転 男転がし
薬の効き目か、浩一は言葉を口にしようとしても、思うようにならなかった。
全身にゆきわたったジンジンとした疼きは、顔全体にもおよび、眉を持ち上げるのでさえ叶わない。
心臓の鼓動よりも、射精の断続的な脈動が勝っていた。
次々と、気の遠くなるような快感が体の中を通り過ぎてゆく。
藤崎は、再び腰を動かし始めた。
「ああっ! 」合わせて浩一も悲鳴に近い声を上げ始めた。
「ん? 」藤崎がクスッと笑い、少し腰を浮かせた拍子に、ベットリとした音とともに、つかの間、その部分がヒンヤリと冷める。
「フンン・・・」藤崎は甘い鼻声を漏らしながら、ショーツをズクズクに濡らす花心を、押しつけてやった。
浩一のシンボルに、再び、ぬめった熱い粘膜が擦りつけられる。
「あああ・・・ 」
浩一の顔は呆け、穿たれた口を金魚のように、パクパクとさせている。
射精したはずなのに、浩一のシンボルは依然として勃起したままだった。
「効イテマスネェ・・・ 」看護婦は、それを股の間で押さえつけてほくそ笑んでいた。
その感触は、股の下で、赤樫でこしらえた棍棒を、ゴロゴロと転がしているようだった。
自分の両脚の間から見え隠れするシンボルを眺めながら、藤崎は更に一言付け加えた。
「言った通りでしょ? 今からは何度でもイケますから・・・ 」
「あああ・・・ 」(何度イクんだろう・・・ )
ボンヤリと浩一は、今何度目なのか、数えようとしてあきらめた。
まったく思い出せなかった。
時間も長いのか、短いのか分からなかった。
「フフフ・・・ 」くねくねと腰を踊らせると、濡れたショーツの摩擦が淫靡だった。
更に大きく前後に動かすと、ゾクリと波紋が拡がる。
「ああっ! 」浩一も、全身がタマラナイ疼きに痺れだした。
「フ〜ン? ンン? 」藤崎が甘い鼻声で腰を振り出した。
藤崎の腰のうねりに合わせて診察台もギシギシときしむ。
ブクブクと泡が膨れ上がるように、快楽が膨張してゆく。
シンボルを破裂させんばかりに、肉欲の淫花の花びらがシンボルをすり潰してゆく。
痛みもにも同時に襲われた。 管が内側で、ゴリゴリと異物感を訴えている。
「降イテッ、アイッ、ひょれっ、イダタッ! 」
しかし、看護婦は自慰に夢中で、浩一のつたない訴えは届かない。
制服の短いスカートの裾が亀頭の裏をシュッ、シュッとこする感触までもが、浩一を苦しめる。
「ハァッ! アッ、アッ、アアッ・・・ 」
「フンン? ん〜? 」看護婦は、チラッと振り返っただけだった。
「イイイイ! 」藤崎が腰をリズミカルに揺すりながら、後ろに両手を突いた。
指先で敏感な浩一の乳首をはじきだすと、浩一は甲高い声で嘶いた。
「フ〜ンン? 痛みますかぁ? 」痛がっていたとしても、やめることはなかった。
「おっ、降ヒッ、つぇっ・・・アアッ! 」快感で頭が真っ白になりそうになりながら、浩一は痛みを訴えた。
「じゃ、マッサージしま〜す・・・ 」悶絶する男に、だめ押しの責めを繰り出してやる。
「ヒ〜〜〜ッ! 」浩一は堅く閉じられたまなじりから、涙をこぼして悶えるより他なかった。
藤崎は、両手で浩一の太股の付け根から、袋を何度も手を滑らせて、撫でさするように愛撫してやった。
両手のひらに、薬をうたれた二つのクルミを包み、ゆっくりと、マッサージする。
「うぅ〜〜〜・・・ 」藤崎の指先が爪先も交えながら、鋭敏になった性感帯を巧みに刺激してゆく。
浩一の性感帯を、妖しい、魔法の指使いで愛撫する。
「はぁぁぁ〜 」痛みが薄れると、混じりけのない、高純度の快楽に浩一は酔い始めた。
「この二つのタマタマが・・・今のお薬をスポンジみたいに吸い込んだんです・・・ 」
そう呟きながら、ギュッ、と指先に力を加える。
