転 男転がし

 「ハァ、ハア、アァァ」ミサトがじっと、浩一のセンズリを見つめている。伏せた、長い睫毛が、たまらなく悩ましい。 時々、チラリと目をあげて、浩一の顔を見つめる。
 まぶしすぎて、浩一が目を細めると、クスッと鼻で笑う。

 「手が好きなのよね?」ミサトは、浩一に自分の股間が、浩一の手に当たるように、更に密着してきた。
 
 「自分のお手々で、扱くのも好きでしょう? 」浩一は自分で扱くより、ミサトにしてもらいたかった。
 ミサトの指使いを味わってからは、自分で扱いても、物足りなくて、焦燥感がこみ上げてくる。
 もっと気持ちよくなるはずなのに。
 ミサトでないと、ミサトの指でないと・・・だめだ。
 そう思うようになっていた。
 浩一の心の内を見透かしたような笑みで、ミサトはほくそ笑んでいる。
 かろうじて、亀頭がミサトのスカートの生地に触れると、少しずつではあるが、快感が一段づつ、登り始めた。
 もっと、もっと、なにか刺激がないと・・・
 つたない、快感の上昇に浩一はじりじりと、苛立ちを感じ始めた。
 ミサトの指使いに比べ、つたない、動作に無駄のある浩一の手は扱いても、扱いても、空回りするように、壁にあたってしまった。
 だんだんと、疲れてきたのだろうか、手の動きも単調で、休みがちになってきた。
 浩一は苦しそうに、肩で息をして、潤んだ目で訴えた。

 「ん〜? 何? 」
 「手伝って欲しいの? 」
ミサトは片手を使ってやることにした。 亀頭の先に中指の先でタッチした。
 「ん! 」
 ピョン、と、性感が三段飛ばしで跳ね上がった。
 「アハ!」歓喜の溜息が漏れる。
 今度は人差し指の先も使い、二本の指先で、尿道を左右に開いてやる。
 トロッと、口から、透明な先走りが噴き出し、あっという間に裏筋をつたって、流れ出した。
 
 人差し指の腹で、口をそっと、擦られると、ピョン、ピョン、ピョン、と、アップテンポで快感が跳ね上がってゆく。
 「ア、ア、ア、ハァ! 」
 尿道の先から、とろけるような、刺激がジンジンと拡がってくる。
 尿道の管全体がヒクヒクと痙攣して、浩一は、欠けるほど歯ぎしりをしながら、唇を歪めて、むき出しになった歯の間から、息を噴いた。
 「フフッ、だいぶ良くなった? 」
 信じられない、浩一は改めて、驚愕させられた。
 指二本で、いとも簡単に、浩一は壁を通過させられてしまった。
 どんなに、扱いても、越えられなかった壁を、ミサトは指二本で通してしまった。
「ホラホラ、手が休んでるわよ?」
 ミサトにせっつかされながら、浩一はゆっくりと、悦楽に酔いしれながら、センズリを再開した。

 「本当、好き者よねぇ? 」
 
 パラリ、パラリとスカートの裾で、亀頭を羽のように、軽やかに、撫でるようにくすぐってくる。
 ツルツルのサテンの裏地が声が裏返るほどのなめらかな肌触りで快感を紡ぐ。

 「フフフッ、手さばきはなかなか、手慣れてるって感じよ? 」
 「ハァ、ハァ」手に力が入らず、笑い出したくなるような脱力感で、手がくすぐったい。

 「いつも、そうやってしごいてるのね? 」コチョ、コチョと滑らかな生地で亀頭をくすぐりながら、浩一の顔をおもしろそうに覗き込む。

 「ハァ、ハァ、ハハハ」ミサトのいたぶりで、亀頭の先が、微妙にくすぐったい。
 気持ちいいような、くすぐったいような、曖昧な刺激だった。
 媚薬のせいで、全身の筋肉がフワフワと緩み、浩一は気がふれたように、笑みを浮かべていた。

 「自分で扱くときは、いつもそんな顔して扱くのね」
 違う。浩一はだらしない顔の奧で否定しようとした。
 力が抜けて、くすぐったいのだ。
 全身がとろけてしまい、メロメロになっているのだ。
 思うようにならない、自虐の笑みに近い、といった方がいいかもしれない。
 
「でも・・・」
 ミサトが扱いてる浩一の手を、そっと、解いてやる。
 可愛い愛玩動物でも見るような眼差しで、シンボルに女の指を絡めてゆく。

 「メイドの指使いのほうが、」クルリ、クルリと人差し指で性感帯を繰り返し、繰り返し、なぞる。

 「何倍もいいんじゃないの? 」幹を人差し指、中指で挟んでやると、軽く上下に擦りだした。
 「ア・・・ア・・・」
 浩一に質問攻めを繰り出しながら、メイドは指先をザワザワと蠢かし、浩一を焦らすように刺激を与えてくる。
 「ア・ア・ア・アァ・・・」
 
 「フフフッ、メイドがぼっちゃまに気持ちい〜い、センズリの仕方を教えて、あ・げ・る 」
 スポスポと指で嬲られながら、浩一の性感は舞い上がる。 同時に、頭の中もだんだんと薄靄がかかってきた。
 
 「これからはこうやって指を使ってやるのよ」
 パン粉をこねるように、指先でこねてやる。
 
 「どう? 」ジワッと、亀頭の先、尿道から、透明な我慢汁がこみ上げてくる。
 
 「このほうがいいわよね?」右手で、シンボルを軽くねじるように半回転させながら、上下に擦ってゆく。
 
 「アハ、アァハァ」口をだらしなく開いて浩一は喘いだ。
 「フフフッ、ぼっちゃま、もう、メロメロね」亀頭の先から、手首をかえして、手の平でくるんでやり、クルクルとこねまわす。

 亀頭の先がビリビリと痺れるような快感に包まれる。
 左手が右手の摩擦に合わせて、袋の後ろ、会陰部から、人差し指と中指の腹でソフトに擦りあげてくる。
 
 「ア、アァァァ! イ、イ、」両手の連携によって、浩一はイキそうになったが、ミサトは少し焦らす。
 まだ話しを続けたいようである。
 「あ、ダッメよぉ〜 」浩一の瞬間を見越したようにミサトは責めをゆるめた。
 ミサトは、経験豊富な漁師のような竿さばきで、、巧みに男の竿を操った。

 「ウゥゥゥ・・・・・・・」また始まった。 浩一はまた焦らされるのだと観念した。
 「自分でイッちゃったりしたらダメ」ゆっくりとソフトに責めながら、ミサトは浩一を諭す。

 「メイドの許しなく、イッてはダメよ? 」ゆるゆると指先を、くすぐるように這わせながら語りかけてやる。
 「ウウ、」

 「もったいないじゃない? 」快感にうちふるえる浩一のシンボルを、手の平で優しく撫でてやりながら、ミサトはじっと、浩一の目を見つめた。
 浩一は黙って、小さく頷いた。
 「イクときはメイドが、ちゃ〜んとお世話しますから」ニッコリ笑って、ミサトの指が再び、性感帯に絡みついてきた。

 

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メイド 魔性の快楽地獄