転 男転がし

 「うん。じゃ、抜きますね・・・コレ・・・」藤崎はそう宣告して、例の管の端を爪でコツンと弾いた。
 看護婦が奥深くまで挿入した管を引き抜こうとしている。
 片方の手で温もりを伝える一方で、片方の手は浩一の根元を押さえ、不安をなだめながら、藤崎は慎重に指先で管をつまむと、少しずつ管を引っ張り始めた。
 「・・・う・・・」浩一の体がこわばる。

 「そぉーっと、そぉ〜〜と・・・フフフ、 」チューブの先端が、雄のタマラナイスポットから離れようとしている。
 少し痛い、浩一は袋が縮み上がるような不安を強めた。
 そんな中にあってもシンボルは堅く張りつめたままで、薄く張りつめた皮が、今にも張り裂けそうになるまで膨張している。 
 それは、あわよくば、藤崎の手の中で果てようと、みずから、その身をすり寄せるように、ヒクついていた。

 管全体が海綿体の膨張でせばまり、藤崎は指に、チューブを離すまいとする締め付けを感じとった。
 このままで抜き出すのは、かなりの技巧を要する。
 この作業は、苦痛ではなく、ヤミツキになるような刺激にならなければならない。
 看護婦を続けながら、幾多の試行錯誤の末に編み出したテクニックの見せ所だ。

 「フフッ、ちょっと・・・浩一さん? 力入ってません? 」
 単純に引っ張っただけでは、浩一は痛がるだけである。
 痛みを最小限に抑えつつ、それ以上の快楽を味わわせることが出来るのは、自分だけである。
 余裕の笑みを浮かべながら、藤崎は静かに深呼吸した。

 「う・・・ 」浩一は痛みに身構えるように、むずがった。
 「引っかかってる? 」と、藤崎は少しだけチューブを押し込んだ。 

 「ウア・・・ 」離れかけていたチューブの先が、再びタマラナイスポットに突き当たった。
 「アッ、アア・・・」ジリッ、と浩一は反応した。
 「ウグッ、ウグッ・・・」痛みに口を歪めながら、タマラナイ気持ちよさが顔面全体の筋肉を弛緩させる。

 「ウグ・・・ 」ツッーと、口の端からよだれが頬を伝ってゆく。
 「ん? どうしましたか〜? 」
 目が裏返るような快感に耐える浩一を見ていると、藤崎の悪戯心が再び頭をもたげた。

 「浩一さ〜ん? 」
 藤崎が浩一の髪の毛をやさしく手櫛ですいてやりながら、顔を寄せてくる。
 チューブをつまんでいる藤崎の指が微かに動くだけで、浩一は声を漏らした。

 「アアアッ・・・ 」
 藤崎は興奮を抑えているつもりだが、指先は微かに震え、気を抜くと思わず一気にチューブを引っこ抜いてやりたくなる。 

 口の中に唾液が溢れ、喉を鳴らして嚥下するが、追いつかない。
 歯を見せて笑えば、はしたなくも、よだれをこぼすことになるだろう。
 言葉を口にすると、唾液の中を舌先が蠢く音が淫靡だった。

 「ひょっとして・・・ 」クチュ、と唾液の絡まる音は、浩一の耳に絡みつくようだった。

 なま暖かい息とともに、看護婦はもう一度、浩一の耳元にひっそりと、低く、囁いた。
 「・・・ひょっとして、今の気持ちいい? 」
 クッ、と指先で微妙な動きを与えてやる。

 「ア! 」
 ほんのわずかな指使いであっても浩一は敏感に反応した。

 「気持いいの? 」ほんの少しでも充分すぎる刺激だった。
 「ア! ハァン! ア・・・ 」
 浩一は激しく首を振ったかと思えば、何度も頷いて混乱している。
 薬の効果も相まって、まともな思考力は崩壊寸前だろう。

