転 男転がし

 「刺激が強すぎて、気が狂うかも。フフフ」
 「え? オウゥゥ!」

 「覚悟してね、だ・ん・な・サ・マ、フフッ! 」
 「・・?ウウ、アァァァ〜〜」

 「フガッ!」
 チュポッ、とひょうきんな音とともに、指が引き抜かれた。
 

 「フフフ・・・」
 ミサトは今度はタップリとローションを両手に受け、指の間から搾り出して、浩一の父の尻の割れ目めがけて垂らした。 その手を撫で回すように滑らせ、再び、浩一の父の隠れた性感帯である後ろのすぼまりに、粘液したたる指をゆっくりと突き入れてきた。 ズゥゥ〜〜ッと、肉の筒の中を、冷たい指が進んでくる。
 
 指は蟻食の舌先のように、直腸の中をくねり、目的のスポットを探り当てた。 今までさんざん、焦らし、あえて直接嫐らなかったとっておきのスポットである。 周りからじっくりと責め、たっぷりと熟成に時間をかけただけあって、堅いしこりになっていた。

 ニヤリとミサトはほくそ笑んだ。
 「じゃ、失礼しマース」

 「ああ?」
 ミサトが指をクイッと鈎状にして問題のスポットを引っかけると、耽美な快感のシナプスが安全装置をはずされたように開放された。

 「ずぁぁぁぁぁ!」
 「ああああああああ!」
 雄叫びをあげて、浩一の父はオーガズムに達した。

 「ガッ、ハァア〜〜」
 またしても、体が激しく暴れようとするが、ミサトに突き立てられた指がかぎ針のように、体を繋ぎ止めている。 逃れられない。
 「アオ!アオ!オオオ〜」
 クスクスと体をゆすっていたミサトが、

 「アッハハハ、アハハハ」
 大声で笑い出した。
 「ど〜したのぉぉ〜〜?」遠くに声をかけるように、大きな声で抑揚のある艶やかな声が響き渡った。

 シンボルが必死に射精しようとする。 しかし、ついさっき迸らされている為、ビクビクとけいれんはするが、プツッと尿道の先から白く滲んだ半透明のしずくがまっすぐに一線を描いて、静かに垂れるだけにとどまっている。 それは蜘蛛の糸のように、細くつたなく、ブラブラと揺れている。

 「んん?? どうしたんですか? 痛いですか? フッフフフ、」
 「フグッ!フンン!フグ、グ、フグフグ!」射精の快楽が得られず、浩一の父は焦燥感でムキになって気ばった。 ミサトは、後ろに突き刺した指に感じる弱々しい締め付けを楽しんだ。
 「痛い?ね?旦那様?」浩一の父は半狂乱のようになりながら、首を振って否定した。

 ミサトがガクガクと震える股間を覗き込んで意外そうな声を浴びせた。
 「あら?、あらあら、なぁにこれは?」

 「見て、旦那様、ほら、こんなに長い糸が・・・トロ〜〜〜ンと垂れているわ、セーエキではないわね〜、何か・し・らット」
 「あおぉぉぉ〜!」


 「フフッ、こ〜んなにビクーン、ビクゥ〜ンなさっているのに、も〜う出ないんですか〜? 」
チョンチョン、と肉棒をつついてやる。

 「ん?」軽く握ってス〜ッと一回扱いてきた。
 「フッ、ンン!」

 「アハハ〜ン、すごーく感じてるのに、変ですね〜? 」
 スポスポと後ろを指で抜き差ししてやる。
 「フグッ、ムムッ、オォォ〜」

 「んん〜?変でしゅね〜?」気がふれたかのような裏声ではやし立てた。

 「アハハッ、ウフフフッ、だぁいじょうぶ、大丈夫ですよ〜、すぐに出ますよ〜、まぁ〜だまだ、ネェ〜?」
 幼稚園児に話しかけてやるように小馬鹿にした仕草で顔を覗き込まれる。

 「ボチボチと責めてあげるから、じきに溜まってくるわ。それまでは・・・ 」

 「このまま思いっきりよがるといいわ。 これは、まだほんの序の口」

 「さぁ〜、旦那様のよがり声をもっと聞かせてもらおうかしら〜」

 「ここ?、ここ?、こぉこぉ〜、フフフッ 」
 「ゲエェ〜、ヒィゲエェェエエエエ〜」 
 「ンン〜〜〜ン、ソォーそぉぅ、イイ声よ〜」
 ミサトの指が目的のポイントを、執拗に指の腹でスリスリとほぐすようにさすってやると、浩一の父の体が、感電したように、激しく震えだした。 腰から、膝がブルブルと振動し、背中一面からうなじにかけて皮膚は粟立ち、産毛がびりびりと逆立った。

 「気持ちいいでしょ〜」
 更に、みさとは指を鈎型に曲げ、シンボルの根元に向けてひっかくように、クイッ、クイッ、と刺激してやる。
 「ハガガガッ、アッアッァァア〜!」

