転 男転がし

  浩一はすばやく行動に移った。

 看護婦がノロノロと拘束を解くのももどかしく、片方の手が自由になるや、もう片方を自分ではずそうとした。
 が、指に力が入らない事を思い知った。
 きつく縛られていた為か、薬のせいか、指先から金具がすり抜ける。

 そんな浩一に、看護婦は慈愛の笑みを浮かべながら、代わり金具を解いてやる。
 
 自由になるや、浩一の獣性が解き放たれた。
 「きゃっ! 」
 浩一は看護婦むしゃぶりついた。

 メイドの時とは違って、体がスムーズに動く。
 先ほどの藤崎の有りようから、どこを責めればいいのか、経験をひもといて最も効果的な順序を組み立てることができた。
 
 「すごいっ、やる気満々っ! 」
 目を丸くしている看護婦に軽くキスの先制をくれてやり、
 先攻権を奪ったところから、いよいよ花開く前のつぼみのような体を抱きしめた。
 メイドにできない淫らなテクニックを全てこの若い看護婦にぶつけてやるのだ。

 (ぶちまけて、ぶちまけまくってやる )
 浩一は看護婦の唇を荒々しく奪った。 
 (絶対に絶対だ。 この診察台にくくりつけてやる・・・ )
 唇をふさがれ、看護婦はくぐもって何かを言ったが、言葉にはならなかった。

 グイ、と抱き寄せた体を、下半身の雄のたぎりが突き返す。
 シンボルは最高のみなぎりを具現していた。
 看護婦を逆に喰ってやれ、そう雄の本能が囁いた。
 浩一は藤崎を虜にしてやる、と意気込んだ。

 「ンン〜〜〜! 」
 看護婦はしばらく浩一の胸を押し返していたが、
ジーンと花心から痺れるような甘い疼きに、浩一の先攻を受け入れることにした。

 唇からこぢんまりと整ったあご、透き通るような首すじ、たよりなく浮き上がった鎖骨。
 なま暖かい雄の息吹は、しどけなく開かれた胸元へと悦楽の旋律をたどってゆく。

 「アン・・・ 」
 甘い吐息が浩一のうなじをそよがせた。
 ギュウッ、と更に看護婦を抱き寄せ、強く体を押しつける。
 主導権を奪取するつもりだった。
 浩一の豹変ぶりに看護婦は妖しくほくそ笑んだ。

 女の指が髪の毛に潜り込み、かき混ぜるように愛撫してきた。
 しなやかな指に脳のヒダを愛撫されているような心地よさだった。

 浩一は、なにくそ、と、綿花をえぐるような愛撫を、堅く尖らせた舌頭から放った。
 「アハァ・・・ 」
 甘い、雌の喘ぎだった。

 そのまま、看護婦を組み敷こうとしたが、両脚はまだ自由ではなかった。
 脚の拘束を解いてから行動に移っていたのでは、看護婦の機先を制することは出来なくなるかも知れない。
 浩一は看護婦の胸元に顔を埋めながら、こっそり拘束を解こうと手を伸ばした。  
 かなり無理のある体勢から、どうにか手が届いた。

 力の出ない指で金具を解こうとすると、藤崎はその気配を察知した。
 喘ぎながら藤崎の手が浩一の手を押しのけ、金具を更に締め上げた。
 (あっ! )

 「脚はダメ・・・フ・ンン・・・ 」浩一の顔をヒタと見つめ、楽しそうな笑みを浮かべた。 
 (くそ! )浩一の眉が微妙に歪んだ。

 「ダメですよ・・・ 」看護婦は囁くように艶のある声で浩一をいさめた。
 「使っていいのは、お手々とお口だけ・・・ 」
 押し返そうとしていた手は浩一の乳首を探り、親指で軽く転がすようになぞってきた。
 針に十字に貫かれた乳首を癒すような心地よさだった。
 ビクリと一段、シンボルがソリ上がる。
 その先はパクリと口をうがち、トロリと粘液を吐き出していた。
 (ああ! )

 「手がお留守になってていいんですか? 」
 「せっかく使えるのに・・・いいんですか? 」
 浩一はその刺激に抗うように唇を藤崎の胸元に吸い付けた。
 舌先が絹のような感触の中に、コリコリとした乳首を感じ取った。
 「ンッ! 」
 (もっと感じさせてそのうちはずす・・・ )
 つぼみのようにつきだしたソレを、軽く歯にとらえて舌先で転がしてやる。
 「あん! 」
 (いや、はずさせてやる)