「もうっ、ヤッメッ・・・ アアアッ! 」途中まで口にして、ドッ、と頭が真っ白に染まる。
「アァウ〜〜〜 ヒッ〜〜 イイグ! 」シンボルの先でチューブが、ほんの少し、ジワリと押し出される。
「アッ、ダメダメ・・・ フフフ、ダメですよ〜? 」サッと看護婦は指先でチューブを押し戻した。
「グァァァア〜 オウオウ! ヒッイッ〜 イイイ! 」
押し戻された瞬間、チューブは浩一のタマラナイ臓器に絶頂の一撃を与えた。
「アファァァァアア〜〜〜! 」ビクビクと何度も全身を仰け反らせて浩一は悶絶した。
射精出来ない。 絶頂を解放できないのだ。
解放あっての絶頂である。 その解放を奪われるのは、生殺し、拷問に等しかった。
浩一は性器が壊れそうな気がした。
もう一つ壊れそうなものがあるが、何であるか分からなかった。
「すっごくヨク効くでしょ? 」見れば、浩一は顔をクシャクシャにして感じているようだ。
藤崎は満足そうに目を細め、腰のリズムをあげ始めた。
「あ・へぇぇ〜〜〜! 」
腰を振りながら藤崎は話続けた。
「こ・・・浩一さん、初めてじゃないんですよっ・・・だっ、だから、今回は多めにしたんです 」
藤崎は腰を心持ち浮かせ気味で、軽く鉋をかけるように、腰を前後した。
もはや、軽い刺激でさえ、浩一には、悶絶ものの刺激だった。
浩一は、射精の瞬間が近づいているのを感じた。
解放のない、麻薬のような絶頂に浩一は魅了されつつあった。
(あの刺激をもう一度味わいたい! )
浩一は看護婦の責めを望んでいる自分の声を聞いたような気がした。
(ヒァァ・・・ )
それは、浩一が感じる以上に早く、突然やってきた。
「ウハゥ! イグ! 」サッ、と藤崎は膝で位置をずらした。
「ブグゥ〜・・・ 」浩一は押しつぶされたような呻きを漏らした。
看護婦は、解放のない絶頂ではなく、寸止めを喰らわせてやった。
看護婦に、クスッ、と、笑われたような気がした。
「フ、お・・・お薬、量・・・増やしたんです・・・ 」そのまま、膝を支点にして半回転、藤崎は浩一に向き直った。
「ハッ、ハァァ? アアッ! 」
藤崎は浩一の絶頂のツボをはずしておきながら、自分の快楽ははずさなかった。
ガバッと、藤崎が浩一にかがみ込んで迫る。
甘い湿った息を弾ませながら、浩一の目を覗き込んだ。
「今朝、とっても気持ちいい夢を見たんじゃありませんかぁ〜? 」
浩一の顔に息を吹きかけ、吐息まじりに問いかけたが、そのまま返事をさえぎるように唇を重ねた。
「ムゥ〜〜・・・ 」
藤崎のキスはミサトと違い、荒々しかった。
藤崎の舌は浩一の舌よりもずっと長く、浩一の奥深くをくすぐる。
同時に、甘い濃厚な唾液がカラカラに干上がった浩一の口中を潤してゆく。
「ウム・・・グム・・・ 」トロケルような甘い舌使いだった。
パッ、唇を離し、藤崎は話を続けた。
「気持ちいい夢だったのかなぁ〜? フフフ・・・ 」
浩一は思いあたることがあった。 今朝、自分は同じ体験をしていたのだ。
つまり、藤崎は今朝も浩一にこの処置を行っていたのだ。
夢ではなく、実際に今朝も同じ事をされたのだ。
「ハ・・・ 」
藤崎は浩一を見下ろしながら、腰をせわしく前後させながら、とぎれとぎれに語りかけた。
「やっぱり気づいてない。 今朝、浩一さんがグッタリしているところを、
ミサトさんにおねだりして二人でコレ使ったんです 」
浩一のシンボルの先に入っているチューブをつまんでブルブルと振ってみせる。
「ヒッ! 」
「フフフ、コレですよ〜? 浩一さ〜ん? 」
ピーンと、看護婦は爪の先でチューブの先を弾いた。
「グウ〜〜ゥゥ! 」 ブルブルと浩一は診察台の上で仰けぞった。
あまりの反応ぶりに藤崎は思わず吹きだしてしまった。