 藤崎は、ニンマリと満足そうな笑みで浩一の耳元から離れると、腰を据え直し、もっともやりやすい姿勢をとった。

 今から浩一がどれくらい大きな喘ぎ声を上げるのか、淫靡な興奮と期待に、看護婦のショーツはベットリと熱く潤っていた。

 「痛くはないんですよね? 」
 チューブに塗布してやったゼリーの効き目が薄れているのは百も承知である。

 「タマラナいんですよね? 」
 よがらせながら、引っこ抜くのが一興、藤崎は少し引き抜いては、再び押し込んでタマラナイスポットを刺激してやった。

 「フッフッフ・・・抜きたくなくなっちゃいました? 」浩一は首を仰け反らせ返事もない。
 「でも抜いちゃいますよぉ? フフフ・・・ 」

 「ウウウッ、ウウッ! ウウッ! 」喉をゴロゴロと鳴らすように浩一は首を振って抗っていた。
 「え? ナァニ? 」

 「ウブブッ! ウウウッ! ヤッ、ユアメデ! フウッ! 」
 看護婦がほんのわずかに、指を動かしただけで、浩一は言葉を失った。

 「ウブブッ! 」
 「ナァニ? フフフ、浩一さん、ナ・ン・デ・ス・カァ〜? フッフッフ・・・ 」
 「ウブブッ! ウウッ! オオッ、アアアアッ! 」
 浩一は我知らず、看護婦からの治療に麻薬のような快楽を見いだしていた。
 痛みなど、取るに足らない快感があるのだ。 

 「アアアッ! ヒッ、ヤメテッ! ぬ、抜かなひデ・・・ 」
 思わず本心からこの妖しげな治療を望んだ。

 「フォッ! 」
 看護婦に指先で弄ばれている。からかわれている、遊ばれている。
 楽しそうな藤崎の様子が一層、浩一の奥底にある恥ずかしい願望を刺激する。
 それを心ではなく、脳で、汚染された脳で、浩一感じていた。

 「ヒイイイ! イイイ! ヒグ! 」
 もっと長く、何度も刺激されたい。
 言葉を失って自制の効かなくなった肉体が、それを強く望んでいた。

 「フフフ・・・ 」藤崎はクスクスと忍び笑いを漏らすだけで、やめようとはしない。
 「ヒャッ、ヤッ、ヤメデッ、ぬ、ヌカナヒデッ! 」舌がもつれるようなもどかしさで浩一は鳴いた。

 「エェ〜? 抜いちゃイヤなの? フフフ・・・ 」
 看護婦は意地悪にもニヤニヤしながら、浩一を弄んだ。
 「お、オネガヒッ、イイイ! アアアッ! 」浩一は涙を浮かべて訴えていた。

 「え〜、ずっとこのまま〜? フフフッ、そ〜んなにいいんですかぁ? 」
 「ここがぁ? フフフ・・・ 」
 「ヒゥッ! アッ! ヤッ! ヒャッ! 」クッ、ククッ・・・と微妙な動きでも、浩一にとっては絶大な刺激だった。

 「フウ〜ン、フフフ・・・ タマラナイみたいですねー・・・ 」

 「う〜ん、でもこのままにはしておけませんよ・・・」
 看護婦の藤崎は、抜くときはよがらせてやれば、精液とは異質の粘液が分泌され、滑りがよくなるのを熟知していた。

 「フフフ、このままにしておくと、変なクセがついちゃいますよ? 抜きましょうね? 」
 「アアンンッ! 」
 (フフフ、 もうクセにしちゃったか・・・・・・もうわたしナシでいられなくなるね! )
 自分の指先に鳴かされる男を見るのはいい気分だった。
 ましてや、好きになった男とあれば、尚更である。 
  
 そうやって、管全体を良く滑るよう、微妙に前後させながら、藤崎は少しずつ、少しずつ、前後の距離を伸ばした。
 滑りがよくなると、浩一は再び悦楽に口を緩ませ喘ぎだした。


 「ウハァァァ〜、ヒィ、イグ! ヒイ! 」射精と同じ絶頂にあるのに、それは、一向に解放してくれなかった。

 「浩一さ〜ん? 抜くときもたまらないんでしょ〜? 」甘い声で藤崎は浩一を煽っていた。
 「ヒッィ〜、オカシクナる! ナル! ああっイグッ! 」

 「ンン〜? おかしくなっちゃうの〜? 」(こわれちゃうかな〜フフフ・・・ )

 「フフフッ、じゃ、ちょっと引き返したりして・・・ 」快楽の落としぶたがずっとかけっぱなしにされたようだった。
 「ヒィ〜ッ!」ズキズキと射精の快感が息継ぎなしで続く。 

 「ダメ? じゃ、まぁた出して〜、フフフ、もうヤミツキねぇ〜? 浩一さん、もう忘れられなくなるよ〜」藤崎は可笑しくて仕方がないといった忍び笑いをかみ殺した微笑と、細めた目で浩一をウットリと見下ろしていた。

