転 男転がし
藤崎は頭に血が上り、我慢が効かなくなってきた。
(と、とりあえず・・・ )
藤崎は淫らな笑みを浮かべながら、診察台をまたぐようにして、浩一に跨ってきた。
短めの制服のスカートがまくれあがり、露わになった太股には、幾筋もの蜜の軌跡が描かれている。
ショーツを履いたままの藤崎は、浩一に背中を向ける格好で騎乗位の体勢から振り返った。
「痛いのはもうオシマイですよ 」その目は淫靡にトロンと弛緩し、このうえなく悩ましかった
若い小さめの臀部が丸く張りつめ、浩一の下腹部に、蒸しタオルのような温もりが感じられた。
「今からう〜んと気持ちよくなりましょうネッ? 」
藤崎が左右に腰をゆらすと、ヌルヌルとヌメリが感じられ、浩一は、看護婦がショーツを濡らしているのを感じた。
「アッ・・・ アイッ 」熱く感じた。
「うぅ〜んと・・・ 」
若い牝鹿のよな肢体が、後ろ向きに腰を起点にクネクネとうねる様子は、前が見えない分、異常に視覚を刺激した。
「あ、アイ! 」
浩一は診察台にガタガタと頭を打ち付けて抗った。
「ナァに? 浩一さん・・・ 」チラリと見せる横顔は、口元をだらしなく緩め、頬にかかる揺れる髪の毛の間から、眼差しがキラリと光る。
その流し目に射すくめられ、浩一はガックリと首を落とした。
「うぅ〜〜んとぉ・・・ 」寝言を口にするように藤崎は繰り返した。
ショーツ越しに腰を擦りつけると、全身の毛が逆立つような快感が得られた。
ゾッとするほどの悦楽に、つと藤崎は唾液をこぼしてしまった。
(こっ、このままでも、はっ、話くらいわっ、で、出来うんだからっ!)
細い首をグッと反らし、目を堅く閉じて、ミサトの精神統一を真似てみた。
(なんだっけな・・・九字だったけど・・・はっ、初めは? 倫? )
「アハッ・・・ 」浩一の醜く反り返ったシンボルが下腹部に触れただけである。
それだけで、甘い、染みこむような疼きが下半身に拡がった。
「ア、フン・・・ 」鼻から甘い声が漏れてしまう。
看護婦の下腹部が反り返った浩一のシンボルの先にこすれると、チューブが浩一を刺激する。
「あっっつ! 」ビーン、とタマラナイ刺激が浩一の脊髄を貫く。
「フゥ! ヒィィ! 」
(びっ、敏感になってるね? コッ・・・コウイチサン? )
それを気にしたようすはおくびにも出さず、、藤崎は小さく、ユラユラと浩一の上で腰を擦りつけ、快楽を貪った。
(ハァッ、ア・・・あ・・・頭にっ・・・ゾクゥ〜っ・・・てっ・・・ゾッ・ゾ・・・ゾクゥ〜〜〜ってくるっ・・・ )
藤崎は、全身の毛穴がざわざわと肌の上で粟立つ感覚に酔った
「ネ、ねぇ、浩一さん? どうしてこんなことするかわかります? 」
「・・・」浩一は口を大きく開いたり閉じたりするばかりで、
同じ場所から同時に味わう快楽と苦痛に混乱していた。
「こっ、浩一さん? 」肩越しに浩一を見やれば、浩一は上の空で恍惚の表情を浮かべている。
藤崎はだらしない笑みを浮かべ、自分の股間に向けられた反り返った浩一のシンボルを、両手でそっと包み込んだ。
チューブをくわえた鈴口からしたたっている、男の粘液を指先で竿全体に塗り込めてやる。
オリーブ油を擦り込んだように、ギラギラと光沢を放つシンボルをまぶしそうに見つめ、
藤崎は海藻が海中で魚と戯れているようなタッチでシンボルに指を這わせる。
ゆっくりとした揺らぐようなタッチ。 シンボルを撫でながら、話を続けた。
「本当は・・・ 」藤崎はジリジリと浩一のシンボルに腰をすり寄せてゆく。
