリとつねりあげる。
 「イッケセテッ!」浩一の血のにじむ乳首は、快感に硬く尖っていた。

 「フフフ、ここにいれば、ずっと気持ちいいんですよ?」優しい声だった。ミサトの指が、浩一の苦悶の滴をすくい上げた。それは、透明な糸となってアーチを描く。
 「イケセテェェ〜〜〜!」浩一は泣きながら訴えた。ミサトは面白そうに、透明なアーチを伸ばして見せた。

 「でも、わたしから逃げたら・・・」さっと表情に陰が差す。

 「地獄!」メリメリと、ミサトの指は浩一を締め上げてゆく
 息ができず、浩一はアップアップと溺れた

 「イダッ〜〜イッ!」今までとうってかわって、容赦ない苦痛による蹂躙だった。

 「ですから〜」ミサトは意地悪く笑った。
 「アアアアア〜〜〜〜!」浩一は顔をくしゃくしゃにしていた。

 「イキタクテもイケない。感じたくても感じられない!それで!よろしいんですね?」浩一の髪を手櫛ですいてやりながら、ミサトは毒づいた。
 「苦しくて、悲しくて、息もできなくなるわ」低く、どす黒いミサトの声色が、浩一の奥深くに吸い込まれてゆく。
 「イギュ〜〜〜!」ミサトの指使いが激しさを増す。

 「ぼっちゃまは最期ですから」小気味よいテンポが、浩一を啼かせる。

 「他には?」ミサトの指が尋問する。
 「あ、ああああ〜〜ぐぐうぐ」痺れるような快楽が、ミサトの意のままとなったシンボルから流れ込んでくる。

 「ぼちゃま?、他には、?」ガラガラと頭の中で、論理という積み木の城が崩壊して止まらない。
 「み、ミサトサンの、ひっ!」ミサトの指に促されるまま、浩一は歌った。
 「ミサトサンの部屋からっ!」こわい、自白の内容で、ミサトが気分を害するのが怖かった。

 「私の部屋? ふんん?何?」言いたくないが、ミサトは機嫌良く、油のような快楽をたっぷりと浩一に注ぎ込んでくれた。
 「あああっ、く、く、薬!」潤滑油のようなそれが、浩一の口をスラスラと喋らせる。
 「く、薬くすり〜 」どんどん絶頂に向かって、浩一は頭が真っ白になりそうになりながら、必死に自白した。

 「あは〜ん、薬、これのことね?」 そう言ってミサトはパチンとジェル状になった媚薬を手にタラ〜リとたらしてみせた。
 クチュクチュと手で握り、指の間にまでなじませると、

 「これが、欲しいの?」
 ニュルリ、
 「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」 ミサトの指が根にからみついた。

 「ん?望みはかなったかしら?」 指先が、亀頭にヌメリをまぶし、はち切れそうになった先端が、転がすように弄ばれる。

 「アイが欲しいといったの?」くちゅくちゅ、とメイドの指と、浩一のシンボルが絡み合う音が響く。
 「ああああっ、あああっ!」ミサトの手が、浩一のシンボルから秘密を吸い上げてゆく。
 暴れる浩一を押さえつけ、押さえつける。
 
 「答えなさいっ!アイがいったのね!」ミサトが厳しく問いただす。
 「ああああっ!ああああっ!」浩一の目は快楽の地獄に溺れていた。

 跳ねる浩一の腰に手をくぐらせ、前後からとろみの加わった指先をくすぐるように這わせた。
 「あああっ、あぅ!」浩一の快楽を、別方向からの刺激が翻弄する。

 「薬を味わうと、病みつきになりますからね〜」ミサトは獲物の周り、いたるところに媚薬を配置する。
 文字通り薬漬けにしてしまうのだ。

 「でも、使いすぎは体に毒ですから」どのような毒かは、身をもって知ることになる。

 「お父様のように、なりたいですかぁ〜」浩一はまだよく知らない。毒が父をどのように苦しめているのかを。

 「ん?あなたのお父様みたいに、わたしの奴隷に?」ミサトが小首をかしげ、優しい声で尋ねてくる。狡猾なメイドは毒を奴隷にすり替えてはぐらかした。
 ミサトの望むままに応えたくなる仕草だった。
 「あああぅ」浩一は応えられなかった。

 「むつかしい、選択ですよね」ミサトにはどうでもよかった。浩一は墜ちる、そう確信していたから。
 「でも、今までこれ、を」浩一をひざまずかせる手はいくらでもある。
 「あああっ!」この手も有効だった。 指先のちょっとした技巧で、浩一は意のままに歌うし、踊ってくれる。
 指が、スラスラと亀頭からカリをねぶる。

 「味、わっ、って!」ミサトはクルリクルリと、浩一のシンボルの先を執拗に刺激した。
 その指使いは、螺旋の動きでカリをなぞり、裏の筋をなぞり、鈴口に爪の先をねぶらせてやった。
 「んんん」イけそうでイケない。ミサトはイキそうでイカせない苦しい刺激を味わわせてやった。

