転 男転がし
「すぐですから」
「フフフ、もう少し我慢してください」
「このままでも気持ちいいでしょう? 」小悪魔の微笑で小首を傾げて浩一を覗き込む。
「こうやって足でしてあげますから、もう少し辛抱してくださいね〜」シュッシュッと足で擦りあげてやる。
「すぐに済みますからね〜」
(このままイッちゃいそうだよ!)ピクピクと顔を引きつらせて心の中の叫びが口を出た。
「も、もうイッちゃう! 」
「かまいませんよ〜、ぼっちゃまがそうしたいんでしたら・・・」
「そ、そんな! 」
すっと、上体を持ち上げて、テーブルの上でメイドが食事を再開する。顔の見えないメイドの声が優しく、からかうように話しかけてくる。
「ちっとも恥ずかしいことじゃありませんよぉ〜、試してみたら? 」
「うう、」
「ほ〜〜ら、足でイッテごらん? 」
メイドが両足の土踏まずで、シンボルをサンドイッチすると、淫らな上下運動を始める。
シコシコと柔らかい足の裏の弾力と、ナイロンの薄膜の肌触りが絶妙なハーモニーで浩一を鳴かせる。
「あ、いい、イイイイ、それ、ヤメ、やめて、イク! 」
「フフッ、ぼっちゃまはメイドさんの足でイカされちゃうのよ」
だんだんと挟む力を軽くして、反対に扱く速さを上げてゆく。
すばやく、かすめるようにシャッシャッ、とシンボルを刺激してやる。
「は、あ、い、イク! 」ガクッと頭を垂れて射精体勢に入った浩一。
だが、メイドは寸前で扱くのをやめ、シンボルを強く挟んで、射精を止めてしまった。
「ぐへっ!」痛みに思わず腰を折って浩一はこらえた。
足の力は腕の約4倍あると言われている。
その力をシンボルにかけたのだ。
ポタリと我慢汁が床に垂れた。
「イキそうだった?」フフフ、と笑いながらメイドは浩一の様子を伺う。
「うう〜」浩一は、つぶされるほどの痛みが、ゆっくりと引いてゆくのを我慢した。
「痛かったかしら? フフフ、ごめんなさいね」
そう言って、最初からシンボルを優しく撫でてやる。
とたんに、痛みがグングンと快楽に流されてゆく。その流れは、メイドの足の巧みなテクニックで加速してゆき、あっという間に元の絶頂寸前に引き上げられた。快楽地獄の再開である。
快感は先程より一段高くなったような気がした。
限界が引き上げられた感じ。
迸る快楽の頂点が更に高くなったような感じ。
とっくに射精している新しい境地に、浩一は悶絶した。
(あああ、気、気が狂う、おかしくなっちゅあう!)
「どう? 」(何が? )浩一は何がどうなのか、分からなかった。
(ああ、どうして、ここにいるんだろう・・・)分からなかった。
「あっと、ブドウもつまんでおこうかしら、」
その何気ない一言で、ぞっと悪寒のような快感が背筋を走る。
「ひ、」
(いつになったら、終わるんだろう? 何が?)分からなかった。
「ぼっちゃま、イキそうになっていません?」
(い、イカせて!)