 「フフフ・・・ 」(ああ、ダメダメ、壊したくなっちゃう! )
 トントントン、と小刻みに素早く前後させると、浩一は診察台をきしませて悶絶した。
 「アッ、アッ、アアアッ! 」

 「フフフッ、浩一さん、女の子みた〜〜い」
 「こうされると、どうなっちゃうの〜? 」
 「ね〜〜〜、どうなっちゃうの? 浩一さ〜ん? フフフ」

 「ヤメテッ! イグ、イッジャウ! アアッ! 」
 「フフフ、どこにイッチャウの?  ネェ〜? どこぉ? 」

 「イッチャウ! ヒィゥ! 出ちゃう! オッ! オォォッ! 」
 「何か出るの? フフ、浩一さ〜ん? いったい何が出ちゃうの〜? 」

 「ヒッ! 」看護婦は、おもしろがって浩一に質問責めを浴びせながら、巧みにチューブを引き出していた。
 管はいつのまにか、シンボルの先まで前後するように、大きなストロークでスライドしている。
 滑りをよくされた尿管の中を、スムーズに管は行き来し、タマラナイスポットをト〜ン、ト〜ンと遠くから突いてくる。
 迸りは既に、チューブの先まで到達しており、チューブの前後行き来に付き従うように、シンボルの中をピストン運動したいる。
 浩一にとって、それは、射精地獄だった。出ると思った迸りが逆流することで、終わりのない射精を延々と味わわされているのだ。
 
 「キャッ! もう、またぁ〜 」チューブが抜けると同時に、薬液が勢いよく藤崎の前をかすめた。

 「ヒャ〜アアア! 」シンボルが跳ね上がるたんびに、先から水のような透明な液が迸る。
 その感触が浩一を何度も絶頂に突き上げる。
 「い、イグ! 」
 「ヒィッ! ヒィッ! ヒィ〜〜・・・ 」尿管は勃起した海綿体に押しつぶされ、すぐに勢いを失う。 
 射精感が治まりだすと、浩一は息を止められていたかのように、激しく呼吸した。
 「クッ・・・・ 」まだ芯に何かが残っているような疼きに悩まされていた。

 「治まってきましたね・・・ 」
 藤崎は排尿が治まるまでの間、シンボルを二本指で挟んで軽く扱きながら、溲瓶に薬液の放出するままにした。
 開いていた鈴口は膨張によってすぐに狭まり、放出もすぐに治まった。
 藤崎は薬液が黄色から透明になっているのを確認して成分が吸収されたのを認めた。
 そして、さんざん浩一を弄んだチューブをトレイに載せた。
 長い。先から、二、三十センチはあるだろうか。 黒い滴は血。
 赤い照明のせいで、血が黒く浮き上がっていた。
 浩一は呆然自失のボーッとした状態で、ただ、それをジッと眺めているだけだった。

 浩一のシンボルは張りつめたままだった。

 看護婦は剛直をつまみ上げると、その反動を確かめて手を離した。
 磁石に引き寄せられるように、パチンとシンボルは持ち主の下腹部に吸い付いた。

 「勃起したままだと、全部でなくてスッキリしないでしょう? 」

 「大分出ちゃったけど、充分です・・・ 」宝物を愛でるような手つきで指を沿わす。
 「まだまだ出せますよ、フフフ・・・ 」クルリと背中を見せて、藤崎はトレイを片づけた。

 「見て・・・」看護婦は、思い出したようにビーカーに受けたシンボルが吐き出した薬液を見せた。
 「ちょっとわかりにくいでしょうけど、これ、色が抜けているんですよっ 」
 「・・・? 」赤い照明では、よく分からなかった。
 「色が抜けて透明だと、お薬が効いた証拠・・・ 」

 「フフフ・・・ 」
 藤崎は再び浩一の股間と向き合い、下腹部に手を這わせ出した。
 「アア・・・アイ・・・ 」

 「さてさて、たっぷりお薬もはいったことだし・・・ 」爪の先でリンパ腺をくすぐるように愛撫されると、シンボルはくすぐったそうにヒクついた。

 「・・・もう少し楽しめますよ 」
 そうひとりごちて、藤崎は舌なめずりしながら、浩一のシンボルに顔を近づけてゆく。
 ボンヤリと見とれている浩一に、チラッと流し目をくれてやり、濡れた唇を淫靡な笑みに歪めながら、息の感じられるところまで寄せてゆく。
 直前に藤崎はもう一度、浩一に流し目を送った。 
 半開きになった唇は、透明な膜がかかったように濡れ光っていた。
 その唇から唾液がツッ、と透明な滴となって、シンボルに垂れた。
 「・・・ 」浩一が一瞬息を詰まらせた。