 浩一は看護婦の制服を剥くと、露わになった白い上半身に両腕を巻き付けた。

 「アアッ・・・」藤崎から享楽の声があがった。
 浩一はやさしく、指先に看護婦の乳首をつまんだ。
 既に堅くしこりのあるそれを、軽く転がしてやればたちまちビクビクと反応した。
 「い・いぃん・・・」
 藤崎の透き通るような白い裸身はバネのようにたわんだ。
 花の香りに混じってほんのりと消毒薬の匂いがした。

 乳房の先を雄の刃牙でつままれると首を仰け反らせ、甘い溜息を漏らし始めた。
 「フフ、イイィ、ハァ! ア〜〜〜ンン・・・ 」
 藤崎は顎をのけぞらせ、目をうっすらと閉じて官能の喜びに溺れ始めている。

 それをいいことに、浩一は再び自分の足首に手を伸ばした。
 が、ろうそくのように白い藤崎の手足は、灯にかざした飴細工のように浩一の体に絡みついてきた。
 半裸になった女の肉がスルスルと浩一の肌を滑り、きつく巻き付いてくる。
 華奢な手足にくわえ、目もくらむような腹部が艶めかしくうねりがら浩一を押さえ込んでゆく。

 浩一の頭を抱え込んで耳元に熱い息を吹き込んだ。
 「ふ〜んん・・・ 」
 「お・上・手、なんですね〜 」ゾクゾクさせられる艶声だった。
 「エッチ・・・まるで獣みたいヨ・・・コ・ウ・イ・チ・サン・・・ 」
 藤崎は上機嫌で、浩一の耳元に雰囲気充分の濡れそぼった声で囁いた。

 淫らな囁きに煽られた浩一は、いっそう淫靡な行為に入った。
 あからさまに看護婦の下半身に指を這わせ、淫行に濡れそぼったショーツにくぐらせた。
 既に花心の内側のように、潤んでいた。
 雌しべに一部のように、熱い淫らな粘膜と同化していた。
 「アアッ! 」
 入り口に触れると、その感触は唇そのもの だった。
 しかし、熱くよだれを垂れ流している欲情にぬかるんだ唇。
 唇が指をくわえようと淫らに歪む。
 指を蠢かすと、クチュクチュと卑猥な言葉を口ずさみ興奮を煽った。

 「ああ、感じちゃう。クチュクチュいってる、ア、コウイチサン、どうしよう、感じちゃう、イイ・・・ 」

 「コウイチサン・・・ イキソウ・・・ 」ゾクリと来る囁きだった。 その言葉だけで浩一はイキそうになった。
 (イッテしまえ! )
 浩一は中指を雌しべに軽く含ませてやった。

 「ア・フ・・・ 」
 プチュ、と淫らな音に合わせて藤崎はピクピクと反応した。

 浩一はプチュ、プチュと、その音を何度もたててやった。
 呼応するようにヒッ、フッと、藤崎はさえずった。
 少し強く押し揉んでやる。
 「エアアアッ だめ! 」

 スポスポスポ、と素早く内外に動かすと、ブルブルと震えだした。
 「ヒィィン! イッ・イッ! 」

 指先で肥大したしこりをプツプツと手慰みにしてやると、藤崎が浩一の乳首を強くつねった。
 貫かれた針をギリギリとねじり上げられ、赤い体液がにじむ。
 「アッ、アゥ、アッ、アッアッ! 」
 (イケ! ) 

 「ヒャ! イっぢゃう! 」藤崎は抗うように必死に腰を引こうとするが、浩一の指は両腕の自由で退路を奪てやった。

 「アアア〜〜〜ンンン! 」ひときわ高い嬌声が藤崎からあがった。
 (イカせた! )と、浩一が思ったとき、藤崎は、ギュ、と浩一の乳首を痛めつけた。

 「あっ! 」浩一も声をあげた。
 ビリビリと感電したような刺激が隙を生んだ。
 「ウンッ! 」
 すばやく追いすがる指から逃れ、両手に浩一の乳首をつまんだまま前屈の姿勢で立ち上がった。
 柔軟な肢体を二つに折り曲げ、浩一の顔を真っ向から覗き込んできた。
 ハァハァと真っ赤な顔で、息を整えている。

 「ハァ〜イキそうでした・・・ 」浩一の乳首をコリコリとつまみながら、藤崎はつぶやいた。
 「え? 」浩一はその刺激にひるみながらも聞き返した。
 乳首が射精したように、ビクビクと脈打っていた。
 「イキそうでしたっ 」上から覗き込みながら、クスクスと笑っている。
 「う、嘘だ、イ、イッタよ、今イッタ! アイはイッタ! 」
 「フフフ、惜しかったですね〜 」
 攻めも味わい深い。 ますます浩一は気に入られた。

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メイド 魔性の快楽地獄