「本当わぁ、」クルッと振り返り、浩一の表情を見やり、クスッ、とほくそ笑んだ。
「ホントわねっ・・・ 」藤崎の動く気配に合わせて、浩一はシンボルの先に熱いおしぼりを感じた。
ユラユラと腰を前後にゆらし、藤崎はスカートの裾をフワリとひらめかせ、浩一の股間に腰を降ろした。
ズシリと股間に重みがかかり、その痛みが浩一に声を上げさせた。
「あっつっ! 」かまわず藤崎は、チューブをくわえ込ませたままのシンボルに熱く潤んだ花心を被せた。
「アァッ、あっっつぅ〜い・・・浩一さんのチンポ、熱くてカチンコチ〜〜ン! 」
ショーツごしに藤崎は腰をグイグイと擦りつけ、赤樫で出来たすりこぎに、
股間を押しつけて自慰行為のグラインドを始めた。
熱くぬかるんだショーツの股間が、無惨なシンボルの先頭をすりつぶさんばかりに押し回し、
時折、ショーツの脇がめくれ、直に粘膜の接触が始まった。
浩一の耳に、猫がミルクを舐めるような、粘りのある淫靡な音が小さく股間から届く。
両手が自由であったなら、浩一は思わず、藤崎を押しのけてしまいそうな痛みだった。
痛みにもかかわらず、浩一のシンボルは、ギヤが噛み合うように、ギチギチと堅い動作で跳ね上がり、
一つ歯が噛み合うたびにタマラナイスポットが刺激され、悲鳴に近い喘ぎをあげた。
「アブッ! ヒィ! 」
顔をしかめて悶絶する浩一に背中を向けたまま、贅肉のない、しなやかな、女の背中がクネクネと浩一の上で踊っている。
「やっ、やめっ、アヒッ! 」
「フン? フ〜ン・・・ウ〜フ・・・・ウンウン・・・・・・アン!アッ・・・ 」
浩一のことなどお構いなしに、藤崎は腰を使い、自分の快楽を貪りながら、話し続ける。
「こっ、ここからお薬を入れるとねっ、きっ、効き目はもちろんのこと、何回でも、何回でもっ、イケルからなんですよ 」
「え?・・・ヘェエッ! エッ! 」大事なことを聞き漏らした気がして、浩一は、(ひゃっ)、と、喘ぎ声を交えながらも聞き返した。
「つっ・・・つまり・・・ア・・・オ、終わらないんですっ・・・ 」藤崎は夢うつつの表情で腰を細かく降り振り始めた。
「あっ、あああんっ! あっ、アハッ、い、い、」浩一を残して藤崎は絶頂を駈け上った。
「イヤン、アア〜〜〜〜ンンン・・・ 」ピクピクと背中を震わせると、藤崎はガクリと浩一の足に抱きついた。
(とっ、とりあえず、イッ、イッちゃった・・・フウ・・・ )フウフウと荒い息を大急ぎで整えると、
藤崎はシャンと、体を起こした。
制服の背中はジットリと汗が浸み、背中に張り付いていた。
振り返って浩一に屈託のない笑顔を見せてやった。
「アッ、あっという間に気持ちよくなってっ、それがっ、ずぅ〜っと続くんです 」
藤崎はイッていないシンボルから腰をずらすと、下腹部に張り付いたシンボルを両手で垂直に起こした。
「アハ、ここ・・・・ 」片方の手を袋の更にその置くに滑らせ、会陰部に這わせる。
コリコリとしたしこりを探り、指をぐぅ〜っ、と突き立ててやった。
「アアア〜〜〜ン 」たまらず浩一は喘ぎを漏らした。
「ウフッ、タマラナイでしょ? グリグリにしこってますよ? こっ、こっちはどうかな〜ぁ? 」
「もう、ミサトお姉様に開発されちゃったかしら? 」はしゃいだ声で藤崎は、浩一の窄まりに指を突き立てた。
「アフッ! 」
「どう? 指でグリグリされちゃいました? ネ? 」中指でクイクイと括約筋をほぐしてやると、すぐさま、入り口は穿たれた。
