転 男転がし

 「ほら、気持ちいい? 今から、旦那様のペニクリ、カチンカチンにして差し上げます。 勃起したら・・・ フフッ、分かってるわよね? 中でタップリぶちまけさせてあげるわよ、楽しみね〜、ただし・・・ 」ミサトは目の前にぶら下がった、二つのフグリを両手に一つずつ握りしめた。爪を立ててクイクイと引っ張ってやる。
 「それまでタマタマに何か残っていたらの話しですけどね、フフフ、フッフッフッ・・・もちろん、その前に後ろの方も可愛がってあげるんだけどぉ〜?・・・フフフ、旦那様っ、最後まで持つかしら? 」
 「あぁぁぁ・・・」浩一の父は呆けた顔を歪めた。
 ミサトは媚薬のスティックを取り出すとポリポリと囓った。
 「横になって・・・」メイドは浩一の父を、自分が座っていたカウボーイチェアに寝かせた。
 細かくかみ砕いて唾液となじませてから、顔に覆い被さって口移しで与えた。 浩一の父がおいしそうに嚥下するのを満足そうに眺めた。「このほろ苦さがクセになるでしょう?」
 「アァァァ・・・」
 しばらく、横になった男の体を撫でさすって、気持を沈めてやる。
 ショーツの中の男根は勃起しない。 精神が犯され始めた男はみな、この過程をたどる。 それは、ミサトにとって見慣れた光景だった。自分がこうしてやった、と言う証し。 そして自分の意のままに出来るということを、これから証明してやるのだ。

 「リラックスして・・・」
 ミサトは浩一の父に顔を近づけ、体をさすってやりながら、ゆっくりと話しかけた。 浩一の父の目の前に二本の指をちらつかせ、クルクルと回す。 ハサミのサイン、浩一の父はハッとして、目が釘付けになった。その二本の指先を、ゆっくりと持ち上げ、ミサトは自分の両目を指差すようにして誘導した。
 「目はここ。 私の目を見て・・・」
 「また魔法をかけて差し上げます」手のひらをそっと額にかざし、温もりを感じさせてやりながら、優しく髪の毛をすいてやる。
 ウットリと目を閉じようとすると、サッと素早く二本の指で目を指差した。
 「目を閉じようとしてもダメ。もう閉じられないでしょ?」額の皮を引っ張られると目を閉じようとしても、閉じられない。
 ミサトの鳶色の瞳が透き通り、グングンと吸い込まれてゆく感覚に目眩を覚える。もう、目を反らすことも、閉じることもままならない。 目を見た瞬間、ミサトの術中にはまる。
 クルクルと指の腹で額を撫でられると、眉間に痺れるような疼きが拡がり、軽い眠気を感じた。
 「さあ〜深呼吸して・・・深呼吸よ・・・深呼吸・・・」
 「メイドさんの魔法で、いい気分になりましょうねぇ〜?」

 「じっと見つめ返してぇ〜、そうそう・・・」甘くとろけるような声色で促されると、言いなりであった。
 「気持をほぐしてあげますから・・・力を抜きましょう・・・」フワリと四肢から力が抜けてゆく。
 「吸ってぇ〜〜〜〜はい、吐いて〜〜〜」
 「ハイ、吸ってぇ〜〜〜吐いてぇ・・・連れて行ってあげましょうねぇ・・・また・・・夢のような快楽の世界へ・・・」

 「もういいわよ・・・目を閉じても・・・」ミサトの暖かい指がそっと瞼を下ろした。瞼が熱く、閉じていると、とても楽で、ますます眠くなってきた。 暗闇に赤や緑の残像が見えたり見失ったりと、何かが見えるような錯覚を起こす。
 「・・・だんだんいつもの世界に沈んでいく・・・」ミサトの声に距離感が感じられなくなった。 幾度となく、魔法を掛けられていく内に、導入に入りやすくなったのだ。
 ミサトの独特の言い回しがスイッチとなって、簡単に沈んでゆく。
 「旦那様が大好きな世界よ・・・私と旦那様の二人だけの快楽の底・・・深い、深ぁ〜〜い快楽の奥深く、どんどん、どんどん沈んでいきます・・・」
 「あああ・・・」閉じられた狭い空間がミサトの言葉で満ちてゆく。
 「旦那様は、ズンズンと沈んでいきます・・・そう・・・モット、モォット、沈んでいっちゃいましょう・・・」
 「沈んでゆくと、そこは、暖かいホカホカとしたお湯が充ち満ちています。 旦那様は、その暖かいお湯に少しずつ、ゆっくりと、浸かっていきます・・・それは背中の方から始まります」
背中から、暖かい感覚が拡がる。
 「手足の先から暖かいお湯に浸かっていきます・・・」手先に暖かい感触がハッキリと感じられた。 それは、ミサトの暖かい手のひらかもしれない。
 「それは、手足の先からどんどん腕や脚に拡がってゆく・・・」
 「手足がフワフワしてとても暖かくなります・・・」
 「旦那様の体はお湯の中でフワフワと浮かんでしまいます」
 「とっても暖かくてお布団の中にくるまっているよう・・・」
 「ウトウトしますが、私の言葉はよく聞こえています」