「今日も暑い一日になりそうだわ〜」
「お紅茶をもう一杯いただいてもよろしいかしら、フフフ」
水面をパチャパチャと、軽く打つようなメイドの声が、鼓膜を振動させる。
「ひえ、」浩一は快楽に初めて恐怖した。
「もうイッテしまった方が楽じゃありません?」
メイドは尋問の常套句とも言える、魔法の言葉を甘く口にした。
(さっさと、わたしの、脚に屈してしまいなさ〜い)
(フフフ、漏れてる、漏れてるじゃな〜い)
メイドは時折テーブルの下を覗いては、冷たい冷笑を含んだ眼差しで浩一に揺さぶりをかけた。
(もう少し遊んであげる・・・)
もう一本の脚がスッと、目の前で持ち上げられる。
脚が浩一の肩に乗せられる。
メイドのタイトなスカートの裾はクルリとまくれあがり、
脚の付け根、パンティーまで見通せた。
あらわになった太股を包むナイロンはガーターベルトで吊られたタイプだった
白いレースのストラップが何とも清楚であり、その清楚な脚が今、行っている行為はこの上なく猥褻だった。
「ぼっちゃま?」
「エッチな下着が見える? 」
浩一の目はメイドの股間にピッタリと吸い付いているパンティに釘付けだった。
「いいのよ、もっと側で見てごらん」
浩一の肩に乗せられた足が背中に回り込み、そのまま、首を優しく引き寄せる。
浩一の頭はメイドの股間の熱が感じられるほど引き寄せられた。
汗と女の匂いに息が詰まるほどであった。
「興奮するかしら? 」
「見るだけよ、」
「触っちゃダメ」
淫らな美脚は先走り汁を吸って、ヌラヌラと妖しい光沢をはなっている
その脚がシュシュシュシュ、とシンボルを忙しく擦っている。
亀頭の先から先走り汁がチョロッ、チョロッと、こぼれてくるので、ますます、滑りがよくなり、シルクのような滑らかできめ細かい摩擦に浩一は悶絶した。
だんだんとそれは早く、強くなり、浩一を深い悶絶地獄へと引きずりこむのだった。
視界全体を、メイドの肉に覆い尽くされたような閉塞感と、女の淫臭が浩一を蝕む。
よ〜〜く見て。
見える?
何もかも、気が狂いそうなほど情欲を責め嬲る。
五感全てから快楽を注がれる拷問に近かった。
「よ〜〜く見て」
「見える? 」
発情した犬のように、浩一はせわしく、細かい息を吐いた。
「・・・フフ〜ン」
片方の脚は浩一の肩に乗せられている。
もう一本の足が目の前ですっと持ち上がり、浩一の肩に乗せられる。
柔らかいメイドの足の裏が浩一の鎖骨に乗せられる。
メイドは膝を抱えて両足を浩一の双肩に乗せてM字に股間をさらしてやった。
「あ、あぁぁぁ、ミサトさん・・・」
メイドの タイトスカートは用をなさず、脚の付け根はパンティーが丸見えになっている。
よく見て・・・
メイドの白い指がテーブルの上から降りてくる。
二本の指先で裾をつまむと、スカートの裾が更に、ゆっくりとめくられてゆく。
浩一の視線はメイドのパンティーに釘付けにされた。
股間に大胆なレースをあしらった、淡いミントブルーに、白い糸による刺繍が輝いて美しい。
薄いナイロンストッキングのような生地に、メラメラと燃えさかる情欲のように、草花が形取られているのだ。
腿丈のストッキングを、ずり落ちないように、おそろいの白いサスペンダーが腰へと続く。
「フフフ、これをみて気を紛らわしてくださいな」
「これなら我慢できるでしょう」
メイドの美しい人差し指が自らの股間を妖しくなぞりだす。
ああ、ああ、
股間の亀裂に沿って、柔らかそうな肉丘に食い込んでゆく。
指先の第一関節まで食い込んで、焦らすようにゆっくりとほじってみせる。
「フゥ〜ン、ン、フフフ、」
指がゆっくりと離れるとパックリと生地をくわえ込んだ、その部分はネットリと滲みが出来ていた。
濡れてる!