 「墜ちなかった人間はいないわ」イキたい、浩一の頭の中はそれしかなかった。
 「ああああ〜〜〜〜」ミサトは絶頂に達する刺激を熟知しているのだ。だから、自由自在に生殺しができる。
 「ひぃぃ!」この悲鳴もまだまだ変えられる。
 「でしょう?」壊れれば、もっと大きい咆哮に変わる。

 「墜ちたくなる快感でしょう?」底なし沼のような快楽だった。
 
 「これが味わえるならもう、他はどうでもイイでしょう?」ミサトの快楽以外は何も頭に浮かばない。

 「でも、もっと気持ちよくなれるのよ」もっと、と言う表現そのものが不適切だった。

 「もう、私の声を聞くだけでイクように、なれるのよ」ミサトの思うがままの天井知らずの快楽だ。

 「言葉でイケるようになるわ・・・」事実なら、浩一はミサトが人間とは思えなかった。
 甘い囁きで人間を快楽に堕落させる。人間の姿を借りた悪魔に違いない。

 「ここ、感じるでしょう」ミサトが袋とすぼまりの間に指をつきたてた。 それは、甘く蕩けそうな刺激だった。

 「もっと感じるようにしてあげる」ミサトによってほぐされ、快楽の地雷原のようだった。

 「イイ子にしていてくれたら、してあげる」ミサトの指が器具の端をカーンと弾いた。

 「旦那様も、喜んでいたわよ」ミサトは語りかけながら強く弾いた。弾かれる音に、浩一の小さい悲鳴が合わさる。

 「聞こえない?」芝居ッ気たっぷりに耳に手をあてて見せる。

 「夜になると、メイドに責め嬲られて、大きな声を上げるあなたのお父様」ミサトは浩一を責める後ろの器具を抜いてやった。
 「それは、もう、ひいひい、オンオン大騒ぎされますよ」表面を丁寧にあらためると、コスメボックスに戻した。

 「ここをね、」ミサトの指が再び浩一を貫く。
 「バンバン突かれて」ミサトの手が前後に動き出すと、浩一の口から規則正しい喘ぎがあがる。

 「あなたも、ぼっちゃまも」いつのまにか指が増えていた。それは二本ではない。拡がったのだ。
 「そうなるの」ミサトの指の動きが、快楽を肥大化し、下半身全体を性器にした。

 「あああっ、も、もう、おっ」身体をくの字に曲げた浩一の背中に、メイドが被さるように寄り添い、片方の手は前に、もう片方は、後ろを同時に嬲っていた。
 「おっ、おぅっ、おかしっくなる!」拘束されながら、もがけばもがくほど、ミサトの前後の責めが、浩一にとって、不都合なものになる。
    

 「そうですよぉ、ぼっちゃまはとっても素直」メイドは、イキそうになると、無情に手をパッと離す。
 「は、話しますっ、しゃべりますからっ!」メイドの手が離れても、火のような快楽に、浩一のシンボルは焼けこげそうだった。

 「はいはい聞いております」ミサトの手は、軟体動物のように、シュルシュルとシンボルに絡みつき、スルスルと表面を嬲ってくるのだ
 「い、イカセテくださいっ、イカセテくださいっ」絶頂はすぐそこだった。
 
 「ちゃんと聞かせていただきました、ぼっちゃま」後ろに収まっている指も休んではいない。
 「そうですか。よくわかりました」しなやかな指が、合わさりながら、狭い粘膜の筒を前後に行き来している。
 「ひぃぃ〜〜〜っ!」後ろの快楽のしこりを、指先がズリズリと擦りあげる。かゆいところに届くような、ゾクゾクとくる快感だった。

 「明日、看護婦とこの町を出る約束をしたというわけね」ミサトの指が、恍惚の快楽を紡ぎ出してくる。浩一はただ、快楽にうんうんうなずくだけでよかった。
 「フフフ、いかが? 何でも話したくなるでしょう」よだれが止まらない。口から樹液のように唾液が垂れていた。

 「いくらでも喋っていただけますよ」魔法の指だった。リズミカルな蠢きが始まると、なにも心に止められない。ミサトの手で全てが肉体の外に出てしまう。
 「あぁ〜〜ぅ、なんでも喋りましたらイカせてっ!イカセテッ!」ミサトの指から、絶頂の刺激を望んで、浩一のシンボルは必死にミサトの指を追った。

 「はいはい」ご褒美のような優しい指使いで、シンボルがしごかれる。
 うっとりさせられる、指使いだった。

 「あの子、本当に困ったわ」ミサトはテンポを上げ、だんだんと激しく浩一の快感を釣り上げてゆく。
 熱い、息を絞り出し、足の短い指は、こぶしを作らんばかりに硬く丸まっていた。
 ミサトは、満足げに小首をかしげてうなずいた。

 「いい感じみたいね」そういって、シンボルの先端をパチンと指ではじいた。
 「ああっ!」浩一には強すぎる振動が、背筋をビリビリと感電させる。
 ミサトの熱い肉の花びらが浩一の先端をグチュグチュと含んでゆく。
 メイドの熱い粘液が、竿を伝い、ふぐりを伝うのがわかるほど、感度は上がっていた。
 メイドがゆっくりと。腰を落としてくる。

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メイド 魔性の快楽地獄