「こうされたんでしょ? 」ズルリと粘膜の中に、看護婦の指は、くねりながら侵入した。
「わっ! 」
「フフフ、見つけましたよ 」
指の先でグリグリとしこりのできた器官を感じさせてやる。
「浩一さんの、敏感なスポット! これでしょ? 」
藤崎は容赦なく軟骨のように、手応えのあるしこりを指先で掻くように刺激した。
「ぶわっアアアッ 」浩一のシンボルがピーンと格段の反応を示した。
「ウフフ、こ・・・これ、前立腺っ・・・ていうんです・・・ 」クイクイと合図を送ってやると、浩一は女のような喘ぎで悶える。
「もう、ミサトお姉様に、かぁいがってもらった? アハンッ! ホッ・・・ホられちゃった・・・? 」浩一が下で悶えると、跨った藤崎にとってもタマラナイ刺激が感じられた。
まるで、裸で馬に跨っているような解放感。 花心が再びムズムズと疼いてくる。
「こうやって・・・ 」藤崎の指が、前後に素早く動き出すと、浩一の頭の中は真っ白に染まった。
「イグゥゥッ! 」浩一がオーガズムに到達したようだ。
「あっと・・・ 」スポッと藤崎は指を抜いた。
シンボルの先に刺さったチューブが勝手に飛び出しそうになるが、藤崎は素早く押さえてしまった。
「ヒィィィ〜 」浩一は何度も腹筋を浮かべ、激しい絶頂感の手前を味わわされた。
「今みたいに、お尻の穴からも刺激できるんですが、わたしなら、ここからもっと強烈に刺激できるんです 」
浩一のブロックのような腹筋に花心を擦りつけていると、腰が一人でに快楽を貪る。
藤崎は再び、浩一の上で二度目の絶頂を駈け上るところであった。
「こ、この、チューブの先っ・・・チョッ、チョンチョン 」浩一が悶えれば悶えるほど、自分もより強い刺激が得られるのだ、と藤崎は浩一を責めながら喋り続けた。
「アッ、ア〜〜〜! 」チューブの先を爪でカチカチと弾くだけで、浩一は、喉を痛めんばかりのしゃがれ声で悶絶した。
「ヒェェ! ヒェェ! 」藤崎は絶頂がもうすぐそこにある予感がした。
(もっと、)目の前がまぶしく白んでくる。
「アウフ〜ン、チョンチョンするだけで、男の人は誰だってヒーヒー言って喜ぶんです・・・フフフ、 」
藤崎はもっと、もっとと、腰を振って浩一の下腹部をギラギラに光らせた。
「やっ、やめでっ! もっ、モヒィィ! 」声が裏返ってしまった。
しかし、藤崎は花心を絶頂に導いてくれる、もっと激しい悶絶のダンスを望んだ。
「こ、コ・ン・ナ・フ・ウ・ニッ! 」
藤崎は人差し指と親指でチューブの端をつまむと、軽く抜き差ししてやった。
「アッハッァ〜〜〜アアア!」
突きこまれるような痛みが、それを凌駕する絶頂と激しくぶつかり火花を散らしてはじきとばされた。
まったく同時に、藤崎もはじけた。
「アアアア〜〜〜ン 」
「ンッアッアアア〜〜〜! 」浩一も射精のない絶頂を味わった。
「ウブググ・・・ 」
浩一は診察台を壊さんばかりにきしませて仰け反った。
二人とも、何秒かの間、意識を失った。
「ハ、ア・・・ 」
藤崎は絶頂の余韻に酔いながらも、すぐにシャンと背中を起こして浩一に振り返った。
浩一は目を白くしてまだ快感の余韻にとらわれていた。
藤崎がもう一度チューブから刺激を送ると、浩一はビクリと意識を取り戻した。
「ね? 」慣れたものだった。
あまり最初から感じさせると、男は自分の背骨を折ってしまうことがある。
一瞬でも充分であった。
「アアッあ・・・ 」浩一は言葉が見つからなかった。