二本の指でパンティをつまむとクイッと、引っ張り上げる。
薄いレースの生地が、メイドの最も淫らで、女の象徴に食い込んでゆく。
「フフフ、どう?」
指を離すと、パチン、と貼りつく。
「アン、フフフフ・・・」
パッと辺り一面に女の淫臭が拡がった。
遺伝子に組み込まれた男の肉欲を、強烈に刺激する匂いだった。
それが、香水と交わり、浩一の精神を激しく揺さぶる。
クイッとサイドにずらすと女の花びらがドキリとする卑猥さで露出した。
浩一が望んでやまない、白い指の先が直にその淫唇をなぞってみせる。
「よーく見ておきなさいね」
「ぼっちゃまを骨抜きにするオマンコよ」
「その日を楽しみにしていなさい」
「フフフ、いやらしいわね」
陰毛はなかった。
ツルツルに剃刀を当てたように、メイドの白い肌に手斧を突き立てたような、ひどく残酷な裂け目から、ローズピンクの艶やかな粘膜が覗いていた。
ヌラヌラとテカりを見せるのは愛液だろうか。
熱く勃起したシンボルは、触覚のように、メイドの花びらに過剰な反応を示し、コンパスのようにその方向を指した。
あ・・・あああ、
おかしくなりそうだった。
クラクラとする女の色香が一層、強く、目までも刺激してやまない。
顔全体の血圧が張りつめ、ふくれあがった血管がこめかみを圧迫してズキズキと痛む。
視界がピンクに染まって、メイドの下半身は、尚一層、扇情的であった。
心臓がラッシュを決めたように強く脈打っている。
「ぼっちゃま・・・」
ハイ・・・
ちゃんと見えてます?
は・・・ハイ・・・
もっと見て・・・
もっと近くに寄って匂いも感じてご覧なさい。
フフフ、でも触ってはダメよ。
手は使えないはずよ。
ハ・・・ハイ・・・使えません・・・
夢の中で話しかけられたように浩一は従順だった。
(フフッ、よろしい)メイドは片脚だけ降ろすと、再び浩一のシンボルを嬲りだした。
「ぼっちゃまのマラ・・・動いて、やりにくいわ」
「自分で押さえてもらえます?」
浩一は催眠術にかけられたように、黙って従った。
「そうそう、」
「根元に手を添えて、そ〜う、いいわ」
「フフフ、これでやりやすくなるわ」
「ほ〜〜〜ら、このほうが、気持ちいいでしょう」
「どう? 」
「文句ないでしょう〜?」
「これなら、もう少し我慢できるわよね〜?フフフッ」
無理だ、ますます気持ち良くなった。
「あああ、み、ミサトさん!」思わぬ大きな声が口から噴き出してきた。
メイドの指示でしっかりと押さえているつもりの浩一だが、亀頭をグリグリと足の親指で撫でられると気が遠くなる。
思わず、力が抜けて、笑い出したくなるような快感で、シンボルを押さえる手もゆるんでしまう。
パチッ、と勃起したシンボルは浩一の手をすり抜け、自身の下腹部を打つ。
「あら、あら、ダメよ、ちゃんと押さえていなきゃ」
テーブルの上ではメイドがデザートをつまんでいるのか、口に物が入っているような声だ。
シンボルの先、亀頭をメイドの爪先は丹念に磨き上げてゆく。
亀頭はオイルを塗ったようにツルツルに光っていた。
暴れるシンボルを自分で押さえつけてメイドに差し出しているようなものだった。
自分で自分を追いつめるようにメイドの快楽責めに敏感な急所をさし出しているのだ。
本当にもう、イッテしまいそうだった。
迸りはもうすぐそこまできていた。
「ぼっちゃま、足でイキたくなってきたんじゃありません? 」
「足も意外と楽しめるでしょう? 」
「まだ、手でイカセテ欲しいと思ってる? 」
「み、ミサトさん、よ、よく分かったから、て、手で・・・」