 「フフフ・・・ 」藤崎は焦らした。
 滴をしたたらせているシンボルに触れる瞬間、唇よりも先に解れた髪の毛が浩一の股間に触れた。
 「ん・・・ 」ピクリと浩一が反応したのを合図に
 舌をベロリと出し、シンボルをサッと、舐め上げた。

 「あ〜ん・・・」
 今度は下品なくらいに美しい顔を大きく歪ませ、浩一に見せつけるように何度も舐め上げる。
 「ハァ・・・ 」

 熱く、ザラリとした柔らかい舌が、ズルリとシンボルを舐め上げるたび、浩一のシンボルは、更なる刺激を求めてプツリと鈴口から水飴のような粘液を吹きだして小刻みに震えた。

 「フボッ・・・ 」ガッポリと奥までくわえ、口中で舌を使いながら、ゆっくりと引き抜いてみせる。
 浩一と目が合うと、藤崎はくわえたまま目を細めて笑った。

 「アア・フ・・・ 」
 舌頭を尖らせ、藤崎が開ききった尿道に舌を突き入れて悪戯すると、浩一は射精の絶頂を再び迎えつつあった。

 「フフフ・・・ 」チュッとふざけて亀頭の先を軽く吸い上げてやる。
 「アアンッ! 」ストローを吸うように、唇をすぼめ、吸い上げられる。

 「チュッ 」音を聞かせるためにわざと唇を離す。
 (チュパッ)、(チュプッ)淫らな音に合わせて浩一は短い喘ぎを上げて藤崎を楽しませた。
 スポン、と最後は大きな音で締めくくると、口をぬぐって診察台から離れた。

 「フフ・・・ ソロソロ、でしょ? 」
 後ろにまとめた髪の毛は解け、頬にまとわりつくのがうっとうしかった。 藤崎はナースキャップをはずし、髪を解いた。 

 浩一に艶っぽい流し目をくれながら、クルクルと首を振って、大きなウェーブを描く髪を肩まで垂らした。
 ガラリと看護婦の雰囲気が変わった。
 両手で長い髪を後ろに撫でつけると、首を傾げて浩一の目を覗き込んできた。

 「浩一さん、ソロソロ、したくなってきたんでしょ? 」
 唾液と薬液で淫靡な光沢を放つシンボルをソフトに扱きながら、浩一をウットリと見つめた。

 「ずっとビンビンですもんねぇ〜 」 
 藤崎はチュッと亀頭の先を吸って、身を乗りだしてきた。

 「ウフフ、タマタマん中の、アッ!・・・ツゥ・・・〜ィイィ、シチュゥー・・・ウフフフ・・・ 」

 「グッツ、グツに煮えてきたんじゃありませんかぁ? 」
 歌うように、声を掛けながら、藤崎はポツンポツンと制服のボタンをはずしてゆく。

 「看護婦さんに、ごちそうしてくれるんですよね? 」
 「メイドさんも舌鼓を打った、浩一さんのシチューゥ・・・ 」
 淫らな笑みを浮かべ、浩一の袋の中を待ちきれないとばかりに、手の中で揺すってやる。

 「きっとグツグツに煮えて、いい具合になってますよぉ 」

 「フフフ、 たっぷりごちそうしてくださいね・・・ 」
 「アイは、食べ盛りなんでちゅ〜フフフッ! 」

 花心に吸い付いたショーツに指をかけると、片方づつ脚を抜き、浩一の前にかざした。
 雌の淫香がムンムンと嗅覚に絡みつくようだった。
 赤い照明の中で、何色なのかは分からない。
 藤崎が拡げてやると、それは薄く、シミの部分が透けているようだった。

 「濡れ濡れになっているでしょ・・・ 」
 淫靡に微笑むと、指先につまんで、ユラユラと浩一の上で揺らした。
 浩一は催眠術をかけられるように、ジッと、その下着を目で追った。

 「フフフ・・・ 」
 ツゥ、と指先から、ショーツが離れ、フワリと浩一の胸に落とされた。
 前をだらしなくはだけた制服をひっかけたまま、診察台の浩一に馬乗りにあがると、妖艶な笑みで浩一を見下ろした。