 「だんだん、だんだん、旦那様は全身が暖かくなって溶けていきます。トロ〜ン、トロ〜ン、と、トロトロにとろけてきました」
 「トローン、トロ〜ン、とろけてきます・・・」
 「トロ〜〜〜ン・・・」ミサトが繰り返すたびに溶けてしまうような幻覚に嵌ってゆく。
 「とても気持ちよくて力が抜けていきます、とてもいい気持ち・・・」 
 「トロ〜ン、トロ〜ン、とろけていきます・・・」
 「旦那様、額がとても涼しくて心地いい・・・」
 「額にとても気持ちいい風があたっています、それを感じましょう・・・スーッとしていい気持ち・・・」
 「ヒンヤリとしてとてもいい気持ち・・・」
 「頭だけがはっきりと私の声を感じます。私の言葉に心を傾けましょう。私の言葉でもっといい気持ちになります・・・」
 「体はこうしている間もどんどんとろけてきた・・・」
 「溶けて流れ出してしまいそう」
 「私がソレをすくって差し上げます」
 「トロトロと流れ落ちてゆく旦那様の体を、私が両手で受けて差し上げます。 私の綺麗な手が旦那様を優しく受け止めて差し上げます・・・ですから、旦那様は何の不安もなくどんどんととろけて、私の手の中に墜ちてゆきましょう」
 「私の手の中でもっと気持ちよくなります・・・」

 「ほら、流れてゆく。旦那様の体がバターのように、とろけてゆく。 心もとろけてしまいましょう。私の言葉通りになって、手の中に流れ込んでください」
 「ほら、どんどん流れてください。止まる必要はありません、私の暖かくて広い手の中に安心して墜ちてきてください」
 「トロトロ・・・トロトロ・・・とろけてください・・・」
ミサトの言葉で埋め尽くされた、底なしの泥沼に沈んでゆくようだった。
 「トロ〜ン・・・・・・・」浩一の父のシンボルに変化が表れた。
 柔らかかった肉棒が徐々に堅さを取り戻し、コクリ、コクリと頭をもたげ始める。わずかに大きくせり出してきた亀頭の先からは、透明な粘液が、水飴のように、ぶら下がり、ぶらりと揺れていた。
 ミサトが水飴を指先に受けて、そのまま亀頭に塗り拡げてやる。

 「トロォ〜ン・・・・・・・」ミサトの言葉に、全てを委ねることによって、心地よさは一層深まってゆく。 ミサトの言葉の通り、浩一の父は全身がとろけてしまった。 ミサトの言葉だけが、頭の中に響く。
 「もう、旦那様は私の手の中です・・・」
 「私の手の中は暖かくて、とってもいい気持ち・・・」
 「ずぅ〜ぅっとこのままでいたくなるくらい・・・いい気持ち・・・」
 「旦那様は私の手の中で柔らかいまま、私の指で形を変えられてしまいます、まるで粘土のようです・・・私は粘土を指でこねて、ちっぽけなお人形さんを作ります・・・それが、旦那様の新しい姿です・・・」
脳裏に、ミサトの手の中でこねられている、粘土になった自分の姿がありありと浮かんだ。
 「そのお人形は、私の奴隷。 私の指先から作られたちっぽけな粘土細工のお人形。 快楽で魂を抜き取られたお人形さんよ・・・」

 「分かってきましたか? 私の魔法で旦那様は何にでも変えられてしまうんです・・・」
 「それは、とっても気持ちよくて、楽しい気分にしてくれます」
ミサトの手の中で粘土にされるのは楽しい、このまま思いのままにされたい、と思った。
 「旦那様は私の思いのままに変えられてしまいます・・・」思いのまま、異存はなかった。
 「今から別の物にして差し上げます・・・」
 「私の言葉通り、私の気の赴くまま、別の物になるのです・・・」