(まだ分かっていないようね)
カチカチに張りつめているとはいえ、ミサトの足はヘナヘナと柔らかくなった袋の皮を指に挟むと、下に引っぱってやった。
「ああん!」
「フフフッ」
その引っぱりに吊られてシンボル全体の皮がつられて引き延ばされる。
「フフフ、」
カリの下裏筋から下全体に甘い心地よい刺激が拡がってくる。
浩一の口から思わず甘い官能の喘ぎが漏れる。
「アアン!ハ、ハァ〜あ!」
「あら、あら、なんて大きなお声がでるのかしら、部屋の外にまで聞こえちゃうわよ? 」
男の快感は、絶頂に登り詰めた瞬間に迸りが起こり、快感曲線は下降を描いてゆくのみであるが、その手前は、上げるも下げるもメイドの気分次第であった。
ましてや、ミサトは昨晩に、浩一の感じ具合を詳細に調べ上げているので、絶頂に至る刺激を体感できるミサトは、限りなく絶頂に近い状態に、浩一の快感を引き上げたままにしておける。
微妙なさじ加減で、浩一を、とことん、甘く狂わせてゆくつもりなのだ。
絶頂の快感に勝るものはないが、寸前の刺激は侮れない。
ギリギリを平行線で維持されると、精神の影響は甚大である。
ミサトは男の快感曲線を、限りなく平行線に近づけて、精神を嬲るのが得意だった。
平行線は長ければ長いほど男の精神を蝕んでいく。
ミサトの焦らしが浩一の自我を奪ってゆく。
自我をくり抜かれて、ポッカリあいた空間に新しく倒錯心と肉欲をたっぷりと注いでやるのだ。
思考力、判断力、行動力もこれから取り除いてゆくつもりだ。
そこに、またメイドへの服従をたっぷりと注ぎ込んでやろう。
改造を楽しむマニアの笑みでミサトはほくそ笑んだ。
「も、もう、ダメだ、」
「あら、どうしたの?ぼっちゃま? 」
「もう、ダ・メ・・・」
「あら、あら、しょうがないわね〜」
「こらえ性のない子」
メイドは上体を倒し、テーブルの上から浩一を覗き込んだ。
目はキラキラと妖しく光り、一つ大きなため息をつくとネットリと低い声を掛けてきた。
「ほら、ぼっちゃま、私の目をみなさい・・・」
メイドの瞳は、薄暗いテーブルの下から見る浩一には、キラキラと光る、宝石のように見えた。
「深呼吸しましょう」
メイドは脚で嬲るのを中断し、両足を床に降ろした。
執拗な責めから、しばしの間、解放してくれたのだ。
「吸って・・・」 黙って浩一は従った。メイドの足はおとなしくしている。黙って従う方を選択するよりない。
「吐いて・・・」
「大きく吸って〜」
「ゆっくり吐いてぇ〜」
「ほ〜ら、だんだん楽になってくるでしょう? 」
「続けて〜そう、」
「そう、そう、どんどん気持ちが楽になってきた」
「続けて〜、そう、そう、」
メイドの言う通り気持ちが落ち着いてきた。
少し、頭もスッキリしてきた。
「ぼっちゃま、目をそらさないで・・・」
「目を閉じてください・・・ そう、上手よ」
「開けてください。簡単でしょう? 」
「閉じてごらん・・・ そぉう、そうよ〜」
「開けなさい・・・」
メイドの指示は簡単だった。
「治まってきた? 」なんとか、限界は免れそうだった。
「今度はひざまずくのよ」
?
え? しかし、黙って従った。
「四つんばいになりなさい。イイコ」
「本当にイイコになったわね〜」
「フフフ、ワンちゃんみたいに四つんばいになって〜」
「何でも言うことを聞くようにしつけてあげますからね〜」
「可愛いワンちゃん」
メイドは満足そうだった。浩一もメイドが満足してくれているのがとても心地よかった。
「オッポをこっちに向けてごらん」
え? オッポ?