 「じゃ〜準備も整ったところで・・・・・・」
 ニコニコしながら、藤崎は浩一の上をまたいだ。
 短いスカートからはみ出した太股は淫靡な愛液でテラテラと光沢を放ち、
 ときおり、更にその奥が垣間見えた。
 暗い、奥にキラリと光って見えたのは、雌の蜜かもしれないし、それ以外かもしれない。
 浩一は藤崎の動作ひとつひとつにドンヨリと弛緩した目を向け、そう遠くない未来を待ちこがれていた。

 「お味の方、たっぷりたのしませてもらいま〜す」
 短いワンピースの裾をまくり上げ、藤崎は花びらをソロソロと近づけてきた。
 その花びらは燃えるように、熱く、浩一の亀頭の先にかぶりついた。
 フフフ、藤崎は腰を回すようにくねらせ、亀頭の先だけを含んでその味を堪能している。
 チュポ、卑猥な音ともに抜き出すと、透明な水飴のような粘液が幾筋もの糸を描いた。

 「このまま奥まで・・・・イケそう」
 「フフフ、ヌルヌルに濡れているもん」
 浩一を悩ましい眼差しで見下ろしながら、スーッと腰を落とした。
 熱い粘膜が隙間なくシンボルを包み、うねりながら亀頭から、根元へと、滑ってゆく。
 忘れられない開放感だった。 シンボルが快楽の世界に突き抜けてゆく。
 
 「アッハッ!」
 ブス、根元まで呑み込んだところで、藤崎の恥丘が浩一の恥骨に接触した。
 「二人で激しくイキましょうねっ 」
 更に奥までくわえようとするが、ごとく、藤崎は体重をかけて、浩一の下半身を圧迫した。
 両手を浩一の胸に添え、三つ指をついて、見下ろしてくる。

 「アッと・・・ 」
 浩一が藤崎とつながった部分を見ようと、頭を起こすと、藤崎が制服の皺と伸ばして、隠してしまった。

 「見ないほうがいいですよ? フフフ」シンボルが溶かされそうなくらいに中が熱く感じられた。
 「見えないほうが・・・ 」藤崎の中がヒクヒクと蠢きだした。

 藤崎が静かにゆっくりと、肢体をうねらせた。
 「アアゥ〜 」  腰が藤崎の中へと、引っ張られるようだった。

 「一層気持ちよくなりますから、」シンボルが入っているのではなく、股間が一体化しているような感覚だった。
 「ハアアゥ・・・ 」浩一の中で快楽のさざ波が荒れだした。

 「看護婦さんのアレ、どこが気持ちいいか想像して・・・」その波は繋がった藤崎にも及んだ。

 「ほら〜・・・・」大きなうねりがシンボルを締め付けた。

 「ほ〜ら・・・ね〜? 」きつく締め付けがあるのだが、中は熱くヌルヌルにぬかるんでいるので、痛みは感じられず、こらえがたい快感が下半身に生まれた。
 「オッオ〜」
 「フフフ・・・・・・」快楽のさざ波の中を、一定の間隔で大きな波が寄せてくる。 

 「気持ちいい?」ギュッと締め付けられ、ゴリゴリと幹をほぐすように、肉の輪がシンボルを上下にしごく。
 「イイ・・・とっ、とろけそォ・・・」フワッと締め付けが解かれ、藤崎の中で粘膜の中で解放される。

 「ウン、イイヨ、とろけて・・・」ギュッ、と再び締め付けがシンボルを捉えた。
 藤崎の腰使いが、グルグルと臼を挽くように、くねり出すと浩一の口元に悦楽の笑みがこぼれた。

 男に跨って、快感をコントロールするのは、いい気分であった。
 しかし、大きな快楽の波は、だんだんと感覚を狭め、荒々しく浩一もろとも藤崎をも揺さぶりだした。

 「ハワ・・・ワッわたしもっ、とっ、とろけそぉ・・・・・・」
 「内側に吸い付くようにピッタリしてる・・・・・アアン! 」軽く締め上げてやった。
 「アアアッ! 」
 浩一が腰をわずかでも動かすと、藤崎はブルッと震えた。

 「こっ、浩一さんは、動いちゃっ、ダメッ! ダメ・・・私の好きにさせて? ね? 」上体を反らし、形のよい二つの乳房の間から顎をのせたような美形の顔がウットリとした眼差しを注いでいる。
 「アッアッアッアッ」藤崎が浩一の拘束された両脚に抱きつき、腰をグルグルと揺すりだすと、浩一は女のような声で喘ぎだした。