 「よ〜〜く聞いてください・・・」耳に神経がどんどん集まってくるのを感じた。 聴覚がミサトの声を明瞭に聞き取ろうと、研ぎ澄まされてゆく。

 「今から、旦那様は、私の言葉通りに反応するようになります」
 「フフフ、今から、三つです、三つ、数えると、旦那様は淫乱な犬、淫乱な犬になってスッキリ目覚めます」
 「フフフ、後ろも前も感じてしまう淫乱な犬です、クンクン、キャンキャンと快楽を求めるイケナイワンチャン・・・」

 「前は堅くなります、ペニクリを、私の指先でカチカチにしてしまうイケナイワンチャンです」
 「後ろは雌犬のように感じます、私にオケツマンコ、串刺しにされてワンワンよがり鳴くイケナイ犬、イケナイ雌犬のように・・・」

 「三つです、私が三つ指を鳴らして数えると、スイッチが入ります」
 「ハイ、ひと〜つ!」パチンと指を鳴らす。パッ、と頭の中で電球が灯るような気がした。 
 「ハイ、ふたぁ〜つ!」パチン・・・
 「何かがこみ上げてきて、とってもエッチな気分、あと一つ指を鳴らすと、旦那様は予告された通りになります、淫乱な雌犬に・・・」 ミサトが指を鳴らすたびに、だんだん激しい欲情がこみ上げてきた。
 「ハァハァ・・・」異常な興奮に息があがる。
 「ハイ・・・ハ〜〜イ、では・・・それでは・・・みぃっつ!」 パチン、指の音ともに、股間がジンジンと激しく疼き出し、じっとしていられなくなってきた。 浩一の父はモジモジと腰をくねらせながら、落ち着かなく震えだした。
 「ハイ、目は開けてもかまいませんよ」ミサトがボンヤリと光って見える。媚薬の効果が第一段階にさしかかったのだ。
 「ハァッ、ハァッ、ハァハァ、アアア・・・」
 「ハァイ、イイコ、イイコ〜〜〜」ミサトが頭を撫でてくる。
 顎を両手で持ち上げて軽く揺すってやる。 犬にしてやるスキンシップのようだった。
 敏感になった体をミサトの指先が羽のようなタッチで滑ってゆく。
 「ハァハァハァ、」浩一の父の興奮状態は異常だった。
 ミサトは指先から快感のウェーブを発信するように、妖しく指を振るわせながら、蠢かし、指先でふれるか触れないかの感触で男根を可愛がる。 半立ちのシンボルは、ダラダラとよだれを垂らし、ミサトの指をヌルヌルに濡らした。 後ろに指を潜らせ、窄まりを探ってやると、女の指先でそれは、ヒクヒクと震えていた。
 「ハァァァン・・・」
 「どうやら、少し堅くなったみたいね」指に挟んで、優しく揉みほぐされる。
 「じゃあ、いつものように、四つんばいになりましょう」
 浩一の父をカウボーイチェアの上で四つんばいにさせる。
 ミサトは施術台に乗った犬にグルーミングを施すトリマーのような手つきで犬になった男をさすってやる。
 犬は興奮し、ジッとしているのが、困難な状態だった。
 「ハイハイ、ジッとして〜、そうそう、イイコね・・・」ミサトが調教師口調で命令する。
 「ハイ、回ってごら〜ん、そう、手を突いて後ろを向きなさい」クルリと回る。
 「そ〜う、そう、もっと腰を突きだして・・・・」もう、ミサトの言いなりであった。
 「フフ、いい格好、お尻がとってもキュートよ」ミサトが十本の指先で男のヒップを淫らに撫で回し始めた。 スカートの中に指を潜らせ、絹の生地の下で妖しく波打つと、浩一の父は歓喜まわって喘いだ。 股間をくぐった片方の手がシンボルを爪先でカリカリとくすぐる。 同時に後ろの窄まりをショーツ越しに中指でくりくりとほじってやる。 
 「ハァァ〜〜ン・・・」鼻にかかった甘い呻きだった。
 生地越しに後ろをほじられると、絹に包まれた指先が、ゆっくりと食い込んでくる。 そのまま、前立腺の手前をソフトに回し揉まれると、だらしなく開いた口から、ダラダラとよだれと喘ぎが溢れてくる。 クリクリとほじられるその表情は、顔から流れ落ちそうだった。
 すっかり暗示にかけられた男は、歓喜きわまって、前足を持ち上げて上体を起こした。
 「コラ、チンチンはなしよ、なし。 お行儀よくなさい」
 「ハッ、ハッ・・・」まったく犬になったわけではない。
 意識はボンヤリしているものの、自分が犬の真似をしていることも認識していた。しかし、体が自然に動く。ミサトに操られ、犬のように行動してしまうのだ。 思いのままに恥ずかしい行動をする体に、羞恥心が頭の中を熱くする。 
 「ワンと鳴きなさい」
 「ワウ・・・」
 「もっと・・・」
 「ワウ・・・ワ、ワウ、ワウ・・・」迷うよりも先に体が反応する。
 「どう?もうわたしの命令には逆らえないでしょう・・・」泣いているとも、笑っているともとれる表情の奥底を見透かすように、ミサトは目を細める。
 「みんなそうやって私のいいなりになってゆくんです」ミサトは犬になった男の後ろをほじりながらひっそりと呟いた。