「フフフ、ハァ〜・・・ァ、あれは、細いから簡単に入っちゃった。 浩一さん、夢うつつで喘いでましたよ 」
クスクスと肩を震わせながら、腰をグルグルと水平に擦りつけて快楽を貪る。
「それが・・・フ〜〜ン・・・たまらなくセクシーでっ・・・グッときちゃった・・・ 」
「アッ・・・ヒャ! 」藤崎は話ながら、快楽を貪りながら、浩一の絶頂を巧みに焦らした。
「わっ・・・わたしにもチャンスなの。 浩一さんとっ・・・二人で協力して、ア・・・あの人から逃げましょう 」
「そっ、の為にはァ、今からっ、イッ、言うことをよ〜く聞いて欲しいの 」
「話しますよ? よ〜く聞いて心に刻んで・・・ 」絶頂の寸前にある浩一が、それどころでないのもかまわず、話の核心に触れた。
「ハぁあっ、あのっ、わ、わたしにわっ・・・浩一さんをあの人から引き離す治療技術がありま・・・アッ・・・す・・・ 」
「こ、こんなふうなぁ・・・ 」グングンと弓のように腰をしならせ、堅いシンボルを前後に擦ってやる。
「アアアゥゥッ! 」
「ハァァァ〜〜〜ンン・・・フゥ〜・・・ 」藤崎はウットリと笑みを浮かべながら、話を続けた。
「こっ、この薬は・・・あの媚薬の呪縛を解くっ、お薬・・・ですっ・・・ 」時折、ゾクリと背筋を駈け上る快感に、必死に自制を保ちながら一つ、一つ、言葉を口にした。
浩一の目の前に先ほどの注射器を突きつけて、鉛筆をつまむように振ってみせる。
「これ・・・ このお薬はね・・・ 」
浩一はブルブルと首を振った。 拒んでいるようにも、快感に身悶えしているともとれた。
「ど、毒じゃありませんよ。 お薬でぇす・・・これは、浩一さんの体の中にできた膿みを吸い取るお薬・・・ 」
「そして、今のは、フフフ・・・ 」
「今のわぁ? フフッ、か、枯れ木に花を咲かせるお薬フフフ・・・ハァッ! 」後ろ手に浩一の袋をキュッと握ってやる。
「あぉぉ! 」
「魔法のお薬よ〜 患者さんを癒す看護婦さんの愛のお薬・・・・・ 」
「た、ただし、禁断症状は満たしてくれますが・・・」
「浩一さんの潜在意識を縛るマインドコントロールを解くには、まだあの媚薬が必要です」
「あの媚薬っ、フ〜ンン・・・ 」制服は、汗を吸い、ピッタリとしなやかな肢体に張り付いていた。
「誰もが虜にされちゃうあの媚薬っ 」腕には、ガラス玉のような汗が吹きだしていた。
「身もっ、」解れ髪を頬に貼り付けたまま、首を後ろに仰け反らせる。
「こっ、ココロッ! アハァッ! 」快楽に喘ぎ、眉を寄せた切ない眼差しで見下ろしてくる。
「心も、心も、虜にしちゃう魔法の毒薬・・・ 」ハァハァと息を吐きながら喘ぎ声がかった声で喋り続ける。
浩一はその眼差しに射すくめられ、既に看護婦の肉に取り込まれているような淫靡な錯覚に酔っていた。
「こっ、これが、いるのっ・・・ 」そう言ってミサトが使っていたハーブのスティックを突きつけた。
「こ、これが、ないとっ 」口に運ぶと、舌を使って下品に舐めしゃぶる。
「ダメなのっ・・・ 」ペロリ、と一舐めして浩一を見下ろしながら、
「必要なのっ 」藤崎が首を激しく振り乱すと、汗が浩一に飛んだ。
浩一には、看護婦が何を言っているのか分からなかった。 どんどん乱れてゆく藤崎アイに翻弄され、言葉を失って喘ぐより他なかった。
「アアアッ・・・ 」浩一は目を堅く閉じたまま、脚に力をこめて、絶頂を得ようとしていた。
「わかりますか? 」そんな浩一の肉体の変化を、看護婦が見逃すわけもなく、絶頂の寸前が続く。
「わッ、わからなくてもっ、イイ・・・いいの! 今言ったことは、心の奥深くに刻まれるから・・・ 」
「浩一さんを無意識に導いてくれるように、ネ? 」浩一には、何を言っているのか分からなかった。