 「フゥ〜〜ン・・・ウウ〜〜ン、感じちゃうぅ〜〜〜」藤崎は自分の為だけに腰を使って快楽をむさぼった。
 「あっ、イッイッイグ!イッジャウ!ヒィッ、出しちゃう!」浩一には、刺激が強すぎた。

 「フンン? いいよっ、思いいきり出しても」浩一の絶頂に追いつこうとするかのごとく、藤崎の腰のうねりが小刻みに激しく前後しだした。

 「ええぇん? そっ、そんなっ、でっ、でっ、ちゃっ、うっ!」浩一は首をブルブルと振って快感に舞った。

 「フン・・・フ・ン・・・フン、ああっ、わだしも! イク! 一緒にイッテ! イッテ! 」
 藤崎は後ろに突いていた腕を浩一の太股に回し、手はそのまま浩一の無防備な後ろの門に続く谷間に滑り込んだ。

 「グッ!出ちゃう出ちゃう出ちゃうっ! アアア〜〜〜ッ」指先で浩一の窄まりに触れると、そこは、ピクピクと激しく収縮を始めていた。

 「イッで! ホラァン! 」次の瞬間、藤崎の指が浩一の窄まりを突き破った。
 「アグッ、ヒッ!」触手のように、指先がクネクネと快楽のスイッチを探り出した。

 「ホラァ・・・ 」
 何か、紙をよってこしらえたこよりが、ブツッとちぎれるような鈍い音が二人の間に響いた。

 「ウブッ! 」浩一の体がブルブルと震えだした。

 「アッハッ! もっと! もっとイッテェ! 」藤崎は、かまわず、窄まりの内側にあるスイッチを指先で押し揉んだ。

 「ブワッ! アァァァ〜! 」
 熱い血潮が下半身から女の中へと吸い上げられる、混然と一体化するような陶酔に覆われた。
 指先が脳内の快楽に直接突き立てられたような衝撃で浩一は雄叫びをあげて絶頂を迸らせた。

 「イヤァ〜〜〜〜ン、出してるっ! 浩一さんが出してるっ! 」
 「アイのオマンコの中でっ! ドクンドクン出してるぅ〜〜 」
 意志とは無関係に、藤崎の膣が浩一のシンボルを絞り尽くすような厳しい収縮を繰り返し、藤崎もオーガズムに達した。 収縮は浩一を取り込もうとする物の怪のごとく精気をむさぼった。

 「イヤァ〜〜〜〜ン」浩一の精気に突き動かされたかのように、藤崎が耳をつんざくような高音を発した。
 「ア〜〜〜ァァァ! 」甘い声で喘ぐ藤崎の痴態に、浩一は歯をむき出しにして、獣のような声を上げた。
 取り込む快感と取り込まれる快感に二人は同時に声をあげたのだ。
 ばったりと藤崎が浩一に倒れ込んできた。
 「タマラナ〜イ、よかったよぅ、浩一さん、わたし、こんなに早くイッタの初めて・・・・・・」
 
 「やっぱり浩一さんはわたしとこうなる運命だったのよ・・・ 」
 「うん、生まれる前から決まっていたんだわ・・・ 」
 そう一人ごちながら、藤崎は浩一の上から降りようとはせず、肉ビラから流れ出している浩一のほとばしりと、愛液を腰を擦りつけ、みずから浩一の恥部に塗り拡げている。
 熱い恥毛に覆われた女の淫裂がザラザラと性感を擦りこんでくる。

 藤崎の恥丘の下で、一旦萎えたシンボルは押しつぶされるのを拒むように、みるみると浩一の生命を吸い上げ、再び藤崎の奥へ戻ることを示し、その先をヒクヒクとわななかせ、突入に備えている。

 藤崎のその汚された淫溝は、帽子を被せるように亀頭を捉え、挿入の心づもりを表した。
 浩一が舌から腰を突き返そうとすると、藤崎はサッと腰を浮かせたり、ずらして焦らす。
 その表情は、固定された浩一に優位に立つ者の笑みを浮かべており、ウットリとした眼差しで再び腰を落とした。
 今度は一気にブスッ、と空気の抜ける恥ずかしい音ともに浩一は再びくわえ込まれた。
 
 「もう一度一緒にイッテ!」
 更に激しい腰使いに、浩一は藤崎の下で「グェッ! 」と、押しつぶされそうな呻きを漏らした。
 

 

戻る 進む2003年4月14日更新部へ

メイド 魔性の快楽地獄