 「ハイ、イイコね〜〜、ジッとしてるのよ」
 タッセルはそのまま首にかけられたまま、シャツのボタンをはずされてゆく。 浩一の父は上半身を裸に剥かれ、下はスカートの出で立ちにされた。ミサトにスカートをめくられる。
 「エッチなお尻だこと・・・」
 クルクルと手のひらで撫でさすり、軽く叩いた。パーン、と風船の張り裂けるような音が響いた。
 「アアン!」ジ〜〜ンと股間を熱くさせる痛みだった。
 「フフ、もう少し脚を開いて・・・ン、そうそう・・・」
 「フフッ、そら!」パーン、またクルクルと撫でさすり、また叩く・・・
 体に覚え込ませるように、何度も繰り返された。
 「シンプルだけど、ジワジワと効いてくるわよ」撫でられると痛みがすぐに、ぬぐい取られ、また叩かれる。 それは、舌先で味わうきわどい毒魚の刺身のように、臀部を痺れさせた。
 ミサトは、香炉によせた葉巻をつまんで口にくわえた。
 四つんばいになった浩一の父の股間に、頭をもぐらせると、再度、葉巻を深く吸い込んだ。 葉巻はしばらく灰皿に載せられていたので、すっかり短くなっていた。 ショーツに押さえられ、コバンザメのように下腹部に張り付いているシンボルに最後の煙を吹きかけた。 同時にパンッとヒップを軽く打つと、ブルッと震えた。そしてすぐに手のひらで優しくさすってやる。しばらくそれが繰り返された。葉巻の煙がもうもうとまわりを包み、ミサトのの匂いと、葉巻の甘い煙の匂いが混ざり、息苦しくなってくる。
 ミサトは、ショーツに指を引っかけると、膝までずらし、指を這わせて尻えくぼに近いツボを探った。人差し指をそのポイントにマークすると、葉巻の火口を、そっとツボに近づけた。
 浩一の腰にヒリヒリとした熱さが伝わってくる。
 「アッ・・・」身じろぎする浩一の父をミサトは制した。
 「動かないでくださいね、熱いのが苦手ならば・・・」ぶらんとたれたシンボルに、ミサトの息吹を感じた。 ブルブルと震えながら、熱さと、股間にかかるメイドの息づかいに、神経がざわめきたった。
 股間に潜ったミサトは、手先の感触でツボを探り当て、今そこに、葉巻の火口を近づけようとしているのだ。
 「よく効くお灸を据えて差し上げてるんです・・・」
 チリチリと、痛みとも熱さとも捉え難い刺激が強くなってきた。
 「プラス・・・ミサト流は・・・フフフ・・・」
 ミサトはたっぷりと唾液にぬめらせた舌先をシンボルに伸ばし、ゆっくりと尖らせた舌先でなぞってゆく。 横くわえにして舌をヌルヌルと滑らせてやる。 わざと歯を立て、皮を軽く噛む。
 「ああ!」ジ〜〜ンと甘い痛みに意識が飛んでしまいそうになった。
 噛まれて引っ張られると、鋭い刺激がシンボル全体に張りつめた。
 袋の皮も噛まれ引っ張られた後は、吸盤のように唇で吸い上げてきた。
 浩一の父が腰をよじろうとすると、ミサトは葉巻の火口をチョンと押しつけた。
 「ツッ!」ブルッと皮膚の下で筋肉に緊張が走る。
 「動いちゃダ・メ・・・熱いでしょ?」股間にフッ、フッとミサトの息吹が触れる。
 ミサトは唾液でヌルヌルにされたシンボルに、再び唇を吸い付かせた。  淫らな音をたてながら、半立ちの男根はツルリと、メイドの唇に吸い込まれた。 合わせて火口がチョン、と別のツボに当たる。
 「ハァッ、アッ!」ミサトの口中で熱い舌がうねり、シンボルを快楽のうねりに巻き込んでゆく。 
 「ジッとして・・・」
 ンパ・・・パ・・・・パ・・・・ひどくゆっくりと、ミサトの柔らかい唇が竿を吸い込んでは、吐き出す。
 ジリジリと産毛を焦がして、火口がツボを刺激する。動かなければ皮膚に触れることはない。