「あの媚薬わたしが使って、メイドからわたしの方にシフトするように、再導入する必要があるの〜 」
浩一はただ、藤崎の歌うような艶のある声音が、鼓膜を心地よく震わす振動に癒されでもするように、聞き入っていた。
「だから、お屋敷に戻ったら、ね? あの媚薬をできるだけたくさん持ってきて欲しいの・・・ 」何かを頼まれている。
しかし、責められるような快楽にあって、会話は意味をなさなかった。
浩一は、快感に耐えるのに、精一杯であった。
「聞いてます? ね? 」浩一の反応はない。 口を歪めて快楽の奔流に流されているようだった。
「聞こえてますかぁ? 浩一さ〜ん? 」絶頂に導いてやるように、腰を振ってやれば、浩一は、だらしなく言いなりだった。
「アッ、ヒッ、ア、あ、ハァイ・・・」
「フフフ、 てっ、手のかからない患者さんみたいねっ・・・アフ・・・浩一さんは・・・ 」
藤崎は浩一の下腹部の上から膀胱の当たりをマッサージした。
「アアッ、おっ、押さえないで・・・ 」グッ、と下腹部、膀胱の当たりを押さえれば、浩一は尿意を思い出した。
「ダメ・・・フフフ・・・ 」
しばらく両手を使ってこねるようにしたあと、片方の手で浩一の睾丸を手の中で転がし始めた。
「アアッ、デゥ・・・・ 」射精と排尿が同時に、イクと同時に失禁させらるつもりだった。
もっとも、膀胱はあらかじめ、尿を抜き取ってある。 出てくるのは、看護婦が仕込んだ、薬液が全てである。
「こっ、こうすると、お薬の吸収が促進されるんです・・・・・・」
袋の中の二つの玉をすりあわせるように手の中で微妙な力加減で転がした。
少し、強いくらいの、刺激だったが、それが、だんだんこりをほぐされているように、浩一を悦楽の別天地に誘い始める。
「アア・・・・・・ 」浩一は悦楽の溜息を漏らした。
「フフフ、ラクになるでしょ? 」自分の手のひらで意のままに快楽の園を彷徨っているような表情に看護婦は一種の優越感に浸った。
藤崎は浩一のシンボルに指を絡めると、垂直に起こした。
「入れたい? コレ・・・ 」両手でこねるように、上下に絞ると、ビクビクと手の中で暴れる。
「イケなかったから、ウズウズしてる? でしょ? 」手をふりほどいて、シンボルは浩一の下腹部に張り付こうとしている。
気を許せば、アッという間に絶頂を与えてしまうだろう。
「フフフ、入れたくなっちゃう? 」両手を浩一の胸について、指先で男の乳首をつまんでやる。
「イイイイ・・・ 」
「入れて欲しくなっちゃう? 」クリクリと指先で転がせば、浩一の体はビリビリと小刻みに震えた。
「ヒッ、イイイイ・・・ 」浩一はガクガクと髪の毛をを振り乱して頷いた。
「フフフ、入りたいんだぁ〜・・・ 」キュッ、と乳首をつまみあげるように、引っ張ってやる。
「イ・・・・・・ 」ビィ〜〜ンと浩一は喉を突きだして、仰け反った。
「アイのオマンコの中でイキタクなってきたんでしょ〜? 」ギシギシと浩一は診察台を軋ませて身悶えした。
「中でドクドクしたくてたまらないんだぁ〜〜〜 」藤崎の卑猥な言葉の一つ一つが浩一を高ぶらせてゆく。
「ああ、お、あ、あ、アイ、アひ、アイィ〜〜〜 」浩一は、欲望の咆吼をあげた。
「フフ〜、あ、アイのオマンコ、みんなトロケちゃうほど、気持ちいいんだって・・・ 」
「あ、アひ、アひ、アイィ! 」
「みぃ〜んな、み、みぃんな、喜んでましたよ・・・ 」浩一の乳首を責めながら、藤崎は熱くぬかるんだ雌しべでシンボルをヌルヌルにぬめらせた。
「わたぁしの中、オマンコの中わぁね〜、あ、あっつぅ〜いスープで、ヌルヌルになってるんだってぇ・・・ 」
浩一の頭の中に、強烈な言葉の責めを次々と送り込んでゆく。
