転 男転がし
ボッチャマ・・・
オハヨウ・・・ゴザイマス・・・
フフフフ・・・・・・
グッスリおやすみですねぇ〜・・・・フフフフ・・・・・・
ア〜ラアラ、フフフ、・・・
朝から元気なこと・・・
こんなに堅くなって・・・
フフフ、いい具合になってる。
早速始めましょう
気持ちいいわよ〜フフフ
夢の中だろうか。女の声が微かに遠くから聞こえてくる。
自分は今どこにいるのだろう。股間が生暖かいものに包まれてとても気持ちがいい。股間がジンジンと痺れてくる。
「う? 」ツーンとシンボルの先に何かが押しつけられた。
その何かがどんどんシンボルの中に入ってくる。冷たい心棒のようなものが、奥へ奥へと進んでくる。
「あ? あぁ」心棒が何かを刺激した。たまらない。
思わず目を開けて起きようとするが体が動かない。
全身に心棒を通されて固定されたように指一本、動く気配が感じられない。
心棒の刺激が一点をツンツンと刺激してくる。ズ〜ンと終わりのない快感がシンボルの奥で膨れあがり、どんどん大きくなってくる。
「あ、ア〜ァァァァ・・・」何が起こっているのか浩一には分からなかった。 これは夢に違いない。 こんな快感は夢に違いない。
たまらない。意識が飛んでしまいそうだ。
浩一は眠りながら快感の真っ白な世界に引き込まれてゆく。
フフフ・・・たまらないでしょう・・・遠くから女の声が聞こえる。
「あ? あ? あぁぁ・・・ 」突然、浩一の体内で心棒の先が冷たい液を放出してきた。 液はみるみると、体内に流れこんでくる。
すると、股間に猥褻な疼きが満ちてきた。肉体がふわりと浮き上がり、真っ白な世界を浩一は肉体もなく意識だけになって、霞みのように拡がってゆく。 浩一は無限に拡がってゆくような陶酔感に圧倒されながら、ウットリとしながら、更に白い混沌とした空間に熔けていくのだった。
どこからか蝉の声が聞こえる。だんだん大きくなってくるようだ。
蝉だけでなく都会の喧噪も聞こえだした。
ここはどこだろう。自分の部屋? 喧噪が聞こえなくなった。
実家に戻っているんだっけ・・・
目をゆっくりと開けると何度も見た壁紙が見える。
耳が目覚める。ベッドサイドの電話の音。電話の音を感じ取っている。ずっと前から鳴っていたのだ。
浩一は何も考えずに手を伸ばした。
「おはようございます。」内線電話を通して耳にするメイドの声は事務的で無感情だった。
「昨夜はよくお休みになれましたか?」昨夜のことなど存じません、とばかりに、取り澄ました声である。
まだ意識がはっきりしない。
アンティークな置き時計の短針は十時にさしかかっている。
「朝食をとられるんでしたら、食堂にどうぞ・・・」そう言って電話は切れた。
股間に疼きを感じ、見やると寝間着の生地を突き上げるように勃起していた。
朝立ちか・・・ ボンヤリと自分のシンボルに触れた。 堅さを確かめるように。
全身がまだだるい。 気だるいのだ。 よく眠れなかったようだ。
何か夢を見たような気がするが、何だったのだろう。 想い出せなかった。
ベッドはメイドの香水とお香の残り香がしている。
その甘い残り香で、昨夜の事は、全てここであった事実であることを思い知った。
寝間着は汗を吸って気持ち悪い。 エアコンが止まっている。
熱 いはずだ。窓が少しだけ開けられている。メイドが起こしに来たのだろうか。
蝉の合唱がうるさく耳に響く。浩一はまだ眠っていたかったが、この状況ではそうもいかない。
用意された着替えの服を泥を纏うように着ると、部屋を出た。
食堂に向かう廊下を歩きながら、浩一は頭の中を整理しようと努めた。しかし、股間がずっしりと重く、歩くとズキズキと疼き、気になってしかたがない。腰をかばうように歩きながら、浩一の思いは昨夜の淫らなメイドの指使いだけを考えるようになっていた。
昨夜の淫夢のような出来事はなんだったんだろう。
昨夜はメイドとこの部屋であんなことになって・・・
あんなに気持ちいい射精は初めてだ。本当に気が狂う程、気持ちよかった。
あの指使いをもう一度味わいたい。またして欲しい。
もっと、もっと味わっていたい。
フラフラと麻薬を求める中毒者のように、浩一はメイドの指使いを想い出しながら、食堂へと向かっていた。