 ザラリと感じる舌の表面がそのたびにシンボルの敏感になった裏筋をザラザラと擦り上げてくる。 ゾクゾクと震えがこみ上げてくる舌使いに、体がジッとしていられないようだ。
 「あああ、ああっ!」腰は勝手にミサトの口中に、ピストン運動を図るが、ミサトはそれを許さない。 腰をわずかでも前後させようものなら、尻えくぼに葉巻の火口が容赦なく触れる。
 「アグッ!、アアツ! ヒッヒィ〜〜!」
 「動くからでしょう? 言いつけを守れないコは火傷するわよ・・・」ポタッ、と椅子に滴が落ちた。シンボルの先から先走りが湧き出しているのだ。
 「ヒッ、ヒッ」ミサトは指ですくうと、シンボルに塗り込めた。
 「アラアラ・・・熱いくせに、堅くなるのね・・・おかしいんじゃありません?」片手で肉棒を嫐りつつ、ミサトは葉巻の火口をちかづけてゆく。
 「熱いのに、ホラ!」チョン、火の粉がパラリとこぼれる。
 「アグッ」一瞬、肉棒に絡めた指先にピンと張りつめた手応え。
 「ホラ! ビンビン感じてるじゃありませんか〜」チョン、と押しつける。 ミサトは予期せぬツボを巧みについてきた。
 「フフッ、ホラ!」チョン
 「アハッ、ホォラッ!」チョン、チョン、チョン、熱がる男の腰に点在するツボを点々と刺激してゆく。
 「ヒィ〜」ミサトが手の先で、シンボルはカチカチに堅くなり、ミミズのように浮き上がった血管が、トクトクと脈打っていた。
 「フフフッ、変態のマゾねぇ〜〜」
 「ヒ〜〜〜!」葉巻の香りに、髪の毛の焦げる匂いが感じられた。
 「旦那様は異常よね、熱いくせに感じるんだから」
 ひとしきり言葉で嫐ると、ミサトは黙って唇を吸い付けてきた。
「ああっ!」ミサトの巧みな言葉責めと、温灸、リップサービスの効果が表れた。浩一の父は耳を真っ赤にして身をよじらせていた。
 小さく漏れる悲鳴に悦楽の甘みをミサトは聞き逃さなかった。
 「いやらしい・・・」
 シンボルは張り裂けそうに膨張し、グロテスクな血管を浮き立たせていた。 チョンと火口を押しつけるとそのたびごとにミサトの口中で暴れる。 ミサトはかまわず、蛇のようにそれを丸飲みにしてゆく。亀頭の先がミサトの喉に当たる。 トン、と当たるとミサトは鼻声で唸り、微妙な振動を与えてくる。
 「アッ・・・」
 ビクンと迸りの前兆をミサトは感じとった。
 「いけません、だめ。イッテはだめよ。我慢しなさい。」
 「ヒグゥ!」ギュッと、シンボルを締め付けて尿管を詰まらせてやる。
 「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、イカせませんから」
 「ああああ・・・」
 口の中で、淫らなミサトの分身ともいえるしなやかな舌が、雌ヒョウのように獲物に襲いかかる、どう猛な快楽の牙を、男根を食らいつくすように大胆に突き立ててくる。 抗う術をもたない男根は為す術もなく快楽にその身をさらし、寸止めにひくひくと痙攣した。
 男根はミサトの口の中で無惨にも快楽のおあずけを受けていた。
 「フフフ、」
 女のように、腰をくねらせる浩一の父のスカートに手を潜らせ、女のように、熱くひくつく、後ろの性器を指で優しく愛撫してやる。
 指を真っ直ぐのばし、尻の割れ目にそって切り開くように、手刀を滑らせる。
 「あああ、ミサトお姉様、早く!」
 ミサトはクスクスと笑うだけで、手刀をゆっくりと割れ目にそって何度も這わせるだけである。
 「旦那様はもう、犬よ」
 「女の子はそんなはしたない事を口にしないわ」
 「メイドに可愛がってもらうのが好きなただの淫乱な雌犬よ・・・」