「フフフ、回れ右して、お尻をこっちに向けるのよ」
「そのまま、回れ右してごらんなさい」
「そう、もっと足を開いて〜」
つま先で太股をトントンと軽く蹴って、浩一の太股を開かせる、粗野で傲慢な扱われようだが、浩一はされるがままだった。
「もう少しお尻を突き出しなさい」
「そう、そう」
「フフフ、お尻の穴が丸見えよ」
上半身は着衣のまま、下半身は裸の体格のいい男が、テーブルの下で、四つん這いで尻を付きだしている姿は、どうにも無様だった。
激しい羞恥心が心地よかった。浩一の期待は膨らんだ。
後ろからとはいえ、いよいよ、手でスッキリさせてもらえるに違いない、シンボルはずっしりと重く股間にぶら下がり、淫らな期待にヒクヒクと震えていた。
開かれた足の付け根にまっすぐ脚が突きつけられた。
「あう!」再びメイドの責めが始まった。
バックから股間のシンボルの真下の会陰部、袋を押しのけてシンボルの根元まで、つま先が潜り込んでくる。
浩一の股ぐらは熱く蒸れていた。
その股ぐらをメイドのつま先がグリグリと嬲る。
「はぁぁ、もう、やめて・・・」
「いく〜ん、イク〜ん、んん?フフフ、イキそうなんでしょう?ほら、イク、イク、イク、イク、フフフ、どう? 」
「フフフ、我慢できそう? 」
メイドはからかうような裏声で浩一を煽ってやる。
ブルブルと脚を振動させる。袋と玉がメイドの足の甲の上でタンタンとはねる。
「あ、あ、あああ」
ゾリゾリと幾重にも重ねられた剃刀をあてられるような鋭利で危険な快感の連続だった。
女の足がこれほどまで男を切り刻むのを初めて浩一は知った。
もう、精神はズタズタにされつつある。
再び、追いつめられてしまった。
だんだん、追いつめられやすくされているのだ。
「ぼっちゃま、まだ、我慢なさるんですか?」
「くぅ! み、ミサトさん! あ、あ〜」
「脚でイッちゃいましょうよ? 」
「ハァ! ま、まだ、お、終わらないの?」
「わたし、ぼっちゃまを脚でイカせてあげたいんですけどぉ〜?」
「お、お願い、早く扱いてぇっ! ああぁ〜あああ!」
「このまま、イカせるつもりはありませんから」
「えぇ? ア、ア、ア、アァ!」
テーブルの上から覗き込んで、
「わたしにお願いしてくれます?」
「お願いしたじゃ、な・い・かハァァァ!」
「脚でイカせてください、って、お願いしました? 」
「て、手で、ハァァ〜、お願い・し・ま・すってぇ、お願いしているじゃないかァァハァァア!」
「あら、そう、いいわよ〜別に」
「何をこだわっているのかしら? 」
「お、お願い! アアァッ」
「こんなに気持ちよがっているくせに? 」
「は、ハァァ〜」
「我慢して、手で扱いて欲しいのね? 」
「あああぁぁ! お願い!」
「脚でイカされるのがそんなにイヤ?」
「そ、そうじゃなくて、手がい・い・ハァァ」
「じゃ、我慢すれば?」
「は、早ぐ、しぼいてよぉ〜おお!」
「いいわ、みてらっしゃい、今にイカせてくださいって泣き出すんだから」
「フフフ、そうだわ」
「我慢できたら・・・」
「はあぁあ、ああ〜?」
「手はもちろん、フフフ、ねぇ?」
「は、早く!」
「もっといいことしてあげる!」
「え? え・えぇぇ?」
「は、はあぁぁ〜、い、いいい、いいこ・と? あぁ、はあああ〜 」
「ウフフッ、そう、もっといいことよ、せいぜい、がんばるといいわ!」
「あ、ああああああ!」
オカリナを奏でるように足の指達はツボを丹念に刺激してゆく。
「はぁぁぁ、」
足の指が貼りついてくると、手とはちがう、快感にうっとりと酔いしれた。
「ああ、ああ〜〜〜〜あ、ああ・・・」
「フフフ、我慢できたらよぉ〜」
メイドの脚のなすがままだった。
ミサトの足はペタペタと貼りつき、丸い指先で浩一の弱いツボを的確に押さえてくる。
「だんだんと分かってきたでしょう? 」
ああああ〜、ああ!
「男の人は女の足でもイケるってこと、フフフ」
ああ!あああ!