「みぃ〜んなアイの中で溶けちゃうの・・・ 」浩一は既に藤崎の中で、その熱い粘膜に包まれているような錯覚にとらわれていた。
「ひょっ、ヒョロケチャッ・・・ (とっ、溶けちゃう、溶けちゃいたいよぉ! ) 」シンボルはチューブを押し出してでも迸ろうと震えた。
「トロトロの熱いスープで溶けちゃうの・・・ 」浩一の心理状態を更に追いつめるべく、藤崎は、甘い声で煽った。
「トッ、ひょロ・・・ひぇたい!( い、入れたい! イエタイよ!) 」もう、浩一は欲望のみに口から迸らせていた。
「浩一さんも、とろけちゃいますよ・・・ 」そんな浩一を妖しい言葉でどんどんと誘導してゆく。
既にショーツのサイドから、肥大した肉ビラが浩一の欲望を嫐りだしていた。
「とろけちゃいたいでしょ? 」ゴロゴロと臼を挽くように、腰を回す。
「 あぅうぁ〜!(とろけちゃいたいよぅ! ) 」更に深い、快楽の底へと誘ってゆく。
「アイの中でとろとろ、とろとろ、とろけちゃいますよ 」魔性の媚声で引きずり込んだ。
「ネッ? お願いしてみせて・・・ 」藤咲は乳首、シンボル、聴覚、嗅覚、視覚、全てに快楽を注いでゆく。
「あ、アイのオマンコに入れさせてくださいっ、って、お願いしてみせてっ! 」診察台に拘束し、快楽責めにあって、切ない喘ぎ混じりに言葉を口にされれば、どんな男もひとたまりもない。
「おっ、お願ヒ、い、イカセテ・・・ あっ、アイの中でっ、い、イキャセテッ! 」ここまで追い込まれては、どんな雄にも例外はない。
「フゥンン? フフ〜、 ダ・メ。 もっと、もっとお願いしてくれなきゃ・・・ 」浩一の絶頂を巧みに焦らしながら、藤崎は男の欲望を弄んだ。
「アイのオマンコには、ハッ、は、入れませんよっ? 」シンボルの上で微妙に腰を上下させながら、自分の絶頂も焦らして楽しんでいた。
「あっ・・・わたしはっ・・・わたしっ、このままでも、イケマスヨッ・・・」ゾクゾクと全身に拡がるオーガズムを味わいながら、藤崎は焦らされて発狂寸前の雄を弄ぶ快楽に酔っていた。
「でも、でもねっ、」藤崎は眉をしかめ、涙目になって感じ入っていた。
「こ、浩一さんはイケません、イケませんよ? イカセないんだから、イケないんだからっ! 」
藤崎は息も切れ切れになりながら、腰をだんだん、だんだんとせわしく揺すりだした。
「アッ、アイは先にイッちゃうっ、イイ、いいい、イッ、イッちゃいそうよ、浩一さんっ! 」
「こうやってこすってるだけデッ・・・ヒッ・・・ンン〜ふァ〜ン・・・ 」
浩一を横目で見下ろしながら、小刻みに震えだしていた。
「アッ、アッ、ヒッ、イッ、イッ、イッ・・・ 」声質が特有の高音に変化し、動きも
藤崎は自分の指を噛み、顔を歪ませながら、絶頂を迎える寸前だった。
「アッ、ヒッ! 」唐突にタイマーの電子音が響き、藤崎はビクッと体をこわばらせたが、そのまま腰を擦り続けた。
「アアッ! 」藤崎は苦しげに唸った。
タイマーのアラームを切ろうと体を伸ばすが、浩一に跨っていては届きそうにない。
あきらめて、すぐに藤崎は腰の運動を再開する、が、鳴りやまないアラームに気分をそがれ、絶頂を逃したようである。
アラームを無視して腰の動きを続けようとしていたが、あきらめた。
「ア・・・ア・・・イキそう・・・だったのに・・・ 」看護婦は泣きそうな声で愚痴をこぼした。
溜息をつき、浩一の上を四つんばいになって向きをかえ、手を伸ばしてアラームを解除した。
「浩一さんもイキソウだったのにネェ?・・・ 」ハァハァと息を切らし、藤崎は意地悪く浩一の顔を覗き込んだ。
ハァハァと肩を上下させながら、藤崎は両手で乱れた髪を後ろに払った。
(二回・・・と半分、イケちゃった・・・ )
気を取り直し、努めて笑みを見せると、藤崎はチューブの端をつまんで見せた。