 
 「雌犬ちゃん、雌犬ちゃんたら、もう、よだれがたれているわよ。
 いやらしい、フフフッ、 可愛いく尾っぽをふっておねだりしてごらん? ンン?」
 「雌犬でいいのよね?」

 「ああ、雌犬です! わ、私は、ミサトお姉様の雌犬なんです!」
 「そ〜う、雌犬よね〜、それなら、しっぽを振って見せて・・・飼い主に愛嬌のあるところを見せてくださいな・・・飼い主さんはだぁーれ?」
 「誰?」ミサトが片眉をつり上げて、お得意の表情を見せた。
 「ミ、ミサトお姉様です!」
 「じゃあ、見せなさい、ブンブン振って見せてちょうだい」
 浩一の父は激しい羞恥心に酔いながら、必死に腰を振ってシンボルを振って見せた。 振れば振るほど、気持が解放され、淫らな気分にさせた。
 「そうそう、もっと振って!」ミサトは更に煽った。ミサトの煽動の言葉で、犬は狂ったように、尻尾を振った。
 「そぉ〜うそう、可愛いわ。可愛いワンチャンにはメイドさんからとっておきのご褒美がもらえるのよ」
 「フフフ、ワンチャンたら、カチンコチン、どうでしょう、この有様。 ビンビンに反ってますよ」

 ミサトが後ろから反り返ったシンボルを握っては、離し、弾み具合を弄んだ。
 「ちょっと早いけど、素敵なご褒美をあげます。これ」
 ミサトが巾着袋をから、見たこともない器具を取り出して見せた。
 「これ、こらえ性のないワンチャンにはとっておきのお道具よ」
 金色のコックリング。太い金輪に、ゼンマイ仕掛けのような大きな蝶ねじが取り付けられている。
 後ろから両手を股間に回し、器具を不安がる犬に取り付ける。
 それは、シンボルに填めるリング状の鍵だった。キリキリとゼンマイのような蝶ねじを、巻き上げてゆくと、ギリギリと肉棒を締め上げてゆく。 太いリングがミサトの巻き上げに従ってシンボルに鍵をかけてしまった。
 「更に堅くなったわよ・・・・」そう言って、亀頭を人差し指でパチンと弾いた。ジ〜ンと、亀頭が痺れ、浩一の父はシャックリのような呻きを漏らした。
 
 「さぁ、まずは・・・」ミサトは、浩一の父の前に回り込んで、自分も椅子に上がった。浩一の父の目の前に上がり、真っ直ぐ仰向けで浩一の父の下に滑り込んだ。 そのまま下から浩一の父の両肩に両足をついてそのまま男の上半身を起こしてやる。 膝立ちになった浩一の父の前で、下半身を大きく開いて肉ビラを見せつけた。
 「リングの効果を試してみましょう」

 ラビアリングがポツリと飛び出してきた。 銀色の台座に、埋め込まれた大きなダイヤが、キラキラと光る。ミサトが指先でダイヤを弾いてみせる。
 「ダイヤを味わってみたくない?」下からミサトがニッコリと微笑んだ。 浩一の父はいきなり何を言い出したのかと、不安な表情になった。
 「ダイヤがどんな味かご存じ? 味わってみません事?」
 「ちょうどここに大きなダイヤがあるの」ミサトが浩一の父の肩を脚に引っかけて自分の股間に引き寄せる。ミサトの意図するところは理解できたが、一つ気になることがあった。この宝石は何かひっかかる。 女の愛液に濡れそぼったダイヤを、ミサトが爪の先でカチカチと弾いてみせる。浩一の父はそのきらめきに、心を奪われそうになりながら、目を何度もしばたたいた。
 どこかで見た記憶のあるダイヤであった。どこにでもあるダイヤではない。 これほどの大きさなら、そうそう同じ物に偶然出会うはずなどない。
 そんな考えなどお構いなしにミサトは誘った。
 「フフフ・・・どうなさったんです? ホォラ、もっと側に寄ってご覧になってくださいな」
 言葉のままに、浩一の父が顔を近づけると、いきなりミサトが脚を閉じて首を挟んだ。 そのまま四の字に首を締め上げてきた。
 「ウウウウ・・・」驚く浩一の父は、乱暴に髪をわしづかみにされ、ミサトは頭をグイグイと股間に近づけようとする。
 「フフフ、アッハハ、ほぉら、よくご覧になってぇ〜、ダイヤよ〜」歌うような声で、ミサトがユサユサと腰を振ると、滑らかな肌を持った大蛇のような脚が更に首を締め上げてゆく。
 眼下にミサトの肉ビラがうねっている。しかし、首をロックされているので、舐めるのも、離れることも出来なかった。
 「ブアッハァ!」
 クラクラと目眩がするのは、頸動脈を締められているせいだろうか、それとも、かぐわしい女の花園の毒気にあてられている為か。
 近くでみると、ダイヤは見覚えがあった。 浩一の父はそれが、亡くなった妻の遺品であることを理解したくなかった。
 だが、それは、紛れもなくそのダイヤに違いない。
 浩一が生まれた時の記念に、亡き妻に贈ったネックレスに填っていたはずのあのダイヤを、ミサトがくすねたのだと理解した。台座からこの女は、むしり取ったのだ。 それをこともあろうに、性器のピアスに付け替えたのだ。 激しい憤りを覚え、こみ上げる憤怒の炎が燃え立つのを感じながらも、メイドの魔力が浩一の父を骨抜きにしてゆく。怒りの炎の色が変えられてゆく。 浩一の父はすぐに、ミサトの肉びらとそのダイヤの煌めきに心を奪われていた。
 「きれいでしょう? 旦那様からいただいたダイヤよ〜」ミサトの鈴の音のような声が頭に響く。 そう言われれば、そんなことがあったような気がする。ぼんやりと記憶の糸をたぐろうとするが、心許ない。
 「こんな風にしてみたんだけど、どうかしら?」