「我慢しても、しきれないでしょう? 」
はあ!はあああぁぁぁ〜
「さあ、いいわよ、イッても・・・メイドさんの足で思いっきり出しちゃいなさい」
「きっと忘れられなくなるわよ。気持ちいいわよ」
「病み付きになっちゃうかも」
「これからもして欲し〜いぃ? フフフ、いいわよ〜、いつでもしてあ・げ・る、フフフ」
「メイドさんのぉ、脚でよければねぇ〜フフフ」
(すっかり足の虜・・・)
延々と浩一の大きな喘ぎ声は続く。
声はボーイソプラノのように高く、恥ずかしいほど澄んでいた。
オカリナを奏でるように足の指達はツボを丹念に刺激してゆく。
はぁぁぁ、
足の指が貼りついてくると、手とはちがう、快感にうっとりと酔いしれた。
メイドに尾をむけて四つん這いになった浩一の尻をメイドの脚がなぞり上げてゆく。
片方の足はシンボルを爪の背で裏筋から玉袋にかけてコリコリと掻いてやる。
「はああ〜〜〜ああああ」
何十人もの男を骨抜きにしてきた足責めを初めて味わう浩一に抗う術はなかった。
高級レストランで、注文していないお勧め品を口にして、その美味に舌鼓を打つような意外な発見。
浩一は手コキを熱望していたが、メイドの意外な責めに、すっかり本来の目的を忘させられ、メイドの美脚に溺れつつあった。
「もうすぐよ〜」
ハッ、と想い出した。
「あっと、ブドウもつまんでおこうかしら、」
「アアアンン、み、ミサト様ぁ〜〜〜」
今日も暑い一日になりそうだわ〜
お紅茶をもう一杯いただいてもよろしいかしら、フフフ
同じ場所を堂々巡りさせられている。浩一の頭の中もすっかりループにされ、快楽の迷路の同じ場所をグルグルと回っていた。
「ひえ、え、ぇ〜」
「もうイッテしまった方が楽じゃありません?」
「フフフ漏れてる、漏れてる」
「ほぉ〜ら、我慢したって無駄。イキなさい。イキたいんでしょう?」
「イッていいのよ」
「あ、くぅっ」
「イキなさい」
顔をゆがめて必死でこらえる浩一。
「脚でいくのよ、ほらっ、ほらぁ、」
「ひっ、うっ、うぅぅ!」
「我慢は体に毒ですよ? アッハハハ!」
(我慢したって無駄よ! )
「ほら、イッチャイなさい」
「ほら、ほら、ほら、」
「あっ、あっ、あっ、ひっ」
「あ〜〜〜〜可愛いワンちゃんね〜」
「まだ我慢できるの? 」
「そんなに手でして欲しいのぉ? 」
「もっとイイことして欲しいのぉ? 」
「アッハハ、無理みたいよぉ〜」
「ぼっちゃまには無理みたいよぉ〜」
「イッテ楽になったら? 」
ミサトの言葉がどんどんと脳内をかき混ぜてゆく。
堅く閉じられた瞼から涙を滲ませて浩一は耐えた。
言葉はイケイケ、と呪文のように浩一の忍耐を突き崩してゆく。
「ほ〜らぁ、ほぉ〜〜〜〜らぁ〜〜〜」
「あっ、あああ、う、うう〜」
「いつまで我慢できるのかしら〜」
「終わるまで我慢できるのかしら〜」
(ア〜〜〜イッチャウ? ほら、イッチャいそうよ〜フフフ )
(アッハハハハ、そら! お逝き! )
ああ、脚で? 脚で、い、イカされちゃうなんて、だめだ!
そんな、脚で〜!