 「そぉ〜う、ここがいいの〜? そうなの〜」
 ミサトの丁寧に研がれた爪の先が薄い指サックごしに、敏感なスポットにガリガリと感じられた。
 「あ、んが!あぁアアアア!」

 「な〜んて耳に心地いいお声で鳴かれるのかしら〜、ほ〜ら、セーエキ、おいでおいでしてあげる〜」
 かゆいところでも掻いてやるように、爪を立てすぎないよう、絶妙な力加減でクイクイとかきむしってやる。

 「ウォォォォォオ〜!」目を向いて仰け反る。

 「オイデオイデ〜〜フフフ、アッハハハ」

 「ぎえ、ギエ!イッギエェェ〜〜〜! 」唾液、鼻水をダラダラとこぼしながら、悶絶のうなりを上げさせられる。

 「アッハハ、ほら、オイデ、オイデェェ〜ッハハ!」
 ミサトは大笑いしているが、知らない者が耳にすれば、責められている男は、拷問を受けているような悶絶の叫びを上げていた。

 「ホラホラホラ!」
 ミサトが一気に激しく指を動かし出した。
 中指を突き立てたまま、括約筋にグリグリと親指を突き立ててきた。フワリと腰全体から何かが抜けてゆくような恍惚感が肉棒をヒクヒクと痙攣させた。
 パッと目の前が真っ白に染まる。

 「アアッ! フ〜〜〜〜〜〜ゥゥゥゥ!」ギュッと顔をしかめて、ガクッ、ガクッと腰が大きく震えた。 が、すぐに、顔が弛緩し、ウットリととろけた目に涙を潤ませ、浩一の父は脱力した。

 「フフフッ、旦那様、今イッタでしょう?」ミサトは指をまっすぐにして、ゆっくりと抜き差ししながら、小休止を入れてやった。

 「は、ハフ・・・フフ」全身を体験したことのない甘い脱力感が襲い、手足、唇がビリビリと痺れてくすぐったいくらいであった。

 「セーエキ出さずにイッちゃったんでしょう?」
 「ウ〜〜〜フ・・・」

 「フフフ、たまらないでしょう? これは、私のご奉仕の中でも、特別料金にしたいところよ」

 「阿片のように病みつきになるわよ」 

 「これは・・・どんなインポでも、」

 「チンポがどんな状態でも、イカされちゃうの」

 「お尻でイッちゃうわけ・・・分かる? つまり・・・」

 「何回目であろうと・・・」

 「何度でもイケるってこと!」
 再び、指が鈎をなし、快感をつり上げにかかる。
 「アッ!アアアオォォ!」

 「誰もしてくれないわよ〜 」顔を真っ赤にして、しわくちゃにしかめている浩一の父を指一本でクイクイと弄んでいる。
 「あ、オォォォォ〜! オオオオオオ!」

 「こ〜んな恥ずかしいこと! ねぇ〜〜〜? 」前立腺責めである。アナルの奥、直腸の壁から指先の感触だけをたよりに、直接射精の快感を刺激する禁断の責め技。
ミサトの指が、そのコリコリとしたしこりを指先で確実に嫐っているのだから、どんな男でも悶絶する。

 
 「ヒゲェ〜〜!オゥ!オゥッ!」

 「ほら〜向こうの鏡を見てごらんなさいな、ほら〜、アレ」そう言ってミサトは部屋の壁にかかった大きな姿見を見るよう促した。

 「見るのよ〜ほら、」
  「おおお!」

 「見るのよ、んもう!ほら、」涙をにじませ、目を固く閉じているのを、指先でクイクイと合図を送ってやって言いなりにする。

 「ア!アァァァ、ハァァ〜!」

 「ちゃんと見える? ほら〜、旦那様の格好!」 浩一の父の涙でかすんだ視界に大鏡に写る倒錯した男女逆転の構図が見て取れる。
 あまりの情けない痴態に火が出そうなくらい顔が熱くなった。
 同時にまたもや、絶頂が突き上げてきた。
 「アグッフゥゥゥ〜〜〜〜ウ〜〜フ・・・」

 鏡の中からミサトがねめつけるように、話しかけてくる。

 「ほら、これ、お尻の穴、これ、ウンチのでる穴でしょう? 旦那様のアナル、をぉ〜〜、メイドが指で、ほじくってあげているのよ〜? 恥ずかしいわよね〜」わざとクチュクチュクチュクチュ・・・と音を聞かせ、大きくピストンして見せてやる。

 「はぁぁんん!」

 ミサトの白い指が、最も恥ずかしい後ろの穴を無造作に出たり入ったりしている光景は、生涯、目に焼き付いてしまうことだろう。そして、鏡の中で嫐られる自分の姿も。

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メイド 魔性の快楽地獄