 「ハヒ!き、きれいで、ぐっ」口にミサトの花びらが押しつけられた。
 「どっち? 私のオマンコ? それともダイヤ?」思わず咽せそうになる程のミサトの匂い。 クラクラと目眩に目が回る。
 「リョッ、両方デブ!」花びらの間から浩一の父は返事を返した。
 「あ〜ら、お上手言って〜、生意気よ〜」ミサトは軽く嘲笑うような口調と、首を更に締め付けてお返しした。
 「オマンコでしょう? ワンチャンになった旦那様に、ダイヤの素晴らしさがわかるはず、ないでしょう〜? 」ミサトが卑猥な隠語を口にするとドキリとする。
 「オマンコ、キレイデフ!」それだけしか話せなかった。
 「でしょ〜〜」何も言い返せない立場を思い知った。
 「私はダイヤが好きよ、犬のペニクリなんか比べものにならないくらい堅いし・・・」ミサトは浩一の父の目の前でダイヤを指で転がしている。
 「とっても綺麗、人間にしか分からない値打ちがあるのよ・・・」
 「犬になったワンチャンには分からないでしょ?」

 カチカチと爪の先で弾いてみせる。
 「私のお気に入りよ。 これがあると、アノ時もとってもヨクなれるの、クリにビンビンと感じるわ、かたぁいダイヤの感触が」
 ミサトの足がシンボルをサンドイッチにした。
 「さぁ、味わってご覧? 」
 浩一の父は、ラビアリングを舐めようと舌を精一杯伸ばした。ミサトが脚を緩めて許してやる。 尖った舌先が肉ビラに触れた瞬間、ミサトは安堵にも似た溜息を漏らした。
 「ハァ・・・ン、イイコ、イイコね、上手よぉ・・・」 片方の脚からストッキングを抜き取ると、それをフワリと浩一の父の肩に掛けた。
 霞のようなナイロンは、天女の羽衣のような肌触りで、むき出しになった性感を波立たせた。
 「お味は方はいかが?」浩一の父は唸るだけで、ピチャピチャと舌を使う音が、やけに長く続いた。
 「夢中になって・・・」ミサトがのけぞり、瞼を震わせながら目を細めた。ミサトの肢体が淫らにくねりだした。 片方の脚は脱がず、そのまま両脚を浩一の父の胸から、下半身へと擦りつけ撫で回した。ザラザラとした肌触りと、ミサトの生の脚のスベスベした肌触りが、男の乳首を堅くしこらせる。
 同時に両乳首を責められると、ザラザラなのか、スベスベなのか分からなくなった。 足の指先で巧みに弾かれる。
 思わず、股間に顔を埋めた犬の舌が止まる。
 ミサトがそのまま乳首をクルクルと器用に、転がすと、舌はクタリとコシ砕けとなった。
 ミサトは自分のペースを奪還すると、浩一の父の胸に足の裏を押しつけ、そのまま引きはがした。
 片方の足は、胸に突っかけたまま、もう片方で、股間を嫐り始めた。 
 「お・・・」体を折って前のめりになろうとする浩一の父の前に、
サッ、とミサトが白い壁を作った。
見ればミサトは、電話をしていたときに傍らに積んでいた書類を一枚手にしていた。
 