で、でも、
「イキソウ!イク!やめて〜ああああぁぁぁ! 」
「あああ、くそぅ!」浩一は思わず悪態をついた。
「あら?」サッとメイドの目が冷たく光った。
(気が変わったわ! )
(これでイカせてあげる! )
残虐な笑みで歯を見せながら笑うと、足の親指の背で肛門に近い会陰部のツボを強く押した。玉袋を足の甲にのせて金的を蹴り上げるように浩一の股間を吊り上げた。
「ぐっ! 」浩一は息を詰まらせた。ツボを突かれ、肛門から股間全体に熱湯をぶちまけられたようにビクッと震えた。
とたんに、絶頂の手前の状態で快感曲線はリミッターを掛けられたように頭打ちになってしまった。
しかし、管の中を走ってくる奔流は止まりそうにない。
やられた!浩一は臍をかんで下唇を噛みしめた。
迸りが亀頭の先から流れ出す寸前に、メイドはさっと、足を引っ込めた。絶頂を奪われてしまった。
やられた・・・胸の中で何度もつぶやきながら、ブルブルと四肢をこわばらせながら、浩一は慎重にテーブルの下から出ようとした。
(「こぼれる、こぼしちゃう!」)
それを、メイドの脚がはばむ。
四つん這いでメイドから離れようとする浩一の腰をメイドの脚が挟んで押さえつける。
(そのまま、垂れ流しなさい)
「ああ、あ〜〜〜〜くそ、くそぅ・・・」
昨日の悪夢のようなお漏らしが始まった。必死にこらえようとする浩一をメイドは指をくわえながら、おかしそうに魅入った。
(フフフ、無理ね〜。止まらないわ)
メイドの思う通り、尿道の先から半透明のビーズがせり出してきた。すぐに、それは亀頭をつたって滴から、一線のわき水のように床に垂れ始め、思うままにならない反射行動に浩一は悶絶の呻きを漏らした。始めはつかえながら、しかし、みるみる流量が増え、濁った精液がダラダラと流量を増やしながら浪費されてゆく。
(アッハハハ、苦しい? 止まらないでしょ〜)
快楽の絶頂の一歩手前のままの射精を味合わされてしまった。
猛烈な物足りなさと、こみ上げてくる悔恨の思いに浩一の顔は醜く歪んだ。
(悪態をついた罰よ!)
「ア、ァァァ! あ、アア! 」フッ、フッと息を継ぎながら、激しい痙攣に全身を震わせながら、浩一は四つん這いのまま食堂の床に迸りをぶちまけてしまった。
(フフフ、出るもの所かまわずね〜)モグモグとオレンジを口のなかに入れたまま、メイドは浩一を見下ろしていた。
浩一はテーブルの下、床一面に迸りをぶちまけ、その水たまりに覆い被さるようにガックリと横になった。
「あ〜! アラ、ア〜ラアラ、我慢できなかったんですね〜
こんなところにお漏らしなさって! こんなにたくさん、 いけないワンちゃんね〜フフフフ、いやだわ、凄い匂い!」
ぺっとメイドがオレンジの皮を水たまりに向かって吐いた。
いい気味だとばかりに、メイドは意地悪な笑みで、言葉でも浩一を責め嬲ってやった。
「み、ミサトさん、ど、どうして・・・」
「あら、スッキリしませんでした? 」
無様だった。
どうしようもなく無様だった。どんな男でも何も言い返せなくなるだろう。
でも、どうしようもなく気持ちよかった。メイドの脚で弄ばれるのは。射精そのものよりもそこまでに至る過程がたまらなく浩一をとろけさせた。
シンボルがまだ疼く。
頭の中が迸ったように白く濁った、精液がドロドロと溢れている。
自分の全身からあの不思議な香りが噴き出していた。
それを嗅覚で感じながら、浩一はぐったりと床に寝そべっている。
(順調にステップアップしているわ)
メイドは上から浩一の顔を満足したように見下ろしていた。
こんなことって・・・放心状態で浩一はミサトを見上げていた。
メイドに逆らったからこうなったんだ・・・
従わなかった僕が悪いんだ・・・
なんて馬鹿なんだろう・・・
お漏らしによって、なんとも物足りない疼きを股間に抱えたまま、浩一は自分を責めた。
浩一は二度と馬鹿はすまい、と心に誓った。
(次はお昼に再開してあげる。フフフ)
それにしても・・・
なんでこんなに出るのか?
昨日三回もイッたのにこんなにでるなんて。
僕はいったいどうしたんだろう。
こんなに、出るなんて。
浩一の精液はうっすらと白いものの、水にといたようにところどころにムラがあり、濃縮液を水にといたばがりのように不均一な液体になっていた。
不思議なことにその精液はあの不思議な香りがしていたが、憔悴しきっている浩一にそのわけを考える余裕などありはしなかった。