 「ところで、旦那様?」

 来た、いつものアレが。 浩一の父の中に潜んでいる強欲な資産家が、警戒アラームを鳴らした。
 「コレにサインをいただけませんこと? 」
 今度は何だ。 また、車の売買契約書・・・
 リストには先日処分したアストンマーチンの別の車種が記載されている。 値段が二束三文。買い取り先はミサトが探してきたディーラーになっている。 要するに浩一の父から安く買い取って、販売するのだろう。 その荒利の一部をミサトが受け取る算段だろう。
 浩一の父がしばし素に戻りかけて書類を改めようとすると、
 「早く・・・」ミサトの足の指がゆっくりゆっくりと、シンボルを愛でてくる。 あっという間に頭に霞みがかかってしまう。 宙に舞い上がりそうなフワフワとした気分で、内容がよくわからない。 むしろ、どうでもよくなってくる。
 「もう、旦那様には必要ないものでしょう?」ミサトがテーブルワゴンを引き寄せる。銀色のペンを差し出される。
 たとえ、わかっていても、どうにもできなかった。
 「旦那様? イキソウになってません? 」
 どうせミサトには逆らえない。 ここまでミサトにのめり込んで今更、なにができよう。ゾクゾクと快感がこみ上げてくる。
 「ここで、イカれると、終わりよ・・・」
 「この後がつらくなりますわよ? 分かりますよね?」

 「あああ・・・」
 「もっとも、何枚でもサインしてくださるのであれば、かまいませんけどぉ?」ミサトがずる賢く追いつめてくる。
 とにかく続きを受けたい。
 「ム・・・必要ない」
 浩一の父は、ろくに目を通さず末尾にサインをしようとした。
 手が震える。指先に力が入らない。ミサトの足の蠢きが一層淫らにシンボルを刺激してゆく。 コックリングがズキズキとシンボルに感じられる。シンボルは絶頂を迎えつつあった。
 「早く早く!イッちゃいそうよ!」ミサトがせかした。
 「ああ!」その刹那、チョロッと、真っ白な豆粒のような精液がポツンと噴き出すと、それは、弱々しく、竿をつたってゆく。
 「あ〜〜らあら」ヒクンヒクンと脈打っているが浩一の父が望んだ快楽にはほど遠かった。 射精感も達成感もなく、惨めな気分にさせられた。 浩一の父は泣き顔になって唇を震わせて涙ぐんだ。
 「あああ・・・ああ〜」
 「イッてしまいましたねぇ、どうなさいます? もう一回やります?」
 「もう一枚あるわ」
 ミサトがもう一枚、契約書を突きつけてきた。
 ディーノ・・・あれは浩一のお気に入りだった車だ。
 いつか譲ってやろうと心に決めていた物だが、ミサトがまたもや、足を使い出すと、もう、どうでも良くなってきた。
 「ほぉら、またイッちゃいそうよ〜〜」ズンズンと絶頂の気配が迫ってくる。気が狂いそうだった。どうにかして、この輪廻を断ち切りたいあまり、浩一の父は狂った。
 「もっと、もっとないのか! もっとサインするぞ、全部サインしたい!」あら?と、ミサトは首を傾げた。
 「あ、もっとサインさせてください!」
 ミサトはニッコリ笑って、
 「まあ〜、さすがは、ワンチャン、旦那様だったころより気前がよくなったわね〜」
 ミサトは書類の束を押しつけた。
 「いいわ、これ、全部にサインしなさい、それで、死んで、生き返るほどイカせてあげる」

 浩一の父は震える手で、次々と殴り書きするようにサインした。
 サッ、とミサトが契約書とペンを引き上げ、サインを一瞥した後、
 「はい、確かに。 では!」ミサトはニッコリ笑いながら、上機嫌で覆い被さって濃厚な口づけを重ねた。
 「デワデワァ〜〜〜ンンン、フフフ天国にご招待よ〜〜」
 ミサトは少女のように、満面の笑みではしゃいていた。

 一突き数十万円のミサトの魔法。 麻薬よりも高くつく魔性の快楽だった。 一突きで麻薬の快楽を凌駕し、麻薬よりもはかない一瞬を何度も味わうには、ミサトに連続して突いてもらう必要がある。
 あと、車は何台残っているのだろう。四〜五百万の国産車ではミサトの与えてくれる快楽もたかが知れている。 絶頂の手前で追加の要請が持ち上がってはタマラナイ。たっぷりと代価を払っておけば、ミサトは思う存分に気持ちよくしてくれるのだ。
 気が狂うほどの快楽を与えてくれる。 ミサトの欲しがる物はまだまだ他にもあるのだ。ミサトは何でも受け取ってくれる。 金がなくなったら、不動産だって、マイセンの秘蔵品でも、証券でも何でも差し出して、ずっとミサトにとって獲物であり、奴隷でありたい、命を投げ出してもいい、と思うようになっていた。

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メイド 魔性の快楽地獄